【用語解説】

いんでっくす

(いん)

陰陽の位(いんようのくらい)

 
貴賎の位(きせんのくらい)

(きゅう)

(け)

(こう)

(ごう)

 
三才の位(さんさいのくらい)

参考文献

(じゅう)

(よう)
  (りく)
   

【1】卦・爻


(こう)は卦(け)を為す最小の単位での2種の算木で表わされる。


九(きゅう)・剛(ごう)、陰六(りく)・柔(じゅう)とも称する。


には三爻からなる八卦と六爻からなる大成の卦(六十四卦)がある。


卦中の爻は下から上に向かって順に

初・二・三・四・五・上

と数える。

 たとえば六十四卦中第十一番の泰の場合は下から初九・九二・九三・六四・六五・上六。

 


【2】爻の位について(三才の位・陰陽の位・貴賎の位)

<三才の位>

下二爻地位

中二爻人位

上二爻天位と称す。

<陰陽の位>

陽奇陰偶を理とする。初・三・五が陽位、二・四・上が陰位。

<貴賎の位>

六爻を人の社会的地位になぞらえた位。

初=庶人 二=士 三=大夫 四=公卿 五=君 上=無位の尊者・隠者

上記の各爻の位を示したのが以下の表。

  三才の位 陰陽の位 貴賎の位
  会社 身体
上爻 天位 陰位 尊者 会長
五爻 天位 陽位 社長
四爻 人位 陰位 公卿 専務
三爻 人位 陽位 大夫 部長
二爻 地位 陰位 課長
初爻 地位 陽位 庶人 平社員 下脚

【3】内卦・外卦・互卦

内卦(下卦)…大成の卦のなかの下三爻。

外卦(上卦)…体制の卦のなかの上三爻。

互卦…二爻から四爻までの卦を内互卦、三爻から五爻までの卦を外互卦と称す。

たとえば六十四卦中第十一番の泰の場合は、以下の通り。

内卦

外卦

内互卦 外互卦


【4】爻の中正・不中正

は上卦・下卦の中心、すなわち二爻・五爻。

とは陽爻が陽位に、陰爻が印位にあること。

中正は吉。不中正は凶。

中と正は中を重く見る。


【参考文献】

本ページは主に文献1によるものである。

1。「易経」上・下 高田真治・後藤基巳訳、岩波文庫(1969)。

2。「易」本田済 著、朝日選書(1997)。

3。「易経入門」 田中恵祥 著、ダイヤモンド社(1995)。

4。「易と人生哲学」安岡正篤 著、致知出版社(1985)。

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