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2025-01-12 [長年日記]
_ 先だっての伊勢街道歩きの地図を完備すべく、17:00くらいになってから丸善・丸の内本店へ。今、ちらちらと『江戸』という本を読んでいて、太田道灌の頃のこととか書いてあり平川門の辺りが気になり眺めに行った。勿論とっぷりと暮れてしまっている。どうせ行くならもっと明るい時間にすべきなのは尤もなのだがこちらにも溜まったウルトラマンアークの録画とかまだ見てなかった「提供ハリウッドザコシショウ」の録画とか「おむすび」の録画とかを見るなどの都合があったのだった。という訳で皇居周辺を反時計回りに平川門に向かうと、当然の如く将門塚がある訳だ。以前訪れた時はビル街の狭間にそこだけ何か違う空気を感じて流石は将門公、などと感じ行って帰宅したら珍しく熱が出た、という記憶がある。以来この場所は並々ならぬパワー・スポットと認識しており今回は敬遠しようかと思ったのだが、いやいやお参りしないことこそむしろ不敬ではと思い直してお参りする。しかしそこは、以前訪れた時よりもやけに開けた空間となっており、同じ碑文のはずなのだがそれに感じた何かしらの気配のようなものも感じられなかった。もともとここには盛土があり古墳であったとのことで、僕が以前見た時には勿論そんなものはなかったが、それでも今より何かこもるような周囲と異質な空間と感じたことが忘れられない。2021年に改修されたのだそうだ。何だか将門公までがフレンドリーにアップデートされてしまったような感を受け、複雑であった。
そこから神保町まで歩き、エチオピアでカレー食す。今日は7倍。もう辛さを追求する事は止めたのだ。しかしよく噛んで食べるとそれなりに辛かった。隣の御仁は20倍。ふと見ると、彼のテーブルには新幹線のチケット。この後大阪方面に向かうのだろうが、ふと思い出した。何年か前にここに来た時、やはり新幹線の時間を気にしながら列に並んでいた御仁がいた。僕と前後して並んでいてどのくらい待つだろうかとか何か会話を交わしたので、こちらは彼がこの後新幹線に乗らねばならないことを知っている。料理の出てくるのを今か今かと焦れるように待っている彼の心地が察せられてこちらまで気が気では無かった、そういう記憶だ。さっきまで隣にいた彼が同じ人である可能性は低いだろうが、余裕で20倍の辛さを平らげて行ったのだ。きっと新幹線にも余裕で間に合ったことだろう。それにしても日曜の19:00の神保町なんて寂しいもので、古書店も食べ物屋もだいぶ閉まっている。若い頃はそれでも何かを求めて夕刻近くなってからこんな街を彷徨いた、なんて事も何度かあった。久し振りにそんな寂しげな街から帰ったのだった。