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2005-04-19 GDIリソースリークを直さなくては/カフカ『アメリカ』(続)/猫はすくすく/中野美代子『仙界とポルノグラフィー』 [長年日記]
_ [コンピュータ] リーク!
一年手がけたソフトは連続処理すると表示部が変になる。デバイスコンテキストというものを理解していないためだ。ちなみに「コンテキスト」とは「コデックス」のようなものかと思っていたが、日本語では脈絡とか前後関係とか背景。codexは写本だ。
_ [読書] 「アメリカ」
カフカ『アメリカ』はいつも持ち歩いているが、気晴らしには読めないようなところもあって進みが遅い。カール君はホテルのエレベーターボーイの職に付いたけど少し前に知り合った悪い仲間のせいでクビに。カフカの小説には毒虫ザムザが背中にめり込むほど強くりんごをぶつけられたり、ヨーゼフ・K(だったかな?)が拷問受けたり、『アメリカ』でもホテルの門番長に強く締め付けられたり、結構暴力シーンが目立つということに気づいた。当のカフカはヤーノホの『カフカとの対話』とか伝記を読んだ限りでは暴力には程遠い人のように思っていた。暴力シーンを描くに当たり何を意図したか、あるいは何がかかるシーンを描かせたかはカフカ論のテーマとしては面白いかもしれない。
_ 新しい子猫は押入れの中ですくすく育っている。周りの連中の影響か、とにかく鳴き声がほとんどしない。
_ [読書] 「仙界とポルノグラフィー」
その新しい子猫の様子を探るべく押入れを探っていたら中野美代子先生の『仙界とポルノグラフィー』が出てきた。1995/10初版発行の河出文庫で、読んだのは96/3頃だった。内容忘れているが、「悲劇のウロボロス」と称して自身の回文の名手振りを披露している。このくだりはなんとなく覚えていた。
「孫さま 酒醒めた。
八戒かて酒醒めた。
桃と人参果食べろ!くあーッ!
止めだ!もう止めだ!
シイテイエンチュチン(西天取経)は止めだ。
日本に行こう、そして、
美代子 どうも!飲もう!!
くーッ! 極楽、極楽…
こらッ!
あら、観音さまのキス いー…うーッ!
(中略)
ウィスキー飲まさんのか?
ラー!あら極楽、極楽…
悟空も飲もう!
どこよ?見て!xxしそう…
恋に…ん?…ほ(ん)に駄目や。
はーん?取経(チュチン)?えーい、停止!
駄目や、もー駄目や!
悪路経た勧進に、友も駄目さ。
今朝 でかい河童 駄目!
酒醒まさんぞ!」
ちなみに、あとがきも回文だ。