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2024-07-14 [長年日記]
_ [音楽] 『伊福部昭トリビュート 春の音楽祭 in Kitara』
2018年にキタラという札幌のコンサートホールで催されたトリビュートコンサートのCDである。注目すべきなのは第一曲目にHBCラジオのコールサイン『ウポポ』が演奏されていること。たとえば僕の思春期の日曜の朝は、HBC放送の深夜放送・奥田晋一氏の『ワン・オクロック・ジャンプ』(のちに『ミッドナイト・ジャンプ』)を聴いたまま寝落ちして、明け方このコールサインが眠い耳に入ってくる、ということが多かった。大阪出身の奥田氏は当時北海道大学の学生さんだったはずで、どういう訳でHBCのパーソナリティとなったかはよくわからない。すでに鬼籍に入られており、彼の情報は北大恵迪寮同窓会のページくらいでしかわからない。物悲しいようでもあり異世界の調べでもあるような伊福部さんの『ウポポ』に続いて一連の宗教法人の番組が続く日曜の朝は今も懐かしく思い出される。東本願寺の時間・西本願寺の時間・私と論語(今ネットで調べると、お話しされていたのは当時ナリス化粧品の社長さんらしい)。奥田さんは一度僕の住む街を訪れたことがあった。僕は会えなかったのだが、両親が彼のサインをもらってきてくれた。「こんなどこの馬の骨ともわからない自分のサインでよければ」と、岩倉具視の500円札に「勉強せーよ!」と添え書きしたサインをしてくれたそうだが、やがて使ってしまった。最終回を録音したテープをしばらく持っていたがそれも今は無い。