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けいりう堂日記

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2024-07-01 [長年日記]

_ 今日は布団の洗濯のための休暇。まあ年休消化ということではある。正午過ぎにコインランドリーに出かけたのだが、平日というのに結構人が来る。主婦の方が多いのかと思う。例によってまた読みかけのブラックリッジ著『ヴァギナ』を携えて行った(何故か自宅では読もうという気になれず、結構な厚みなので移動時や外出先に持って行く気もしなくて全然読み進まないのだった)。手元が狂って床に落とした弾みに学術上の理由でぼかしも墨塗りも無い本書のテーマの具象された画像がその場に陳列されてしまう危険もあったし、何よりそれの所有の主体に該当する方が入れ替わり立ち替わり現れるのだ。落ち着いて読んでおられない。そういう訳でまたしても読了ならず、ドラムの中をでんぐり返りしている布団を眺めて過ごした。
夕刻は物置化して惨状を呈している部屋に踏み込む。この日のために新調した吸引力の強いキャニスター型掃除機(スティックタイプが主流になってしまったので昔ながらの掃除機をわざわざこんな風に言わねばならぬ)で、厚みを帯びた埃を吸い取る、と言うか掻き取り(これだけでどんな惨状かは想像できることだろう)つつ吸い取る。片付けは完了しなかったが、良い手応えを感じたので程々で止めて夜ヨガへ。その後放送授業を最終講まで受講し終えた。今期の受講は何と計画的なのだ。過去問解きながら参考書を読み漁りたい。エンゲルスの著者が意外に面白そうなのでこれは買い求めようかとも思っているが一方で『ピープルズ・チョイス』というのを大統領選を控えた現在読むのは面白そうだなどとも。まあ要するにどんなに家を片付けても書籍によって魔窟が拡大するだけなのだ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ うにゃ [某社の創立記念日をお祝いしてくれたのかと思いました(笑)]

_ けい [お昼休みのカキコどもw 布団の洗濯は毎年のスケジュールとしてスマホのカレンダーに登録されてるんです。他にも5月の末に..]


2024-07-04 [長年日記]

_ [漫画] 『卑弥呼 -真説・邪馬台国伝』リチャード・ウー、中村真理子、小学館

話の作り方が絶妙に上手くてどんどん読み進んでいってしまう。こういう漫画は久しぶりだ。魏志倭人伝の記述を多分正しく踏まえつつ、行間を日本神話や三国の中国、高千穂神話などで自由奔放に埋めていく。こんなに野生的で野心の強い日本人が往時に生きていたのだと思うと何か勇気が湧くような気もする。中村真理子さんの端正な人物描写にもため息が出る。こういう顔のキャラがたくさん出てくる漫画は、本当に漫画ならではの楽しみだと思う。今10巻まで読んだ。まだまだ楽しい時間が続く。


2024-07-07 [長年日記]

_ [] 『音楽を愛して、音楽に愛されて 湯川れい子作詞コレクション』

夜も更けてます。タイトルに書いたようなアルバムを聴いておるのだけど、唐突に松本伊代『センチメンタル・ジャーニー』がかかる。このCDは湯川さんが作詞した曲を集めたアルバムなのだが、この曲はてっきり糸井重里さんの作詞だと思い込んでいて少なからずショックを受けた。「伊代はまだ16だから」なんて書いた人が糸井さんなのか湯川さんなのかで、この部分の受け止め方は自分の中で少し変わることに気づく。この部分を同性の書いた歌詞とみればそこに若かった作詞者と重なるような共感を感じるが、異性が書いたとみればそこにはいい年をしたおっさんが「リンダ困っちゃう」(古いぞ、例えが!)とか言ってるように、若い女の子をあざけるような悪ふざけのニュアンスを感じてしまうのだ。糸井さんが作詞した松本伊代の歌に『オトナじゃないの』という悪ふざけも極致というのがある。「かけちゃうぞ ピッピピッピ」がカムショットの隠喩でなくてなんだというのだ。まあそれを面白がっていた自分がいた訳だけど。
 稲垣潤一の『雨のリグレット』も湯川さんなんだな。湯川さんの作詞したものには結構好きなものが多い。自分が好きなのはゴダイゴの『銀河鉄道999』と中島美嘉の『火の鳥』。どっちもアニソンだなあ。さらに調べると池田聡『j・e・a・l・o・u・s・y』(←一文字ずつナカグロで分けるの書きにくいからやめて)、アン・ルイス『六本木心中』とか結構好きな曲あるなあ…と思いかけたのだが、いや、そうじゃない。湯川さんが膨大な数の作詞をしているからその中には何曲も僕の好きな曲が含まれているということに過ぎないのかもしれない。湯川さんの歌詞だから好きなんじゃなくて、好きな歌の歌詞を作ったのがたまたま湯川さんだったのだ。なんかそういう言い方って良くないような気もする。これらの曲が好きなのはやっぱり「長いまつげが卑猥ねあなた」とか独特の言葉にやられているから、だからねえ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ うにゃ [湯川さん良いですよね。銀河鉄道999がかかると、うにゃ嫌いなやつだよね。って毎回ツッコミが入る。その度にキライなのは..]

_ けい [タケカワさんいい人そうなんだけどなあ。だが、そうか。俺の魅惑の歌唱でキライの記憶を上書きすれば良いのだな。よしカラオ..]


2024-07-13 [長年日記]

_ 気づけば3週間ほど筋トレをサボってしまっていた。久し振りにジムでマシントレーニング。どのマシンも辛うじて以前と同じ負荷で使うことができたものの、やはり筋力は落ちていた。特にレッグプレス。次にチェストプレス。やはり筋力の衰えは脚から、なのだ。ヨガは欠かさず週2回続けていたからこの程度で済んだのかもしれない。体重は増えてはいなかった。暑さのせいで食欲が減ったからだと思う。タンパク質摂取量が減っている自覚がある。でも茶漬けであろうと朝に米飯を取っておくと、間食が減るような気がする。これからまた暑くなっていくのだ。汁かけ飯でも卵かけ飯でも冷や汁でも、何か工夫して食べねばならぬ。うちのジムに限らないことだろうが、僕なんかよりも年上のおじさん達が多く通っている。彼らは概ね生活にゆとりがあるようで、やれどこぞの海外に行っただのガールズバーの女の子とうなぎを食いに行くだのと、豪勢な暮らしをひけらかしていたりする。自分はそんなおじさんにはなれそうな気がしない。会社をリタイアしてもジムに通えるくらいなら上出来という程のものだろう。ちょっと暗くなった挙句、結局どうあろうとその暮らしを楽しむより他に無い、ということに答えを決めた。たとえ暮らしのクオリティが他人より低かろうが、その暮らしをみずから楽しめるのなら彼らに見劣りする人生とは言えないだろう。楽しいかどうかは完全に主観的な問題だから、他人と比較する必要が無い。地べたを這いつくばっていようが樽の中で生活していようが「ああ、楽しいなあ」と言える卑屈な人生こそ最上では無いのか。ちょっと極端かな。まあ極貧の果てに健康を害するような人生でも笑って「楽しいなあ」とはなかなか言えないことだろうが、そこまで行ってしまっても必ず何らかの救済は得られるのだ、と信じたいところだ。しかし人生は長いほどまさかと思うことが実現してしまうものでもあるしなあ。


2024-07-14 [長年日記]

_ [音楽] 『伊福部昭トリビュート 春の音楽祭 in Kitara』

2018年にキタラという札幌のコンサートホールで催されたトリビュートコンサートのCDである。注目すべきなのは第一曲目にHBCラジオのコールサイン『ウポポ』が演奏されていること。たとえば僕の思春期の日曜の朝は、HBC放送の深夜放送・奥田晋一氏の『ワン・オクロック・ジャンプ』(のちに『ミッドナイト・ジャンプ』)を聴いたまま寝落ちして、明け方このコールサインが眠い耳に入ってくる、ということが多かった。大阪出身の奥田氏は当時北海道大学の学生さんだったはずで、どういう訳でHBCのパーソナリティとなったかはよくわからない。すでに鬼籍に入られており、彼の情報は北大恵迪寮同窓会のページくらいでしかわからない。物悲しいようでもあり異世界の調べでもあるような伊福部さんの『ウポポ』に続いて一連の宗教法人の番組が続く日曜の朝は今も懐かしく思い出される。東本願寺の時間・西本願寺の時間・私と論語(今ネットで調べると、お話しされていたのは当時ナリス化粧品の社長さんらしい)。奥田さんは一度僕の住む街を訪れたことがあった。僕は会えなかったのだが、両親が彼のサインをもらってきてくれた。「こんなどこの馬の骨ともわからない自分のサインでよければ」と、岩倉具視の500円札に「勉強せーよ!」と添え書きしたサインをしてくれたそうだが、やがて使ってしまった。最終回を録音したテープをしばらく持っていたがそれも今は無い。


2024-07-19 [長年日記]

_ [放送大学] 上期試験完了。

早いもんでもう期末試験なんですよ。梅雨が明けたばかりで期末試験なんて違和感バリバリなんだけど、これで学生の身分としてはもう夏休みを迎える気分になっている。社会人の身分としてはまだお盆休みまで間がある訳だけど、ずいぶんと気持ちは楽になる。今回の試験もリモート試験。過去問も余裕をもってチェックできたが、毎期少しずつ難しくなっている感がある。確かに初年度から平均点が微減傾向と見える。今回は社会学系の授業をとっている。社会学者の研究領域はなんだかすごく自由に見えて、学術分野としてはかなり微妙なものに見えることが多い。一方社会学者として著名なジンメルの著作は「日々の断章」くらいしか読んでいない。というわけで、自分の志向とはちょっと違う方向を向いているこの学問にもう少しまともに触れてみたいと思っているので、下期も社会学系をとろうかと思っているところ。とりあえず解放感に浸ろうかいな。誰が求めてるわけでもない試験勉強をあえてやっておいてその解放感を楽しむというのは何だか自分で自分を拘束してゆがんだ快楽を得ようとする行為のようにも見えてしまう。間違って首が締まって事故死(いや、この場合”自己死”と書くべきだろうか?)してしまわないように十分気をつけねばならないのである。物置小屋が片付きつつあるので、もっとはかどらせてPC-8801でレトロゲームとかやりたいなー。「チョビン」とかクリア条件を満たしてもエンディングが表示されないことがあってがっかりするコーエー「三国志」第一作(それともあれは、電子系の学部の学生によるイリーガルなコピー版だったからだろうか)。まあ書いててもやらない可能性のほうが圧倒的に高いんだけど。思いっきり耽溺して黄色い太陽を見る生活とか、懐かしい。


2024-07-21 [長年日記]

_ 何となく酒も飲まずに土日を過ごす。多少胃が痛かったのがもうすっかり治っている。物置部屋の半分強は第二書斎へ。PCデスクをセットアップしたらもう夜。でもACケーブルを置いたり掛け時計掛けたりすると、ちょっとした引っ越し気分で、悪くはない。何よりも現在の書斎(魔窟と呼ばれている)との大きな違いは、床に寝ころべるくらいのスペースができたこと。これだけのスペースがあれば瞑想でも逆立ちでもできる。もう少し頑張れば冬には炬燵生活が復活するであろう。正月は炬燵で寝落ちしながら文庫本でも読もう。

_ [音楽] 水曜日のカンパネラ。

昨日だったか、「沼にハマってきいてみた」で、動く詩羽さんを見てた。すごく派手なんだけど嫌な感じではなくて、素直にきれいな色使ってるなあなんてうっとりして視てた。CD聴いてるだけじゃもったいないなあ、と思ったわけで。


2024-07-22 [長年日記]

_ 言うまいと思えど暑かった。夕刻、ヨーガへ。30分くらい歩いてるうちに何だか気分が悪くなる。湿度が高いせいだと思うが、物置部屋をアウフヘーベンした部屋で仕事してたせいかもしれない。自慢じゃないが暑さを感じにくいお年頃だ。乾湿球計を注文したばかりだが間に合わなかったのであろうか。まあヨガやってラム肉と酢蛸とミョウガ買って帰宅。ホッピーのソトだけ飲みながら夕食。ミョウガは刻んで冷奴。旨し。塩分が足りなかったのかもしれない。塩分欠乏すると痙攣するからなあ。『女子柔道部物語』みたいに仕事中に塩舐めとくかな。


2024-07-27 [長年日記]

_ こないだの「チコちゃん」でやってたネタ:「マラカス」と言いながら「カステラ」と書く。マラカスって言ってからカステラって書くのはわりと簡単だが、一文字ずつ「マ」と言いながら「カ」と書いて、「ラ」と言いながら「ス」と書いて、「カ」と言いながら「テ」と書いて、「ス」と言いながら「ラ」と書く。僕はぎりぎり書けましたよw ほかに「パソコン」と「コンパス」、「しろくま」と「くろまめ」とか。ちゃんと書けてもなんか変な気分になって楽しい。今日も蒸し暑い中ジム行って筋トレやって偉いからこの後ビール飲みます。少し調べ物が残ってる。


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