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2007-04-04 回帰が好き。相関係数が嫌い。 [長年日記]
_ 学生時代に直線回帰を習って以来、回帰計算は数値計算の中でも好きなほう。いろいろセンスが無いから実験データはばらつくし、ばらついたデータに"目のこ"であてはめる直線もなんとなくおかしい。だからデータが与えられればばらつきを無視して一義的に直線が引けるなんて素晴らしいなあなんて思ったのだろうか。
そのくせ、相関係数のことはなんとなく胡散臭く思っていたのだった。
仕事がらみで調べてみると、うん、やはりちょっと胡散臭い。同じデータ系列の全部から計算するときとその一部から計算するときでかなり値が違う。どうももともとそういうもんだということらしいけど、本質的なのは直線に当てはめるときにどういうデータの取り方をするかが効いてしまうというところで、そこが胡散臭く感じるところなんだろう。なんかうまく説明できないけど。
相関係数の区間推定の導出もまた、"Student"ことGossetと、そして敬愛するR.A.Fisherの手になる仕事だった。私のイギリス人のイメージは白い髭を蓄えてパイプをくゆらせるFisherのイメージで決定的になった模様で。