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2023-11-09 [長年日記]
_ [漫画] 「エスパー魔美」藤子・F・不二雄
先週から今週にかけて読み続けている。もう7巻になるのでもうすぐ読み終わってしまう。F先生の子供向け漫画っぽい描線には今更ながら畏れを抱いている。別の作品だが「カンビュセスの籤」とか「ミノタウロスの皿」なんかA先生のおどろおどろしい画風で描かれるよりずっと怖い。エスパー魔美の中ではマミくん(ヒロインは作中で画家のお父さんやボーイフレンドの高畑くんからはそう呼ばれている)がたびたび凶悪な人間の犠牲になりかけるのだが、その時のマミくんの泣き顔は、本当の結末とは異なるもう一つの陰惨な結末を想像させて、なんというか嫌な気分になる。作中に大量に現れるマミくんのヌードシーン(お父さんが画家で、マミくんはたびたびお小遣い稼ぎのためにヌードモデルのバイトをしているのである。芸術のためだから中学生女子のヌードは許される)やパンチラシーンにそういう残酷さが加味されることで、この作品はその、何というか、エッチでけしからぬ傑作となっているのです。という訳でアニメ版見よう。声の出演は「どんぴょんペンギン」こと「にこにこぷん」のピッコロの声の人だそうです。ドラミちゃんというべきだったか。できればNHK「ドラマ愛の詩」版の実写も見たい所だ。DVD出てるみたいだけど入手難しそう。NHKアーカイブスのHPで3分間だけ見られた。お父さん役は草刈正雄。マミって呼び捨てにしてた。喋り方がすでに「美の壺」の時とおんなじだなあ。見たいなあ、ドラマ。