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2008-12-30 中辺路2日目:下鮎川から近露まで [長年日記]
朝6時半に起こされて朝食。7時に出発。昨日見逃した市ノ瀬王子に行こうかとも思ったが、今日の道の険しさとて後ろ髪ひかるる思いを払い先へ。
7:35鮎川王子。
このあたりは大塔宮こと護良親王ゆかりの地。鎌倉宮を訪ねたときも思ったが、早く「太平記」読みたい。
7時46分住吉社。角柱の形のコマイヌがいい。
8時7分御所平。
後白河院の仮の御所という。ここで小休止。この先道は川沿いの木立の間を進む。リンガとヨニの形の道祖神と並んでビリケンに似た青面金剛があった。念仏淵、大ウナギ生息地域指定境界など過ぎると上りとなる。
富田川を渡り清姫の墓に向かう。橋の手前、放し飼いらしい犬がいてしばし睨み合いとなるが、大人しく道を譲ってくれた。緊張した!放し飼い反対です。
9時53分、清姫の墓到着。
古そうな板碑。ここが清姫の故郷で、姫はそも出自が蛇。川淵の流れにを黒髪をなびかせ泳いでいたという。どこかで聞いた話と思ったら、木曽の巴淵の巴御前の言い伝えと似てる。
滝尻王子着。10時半。休憩所でコーヒーを注文すると、いつもの女店員がお休みとてインスタントを淹れてくれてサービスにしてくれた上ミカンと自家製梅干しと中辺路の名水野中の清水をご馳走になり返って申し訳なし。
滝尻王子からいよいよ本格的な世界遺産の道。最初の登りがかなり急。乳岩、不寝王子と過ぎるとややなだらかに。針地蔵を越えた先集落に出る。高原熊野社の赤い建築が鮮やか。無料休憩所でアルファ米とレトルトカレーの昼食。アルファ米初体験だが結構食べられる。お湯で戻すのに20分かかるから乾麺の方が速いが、無洗米炊くよりはずっと速く、しかも炊き損ねるということはない。
13時半を回り、行脚再開。
人家の脇の急坂を登ると先は今宵の宿のある近露までずっと山道だから覚悟しろ、というような看板がありビビる。
地形図を読みながら次はしばらく平ら、この後は急坂、だらだら下り、などと思いつつ進むのは知らない道(未知の道だ、あはは)を行く上で慰めとなる。 時折眺めの良い場所に出ると、北側の谷合はモヤが出始めた模様。晴れていれば5時までは明るいこの地方も曇ればそうもいくまいと焦る気を抑えつつ十丈王子着、15時。中辺路最高標高の辺りも比較的楽に過ぎ道は下りに転じる。
16時10分、大坂本王子着。
天気は崩れず、牛馬童子とも無事会えた。17時、近露王子着。明日の朝食は6時。いよいよ本宮を目指します!