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2008-11-11 AT&Tの贈り物(つうか依存し過ぎ?) [長年日記]
_ [コンピュータ] 管理図、OC曲線、そしてR。
まだ風邪気味で寝不足気味でもあったので早帰り。仕事で引っかかってた「ネストされた分散分析」の参考書を買ってきた。クロウリーという人の書いた本だけど、和訳が出てたので即購入。ちなみにクロウリーで検索するとほとんど魔術関係の本が出てきます。アレイスター・クロウリー。
ところで私の昨今の仕事は統計的品質管理的な方向を向いている。品質管理部門にいるわけではないので、現場での権限が余り無い代わりに比較的自由なものの考え方ができるわけで。そのせいで評価も低いのはまあ我慢してもいい。あ、ちょっと愚痴になってますが。
で、その業務とも趣味ともつかないようなそれでいて唯一の飯のタネを育てるための三大ツールが、管理図、OC曲線、そしてR、なのです。この3つには共通点があります。
それは、この3つの基礎はAT&Tという会社のベル研究所というところで開発されたということ。最後の一つは少し間接的だけど、RのもとになっているのはS言語というもので、これがベル研のウィルクスとかそういう人たちが開発したものなのですね。まあそういうことを、今日買った参考書のイントロのところ読んでて改めて思い知ったわけです。すごいとこだったんだなあ、と思う。そういえば、ちょっと前の飯のタネだった田口の実験計画法も、その重要性が米国で認められたのは田口先生がベル研に単身乗り込んでリソグラフィの穴工程の開口率をグンと上げた、という事例だったっけ。