洋光台駅に着くと12時過ぎ。駅前のスーパーでおにぎり一つと、今日は荷物が軽いので2リットルのアルカリイオン水を購入。「円海山ふれあいの小径」というハイキングコースの表示があって、来光寺への案内があったので西公園を過ぎて行ってみたが、それらしい建物は入り口が閉ざされていたような。駅に戻る。なんだか方角を間違いそうな駅前を峰に向かって歩く。洋光台南公園の前を通って環状3号を西へ行き、洋光台南郵便局の手前の道を左折。行き当たりにまた「円海山ふれあいの小径」の表示。これを右に曲がると坂になり、やがて白山神社と阿弥陀寺がある。ここから横横道路に沿って、市営バス峰停留所のあたりを右に行けば「ベスト50」に乗っている円海山への道であり、左に曲がれば峰市民の森。せせらぎの道は緑地というほどではない。近年水量が減ったんだろうか。市民の森をぐるりと回って戻ってきた。昼食がまだだったので峯公園でおにぎり&&チキンラーメン&&コーヒー&&プルーン1個の昼食。ぽつぽつとハイカーや犬の散歩者が来る。
円海山めざして歩き出したのが14時過ぎになってしまった。短い距離と高をくくっていたが、峰の灸のあたりから登山道へ向かう道がゲートで閉ざされているように見えた。近くの家でシェパードが吠えたりするので、ぐるりと回って登山道を探すも見当たらず、またシェパードの家に戻ると、ゲートの脇がちょっと空いていて、歩行者は注意して歩けとか書いてあるのだった。犬が吠えださないうちにとスルリと抜けて歩き出すと、向こうから鼻歌交じりでおばちゃんがやって来たりしてほっとする。
円海山は標高153.3m。電波塔が柵で覆われていて中には入れない。
氷鳥沢市民の森を抜けるような感じで歩いて行くと、たくさんのハイカーとすれ違う。いろいろなルートがあるようなので、何度も来て楽しめそうだ。「関東の富士見百景」なるものがあるらしく、ここも指定されている。カメラを持ち込んで夕暮れを待っているらしい人もいた。夕暮れの後は下山が大変そうだな、と思った。明かりは余り無いようだ。
日暮れが気になってきた。天園まではまだ2kmくらい、しかもそこはまだ山の中に近いので3kmくらい歩かないと人里に着かない。リスを見たり遠くの富士を見たりしているうち標高156.8mの大丸山に着く。ここが横浜の最高峰だが、西の景観は見えず、東の八景島の方が良く見える。鎌倉は反対側だ。
急ぎ天園を目指して歩くのだが、反対側から登ってくる人とずいぶんすれ違う。どこまで行くのかな、降りる頃は足元暗いんじゃないのかなと少し心配になる。自分?自分はLED付きのヘッドライトを持ってますからね。あと、いざというときのためのサバイバルシートも。夕陽に浮かぶ富士を見つつ、急ぐ私。天園に着くとだいぶ暗くなってきた。なのに、反対側から老夫婦が登ってくる。どこに行くんだろう?地元の人なのだろうか。通いなれた道のようではあるが、私は地図も読めなくなってきたのでヘッドライトを点ける。と、行く手にトラテープが渡してあり、通行止めのように思われた。仕方なく戻ってみると、「ベスト50」にあった「貝吹き地蔵」を発見。瑞泉寺もだいぶ近いのだが、どう降りて行けば良いのだろう??ライトであたりを照らしても、やはり先ほどのトラテープの方向しか道が見当たらない。そこに戻ってみると、「通行止め」ではなく「通行注意」と書いてあったのだった。。。なんと。
注意してテープをくぐると、なるほど倒木なんかがあって歩きにくくなっている。さあもうすぐ、というときに、行く手から「すみません、この道を行くとどこに出ますか」という男性の声。道路地図を携えており、そこに点線で描かれているこの道を通って大船の方へ向かおうとしていたらしい。しかし道すがら明かりは全くないし時間もかかるので、一緒に瑞泉寺の方に戻ろうということになった。
男性は学生さんのようで、戸塚のあたりから遊びに来ていたようだった。すっかり暗くなって鎌倉の紅葉を見ることができなかった私は、紅葉はどうでしたかと尋ねてみたが、まだ早かった模様。
八幡宮の前で彼と別れ、私は八幡宮に詣でて、その後何となく由比ガ浜に向かってポテトチップとトリスのポケット瓶でしんみりと、今日の短い旅の終わりを思っていたのだった。