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2025-04-29 [長年日記]
_ [秩父往還] 畠山。
昨日は曇り空の下を明戸から永田までの間を歩く。直線距離だと大した距離では無いのだが、例の如くやれ石仏だ古刹だとウロウロしてのべ20キロ。東海道・中山道・甲州道中などのメジャーな街道を歩いていた頃は結構同好の士と行き交うこともあったのだが、脇往還ともなるとそんなヤツ俺しかいない、となる。深谷市である。坂東武者の鑑と言われた畠山重忠は『鎌倉殿の13人』で中川大志の演技でもそのように描かれていたような天晴れな人となりであったとされているが、彼の出身地がここいらであったことは、武川駅でトイレを借りるまで思い出せなかった。が、畠山という地名があることは事前にチェックしており、荒川を渡って重忠公史跡公園を訪ねた。そこで大雨。東屋の中から重忠公が鵯越で自分の馬を背負って下る場面を表わした銅像をスケッチするも上手く描けず。まあそれでも記念ではある。描かなきゃ上手くならんもんなー。
_ その歩みの脚の疲れをひきづりつつも今日はジムでヨーガクラスに参加。帰宅してから、万葉と啄木と釈迢空の歌の書き取りをしていた。なんだか気分が乗らずにいたが、釈の「海やまのあひだ 供養塔」の中に興味深い歌が現れた。この歌集は釈迢空こと折口信夫さんが民俗学の探求で訪れたあちこちにまつわる作を収録したものとのこと。供養塔は古道を歩けば幾らでもめにするもので、それらに寄せる思いを歌った作品に出会ったのは、近頃巡り会うことの無い同好の士に偶然出会ったような気分。
−道に死ぬる馬は、仏となりにけり。いきとゞまらむ旅ならなくに