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2012-05-04 [長年日記]
周参見からの長井坂長井への途上、和深川王子社でめはりのお昼。開花したばかりのナギの木の下。風が強いが幸せな日。
長井坂は名にし負う長い坂だったが、大半は稜線に沿う歩きやすい道。木立が途切れると南海のきらめきが眼下に広がり、文人墨客ならずとも絵心・詩心を掻き立てられる。今回の旅はここまで。次は雨の無い冬に、と思う。
今回はゴールデンウィークに生憎の天候で各方面に影響がでたようだ。私の旅にも少し影響があった。2日目の雨は半ば覚悟のものだったが、実は今日の強風で、大切なコクヨの野帳セY3が飛ばされて、7-8mはある崖の半ばにひっかかったのだった、海中に落ちたなら諦めもついたのだが、たまたま崖下は宅地か墓地開発のために開かれた場所のようで降りることができ、傾斜もさほどではなかったので、かなり注意しつつよじ登って無事回収した。この野帳は何を隠そう南方熊楠記念館で描いたハドリアヌスタケのスケッチをはじめ、数々の人が見ると顰蹙を買うような内容をふくんでいるのだ。だから、海に落ちたなら藻屑と消えてもくれようが、崖にひっかかったのでは将来ここにできた墓に参る孝子の頭にハドリアヌスタケが落ちてくるリスクがあったのだが、そのリスクは回避された。野帳を回収した後、崖を降り返すのはかえって危なく思えたのでそのまま登り切った。思わず「オンサイト」とつぶやいてしまったが、言ってる場合か。ボルダリングも少しは習っといた方が良いかもしれない。