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2013-02-10 [長年日記]
_ 実は3連休なんだが特に行事を企画してない。昨日までひきこもりで今日も夕刻も近くなってからやっと外出。一番必要だったのは服のパッチ。ダイソーで買った。ジーンズの太ももの辺りが擦り切れてきたから裏から充てるのだ。破れたジーンズを履いて平気でいられるような露出癖は持ち合わせていない。若いのがわざと履いてる破れた奴のことをブロークンデニムっていうのかと思ったら意味は真逆みたいで、ねじれ防止のために特殊な織り方をしてる生地なんだそうな。
出たついでに、有隣堂書店で水木しげる漫画大全集第一期全33巻の予約をしてきた。6月以降2冊ずつ創刊される。京極夏彦監修だから相当こだわった造りになるんだろうと思う。
さらに出たついでに、横浜駅西口地下にある北海道物産の店でコマイとシシャモの干物を買ってきた。昔北海道にいた子供の頃に食べた中華まんじゅうと称する怪しげな三日月形のどら焼き状のお菓子がたまに食べたくなるがここには置いてない。なんとWikipediaに載ってるじゃないか。しかも北海道独自のお菓子じゃなくて式亭三馬の「浮世床」に登場する古典的なお菓子だとは知らなかった!!お取り寄せしようかなあ。
ついでに思い出したのは、手のひらサイズの鍋の形の最中。調べてみると六花亭の「ひとつ鍋」というのがどうもそれらしいのだが、幼いころの記憶では鍋の蓋が木蓋の形ではなく土鍋の形だった。また記憶を捏造したのだろうか?それとも壺屋の壺最中と記憶がごっちゃになっているのだろうか?確かめてみるしかないのだろうか。
さらについでで、いろいろ買い物してきた。鳥胸のジャーキーが最近の天候の良さによっていい具合に寒干しになってくれるので材料を追加。今日まで乾かしてた奴は醤油&&胡椒味。ちょっと冒険だが、今度は塩こうじに漬けている。明日から乾燥に入る予定だが、塩こうじはつけたままにするべきか洗い落とすべきか迷っているので、半々で作ってみるしかない。鶏胸ジャーキーは低脂肪と言うことでは理想的と思うが、噛んでると歯に粘つくのが難と言えば難。おそらくコラーゲンが多いということではないかと思う。一応ジャーキーを作る際は、筋も皮もできるだけ除く。脂肪を取り除かないと脂臭くて食べられない。できたジャーキーはアウトドアに持っていくと、ラション(行動食。普通レーションと呼ぶと思うが英会話の先生:イギリス人がラションと言ってたのでそれに倣う)として使う他に、ラーメンだのうーめんだのの具に使うこともできる。乾燥ねぎと合わせて使えばアウトドアで鳥そばが食べられるという素晴らしい仕掛けだ。
あと紅茶がキレかけてたので買ってきた。
「てめーざけんなよ、もうあったま来た!」 −紅茶−
あーあーくだらないなあ。
_ 件のコンピュータウィルス事件の江の島の猫がニュースに映ってる。誰か名前つけてやれ。
_ そういうわけで六花亭のユーザー登録してひとつ鍋注文した。6個入り。届くの来週だ。わくわく…。わくわくしながら今日買ってきたシシャモの寒干しを食べてるのだが、味わい深く後味がほろ苦い懐かしい味。これもラションとしては申し分ない。そうか。生のししゃもならこちらでも売ってるからここはひとつ…。
_ [テレビ] ETV特集
そんなわけでETV特集が始まってしまった。宇野常寛さんの密着取材。結局今日までに「ゼロ年代の想像力」を読むことはできなかった。
討論番組が終わって鬱になっている宇野さんの姿にはなんというかすごく普通なものを感じてしまう。「バカだと思われると終わりな仕事をしてる」なんて、何て辛そうなんだ。こんな引っ込み思案な日記の中で気分に流されながら適当に切った貼ったをしてる自分には想像もつかない(いや、ちょっとくらいは理解できて理解すると共に軽く胃が痛くなるのだが)ようなプレッシャーだと思う。これを仕事にする人はホントに大変なことだ。ちなみに宇野さんの行きつけのお店は富士そばみたいだなw しかし、富士そばでそばを伸ばしながら怒りを語っているこの人は、もしかすると自分の様な人間の代わりに怒りを発してくれているのかもしれない。彼の怒りが既得権益を持つ者に対するそれであるのならそう云っていいかもしれない。だが、一方でノスタルジーに飲み込まれていくものたちへの怒りであるのなら、私は間違いなく怒りを向けられる側にいる。「批評能力と事務処理能力は限りなくイコール」というのには身につまされるものがあるしな。俺、本当に物事の優先順位をつけてちゃきちゃき処理してくことが全然できないんだよ。そのくせ与えられた時間を二倍にも三倍にも使えるような集中力があるわけじゃないし、気持ちの切り替えも下手だし、寝ないで考え続けるタフさはちょっとしかなかったものが今は完全に枯渇している。つまり、愚かな行為がやめられない、"なにか"のジャンキーなんだ。もしやこれが「アドレナリン・ジャンキー」と言うことかもしれない。ワクワクする気分だけを求めていて、ワクワクの果てで何かを手に入れることを求めていない。ジャーキー作ってみるのも「ひとつ鍋」お取り寄せするのもそれだ。試験前になると参考書を何冊も買っちゃって、あれも知らないこれも知らないとますます焦るタイプ。
自分には誰かのために戦うことはできないと思う。だが、戦ってくれている誰かの流血の上にただ乗りしているというわけにもいかないのである。来週のETV特集はTED。NHKでは「スーパープレゼンテーション」という番組名で紹介されているが、さまざまなジャンルを代表する人たちがさまざまなやり方でプレゼンテーションを行なうコンファレンス。NHKの受診料払うだけでこれを見る機会を与えられるというのは安上がりなことだろうと思う。