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2013-02-16 [長年日記]
_ 今日の横浜は強風が吹き荒れている。天気は良かった。午前中はずっとうつうつとしていて毎週のヨガはおろか午後の英会話にもなんだか行く気がしなかったが、せっかく宿題もすましていたし外に用事もいくつかあるので出かけた。ビジネス英会話だったが、先生が先日雪まつりに行った話から始まって、結局は良い気散じとなって助かった。どうも調子良く興奮気味な期間と地べたを這うようなネガティブな期間が交互にあらわれている。俺の双極子は何デバイなんだ。1D(デバイ)=3.33564×10−30 C·mで水だと1.84D。倍くらいあるとしたら4DくらいでDMSO並みということになる。水にとけないいろんなものが溶けて混ざる。水の境地とは遠く隔たっている、ということを言おうとして良く分からなくなった。
_ [物理学] 「MIT白熱教室第七回」
いよいよ量子力学。だが今回の番組にはいろいろツッコミどころがある。量子論自体は現象の簡単な説明として触れられる。回折格子を使ったエネルギー準位の説明もだいぶ省略されている。何より目立ったところは、重要なシュレディンガーの肖像の代わりに誤ってボーアの若いころの写真が使われていたところだが、これはNHKの落ち度なのかもしれない。
不確定性原理について。「不思議の国のトムキンス」の引用であるが、動いているビリヤードボールを木枠に閉じ込めて位置の不確定性を制約すると、ビリヤードボールは木枠にぶつかりながら激しく向きを変える。つまり運動量の大きさは非常に広い範囲のさまざまな値を取る。不確定性原理はそのことを言っている。この原理をビジュアルに示すために、ビームをスリットで絞り位置の不確定性を小さくすると、そこから出ていく光子は様々な運動量(方向)に広がる。これは観察が容易で、古典的な回折理論とも整合する。神だってハイゼンベルグの不確定性原理に抗うことはできない、とルーウィン教授は結びに続けていく。この講義はおそらく2012年よりも少し前に収録されたかもしれず、ハイゼンベルグの不確定性原理を補正した小澤の不等式に関連したコメントは無い。今回の収録はさすがにこれまでとは違って、一般公開されてはいなかったもののように見え、聴衆はほぼ学生と研究者と言う風に見えた。次回、星の一生(最終回)。
_ ひとつ鍋届いた。
パッケージに書いてある地図はすごく縦長の北海道。良く見たら林子平図と書いてある。右側が津軽、左手にサハリン。
そういえばこういうお菓子だったかもしれない。蓋は木蓋だったかも。まあ人の記憶なんて曖昧なもんだよ。
中身。お餅も入ってべたべたと(←言っとくがこのフレーズはかなり古いぞ。ちゃんと調べたら渡辺の即席しるこのCMで初代三平師匠がやってて、このフレーズの後にはさらに『安くてどうもすいません』と続くらしい)。一口ほおばると、最中の香りは確かに懐かしい味。最中も餡もお餅も歯にくっついてしまう独特の食感も懐かしい。
「開墾のはじめは豚とひとつ鍋」依田勉三
「食んでみて 幼時の香なり ひとつ鍋」稽隆堂