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けいりう堂日記

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2013-01-01 [長年日記]

_ 正月。

諸君おめでとうございます。ではこれから若水で風呂入れて雑煮の出汁取ってたぶん寝る。

_ 諸君おはようございます。雑煮食いました。人参が生でした。健康です。これから新春の舞楽と能見るんだよ。でも昨日のももくろは良かったなー。俺もモノノフになるかな。今日は日本晴れです。

_ 初売り出かけて帰宅して雑煮。今日は三食雑煮。もち飽きた。今朝録画した新作狂言「狐と宇宙人」見た。今年の新春の狂言はこれだけしか放映無いのか?この新作は小松左京の手になるもの。地球に来た異星人が最初に出会ったのはヒトでない別の生物、というのはSFには良くあるシチュエーションだが、そこに狂言では代表的なトリックスターである狐を持ってきたのが秀逸。

今年の手ぬぐい みいさんの柄。
本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ うにゃ [おめでとうございます今年もよろしくお願いします(^○^) ジョジョの第一話〜またはいるよ]

_ けい [第二話が見たいんだよね。でもアニマックスでやるから俺そっち見るから。なかなかアニマックスの契約を切れない。]


2013-01-02 [長年日記]

_ 帰省獣。

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_ シンイチ、悪魔と言うのを本で調べたが、一番それに近い生物はやはり人間だと思うぞ。というわけで一路、キシャに乗って中空知へ。

_ そのキシャの中で読んだ車内誌に、スケソウダラがタラコに比べて圧倒的に安かった頃に、この白身をカマボコにせんと苦労した話がある。すり身を冷凍保存するためにはタンパク質変性を防ぐ保水性分が必要となる。これに使われたのは何と砂糖。最近、「女神ビジュアル」か何かで、唇のカサツキ防止にハチミツでパックするというのを見たが、同じ原理と思う。水酸基が沢山あるためだろうか。だから甘ったるいカマボコは冷凍すり身を使っている可能性がある。そう言えば、学生時代同じ講座にいた友人が後年下魚の類から不凍タンパク質を抽出して多少話題になったことがある。その後を調べるのも一興と思った。

乱暴なる甥の人々と一戦交えたのち、親子三人となり「日本誕生」見た。1959年作で「十戒」の3年後の作であるが、後者と異なり今もって十分鑑賞に耐えうる力作である。続きいずれまた。


2013-01-03 [長年日記]

_ 年始まわりを四軒。横浜のスーパーで買った甲州名物ほうとうを親子で食す。かぼちゃは冷凍だと溶けないのが今ひとつだったが、味は良し。これぞまことの「うまいもんだよかぼちゃのほうとう」。

食後、「日本沈没」見はじめた。昨日の「日本誕生」から一夜明けて沈没。新年早々日本がデージナッテル。


2013-01-04 [長年日記]

_ 駅。

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_ 札幌へ、と思ったら、特急運休。岩見沢から先の再開は17:00以降になるらしい。北海道畏るべし。乗客もあきらめが早いようだ。

_ 天狗まんじゅうなう。

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岩見沢にて除雪作業待ちで足止め。有名番組パック2でも紹介された「天狗まんじゅう」でラッセル車の到着を待ってるとこ。「またクソ甘いものを食ってしまった」と石川五右衛門みたいにつぶやいてみる。結構繁盛してるなー。一個90円。赤と白食べた。

_ 仮面ライダーガール龍騎役、廣川由里香お嬢が活動再開してるようだ。が、仮面ライダーガールとしてではない模様。

_ 喫茶店かとれあ、なう。

老夫婦と思しきあべっくがやってる老舗と言った風情の店に腰を落ち着けた。だいぶフレンドリーな感じが若干苦手な居心地を醸し出してる。学生のころ、少しの間実家からキシャで札幌の学校に通っていた時期があり、たまに岩見沢で途中下車して、ゲームセンターに寄ったり喫茶店に寄ったりした。あの時、駅のすぐそばに看板の出ていない喫茶店があった。店のマッチには「オモチャンコ」と読めば読めそうな文字が書かれていたが、ついに確かめることはなかったのを思い出した。岩見沢のホームの立ち食いそば屋では一緒におでんが売られていて、私はそばにでかいがんもどきを載せてもらうのが好きだった。駅員が一種哀調を帯びた声で「いわみざわ、いわみざわです」と唸っていたのも遠い昔のことと成り果てた。

_ [映画] 日本以外全部沈没

午前中に実家で本編見た。日本人に媚びるガイジンさんが沢山出て来て気持ち悪いなーおもしろいなーと思いつつ見た。筒井康隆が卑屈なガイジンをいたぶる嫌な日本人役ででてくる。映画で見た嫌な日本人としては、「ドラゴン怒りの鉄拳」に次ぐ嫌さ加減。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ うにゃ [しばれるねぇ〜]

_ けい [吹雪いて吹雪いて、わやさ。]


2013-01-05 [長年日記]

_ 昨日はその後、札幌在住の弟の人の必死のレスキュー作業により無事札幌へ。弟の人夫婦宅にて新年会的なご馳走攻めの猛攻に合う。実家での甥の人々との熾烈な遊びなどもあって、今年は春から賑々しい。

明けて今朝は穏やかな天気と見える。早いキシャで新千歳空港へ。寒し。

_ 朝飯直前。

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気がついたらこの店は団鬼六の世界ではないか。

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_ 空港の朝。

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_ というわけで羽田に着いた。

今回の帰省は幾つかの成果があったと感じている。
  • 日本の誕生から世界沈没までの概観ができた。私としてはウェルズの「世界史概観」を読んだ時以来の腑に落ちた感がある。
  • 家庭の事情の確認。これはこれからの話。
  • 在学中の資料整理。中学の卒業文集や、ゼラチン、変形の力学、新井素子の処女作(正に処女の時の作品だ、と信じたい)など。
  • シュレーディンガーへの興味再燃。横浜を発つ日、何気無く目についた雑誌「数理科学」2009/9月号をもって出かけた。江沢洋先生の「波動力学の創造」特にハミルトン-ヤコビ形式の下りがわかりやすかった。この理解を確かなものとするなら、今後仮に統計物理や場の理論を扱う機会があった場合にいろいろと捗ることだろう。ただハガレン的等価交換原理により、ハーバード・サイモンの「システムの科学」がよめなかった。
    もうひとつふたつ成果があったような気もするが、思ったより充実した約三日間だったように思う。
  • _ トップページ更新。

    岩見沢の除雪車。車種が分からない。

    _ MIT白熱教室。

    昨日の新年会でちょっと話題が出てた。体を張って物理学の授業をするMITのルーヴィン教授。ショーとしては面白いしわかったような気にもなる。法則がどのような現象なのかを視覚的に示すのに非常に良い授業と思う。たぶんMITの優秀な学生はこの講義だけではなくて自ら数式をいじりまくるんだろうな、と思う。

    本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

    _ うにゃ [横浜も寒いべさ]

    _ けい [なんもさ。なんもなんも。]


    2013-01-06 [長年日記]

    _ [コンピュータ] HDD交換。

    少し前からEドライブが認識されないことがたびたびあって、いろいろ苦心しても改善しないので思い切って交換した。このドライブにはいろいろろくでもないデータが入ってるのでそのうちなんとかせねばならない。海道行脚の画像データも数個欠損してしまったようでもある。

    _ [テレビ] 「八重の桜」

    はじまった。「平清盛」にはかなり奇をてらう演出が多かったが、本作はだいぶ抑え気味。会津に行けるのはいつの日だろうか。福島→米沢→会津というルートを志してもう5年くらい経っていると思う。

    _ [読書] 「発掘捏造」毎日新聞社

    毎日新聞の旧石器遺跡取材班編になる作。この本は確か近所のリサイクルショップで入手したか、資源ごみの日に出てたのをこっそり持ち帰ったんだと思う。買った記憶はない。このスキャンダルはふしぎな魅力を持っていて、この種の著作を4−5冊は読んだ。もうすぐ読み終わる。読まなくちゃと思っている本は、枕元に置いておくと手をつける可能性が高い。


    2013-01-07 [長年日記]

    _ [コンピュータ] HDD交換その後。

    どういうわけか昨日からやたらと快適だ。このパソコンなかなか良い性能だ。さすがに俺が自作しただけのことはある。

    _ [数学] ルジャンドルの顔。

    有名な数学者の名前は式や法則に残っているが、その人がどんな顔をしているなんてあまり取りざたされることはなかった。ルジャンドルの肖像はこんな感じらしい

    _ 夜、ヨガ初めに行ってきた。やはり良い、ああ良い…。


    2013-01-08 [長年日記]

    _ 今夜は経絡ヨガ。センセに会うのも久しぶりだった。またしてもいびきかいてしまった。

    _ 経済の言葉に「市場の失敗」と「政府の失敗」というのがあるが、日経の経済教室を読んでいると、多くの先生たちがさまざまな予言のような言葉を書いている。だが、それらを真に受けてしまって失敗してしまう人々もいることだろう。これは実践した人の失敗と言うよりも、高説を披露した「経済学者の失敗」と言うべきものだと思う。

    _ 今日のTVK「ありがとッ!」には遠峯あこさんが登場。ほーらい節には紅葉(坂)、雪見(橋)、黄金(町)と言った横浜の地名を織り込んでいる。この人が今、横浜・野毛の民謡を歌っているきっかけは、野毛の大道芸で伊藤多喜雄が歌っているのを聴いたことだという。私ももう20年近く前になると思うが同じ人の歌を聴いて結構ショックを受けたのを覚えている。以前はSAKUSAKUのCGとか作ってたんだって!それもショックだ。

    _ [読書]「発掘捏造」

    読了。後ろの方に、事件発覚後の識者によるシンポジウムなど載っていて、この問題を扱う人には必須の本と思う。というわけで、あらためて宇能鴻一郎の続きを読んじゃおうかって思ってるんです。


    2013-01-09 [長年日記]

    _ [料理] イカのいしる(いしり)・鳥とキャベツのトマト煮。

    すごく久しぶりに、鳥とキャベツのトマト煮を製作した。思えば学生時代からの定番メニューで、当時はトマトピューレじゃなくて野菜ジュースを使ってたと思う。味は通常コンソメでつけるのだが、さすがにまともな料理をしばらく作っていなかったせいで、家にそれが無かった。台所をきょろきょろ見回して、結局これが一番いいのではと思ったのは、能登のイカの「いしる」(魚醤)だった。ちょっと生臭くなるかな―と思ったのだが、全くそんなことは無かった。ニョクマムよりも癖が無い。もうコンソメ買うのやめようと思う。しかし、このイカのいしるにも一つ欠点がある。それは、何に使っても美味しくなってしまうために料理の腕が上がらなくなるということなのである。
     きっとラーメンスープに使っても旨いことであろう。先の帰省では大雪のせいで立ち寄ることができなかったが、札幌北24条通りに「茂」というラーメン屋があり、驚くべき数の種類を出しているのだが、そのなかにゴロミソラーメンと言うのがあったと思う。ごろ味噌というのはイカの肝のことであり、新鮮なものを凍らせて薄切りする(いわゆるルイベ)と日本酒に大変合う。焼いたごろ味噌を合わせて食べる焼きイカは最高だ。この味が札幌のラーメンにはとてもよく合うのである。
     で、先ほどのいしるのHPなのだが、リンクをたどるとオーストラリア人シェフの「能登イタリアン」という料理が出てくるのだが、これがいしる(イカの場合は"いしり"と言うようだ)を使いまくっているのである。先に述べたように、いしりを使うとなんでも旨くなってしまう。だからこのオーストラリア人シェフの腕自体は大したことないのかもしれないのである。能登のいしりは生産業者ごとに味が異なるのだそうだ。だからきっと、自分の料理にベストマッチするいしりというのが能登の地にはきっとあるに違いない。それにめぐり合ったなら、もう料理の腕を磨く修行は必要なくなるという伝説の調味料・いしり。。。すまん、話かなり盛った。

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    _ うにゃ [ランチでの話題。たべたくなっちゃんだね。 私も家で鶏肉とトマトの煮込みしちゃいましたww]


    2013-01-10 [長年日記]

    _ 今日会社のトイレで自分の顔見て気付いたんだが、髭の長さが非対称で、「ソウルイーター」のキッドくんなら悲観して自殺しちゃうレベルだ…ってまたわかりにくい例えになってしまいました。たぶん、髭剃るときにちょっと首がねじれてるんじゃないかと思うんだよね。こういうのに突然気付くと、なんか人中でわれ一人マッパになってるみたいな気分になってちょっと気持ちよ…いや恥ずかしい。今夜のうちにちょっと揃えとくかな。当然長い方に合わせるわけにはいかないから全長が短くなることとなる。次第にヒトラー髭みたくなる。チャプリンと言うべきだったか。

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    _ うにゃ [ストロハイムはひげはないか。]


    2013-01-11 [長年日記]

    _ この日記のツッコミにスパムがわんさと訪れてきてるので対策してみた。明日から3連休。気が向いたら近くの歴史街道を歩きに行こうと思ってる。


    2013-01-12 [長年日記]

    _ ハリガネ。

    ハリガネというのは博多風トンコツで究極の麺硬め、ということになると思うが、マルちゃんからそういう名のカップラーメンが出てる。一分でできるとかいてあるので給湯後一分で硬さを確かめたら、なにこれ乾麺のままじゃんということになってた。これがハリガネか、良く思いついたな、マルちゃん。ちなみにお湯がぬるかったわけではない。

    _ 英会話クラスは今日からビジネス英会話に突入。これまでにあまり使わなかった単語がばりばり出てくる。予習が必要だろうか。まあそれだけにusefulということでもあるんだろう。

    本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

    _ けい [正常なツッコミが書けるかどうかテスト。]

    _ けい [↑いいみたいだなw]

    _ うにゃ [昨日の空耳アワーおもしろかったぞい!]

    _ けい [俺も面白いと思ったけどさ。あれの投稿ってタモリさんの方針でペンネーム使えないんだよね。]

    _ うにゃ [バリカタじゃないのか。]


    2013-01-13 [長年日記]

    _ 今年出した年賀状。

    年賀状2013  にわかに能「道成寺」のDVDとか「道成寺縁起絵巻」とか見て大晦日に絵を作って夜送った。道成寺縁起では清姫が執着によって蛇身と化し、能の道成寺ではその蛇の精が白拍子に化けて道成寺の鐘を冒した。正月にはあるまじきストーリーと言えなくもないが白蛇は縁起が良いとも云うので。これにしなければ映画「蛇女の脅怖」をモチーフにしてたと思う。この絵の白蛇は能のシテ同様女の仮面をかぶっていて、着物の中では複雑にとぐろを巻いてヒトの所作を模している、ということになっている。あわてて描いてるだけあって白っぽい。地面に影くらい塗っとけばよかったような気もする。絵を見てわからないことを文字で補填するのは幾分卑怯なことだとは思ってますよ。でも今年もよろしくおねがいします。

    _ [特撮] 「特命戦隊ゴーバスターズ」

    今日のエスケープちゃんはものすごく欲しがり屋さんたっだ。良かった。ふぅ。。。

    _ ひょんなことから急に快楽亭ブラックのことが気になり始めた。こういう人こそが私の目指す方向に通ずる何かを持っていると感じる。進むも地獄退くも地獄。板子一枚下は地獄。

    _ アテルイ伝。第一回見た。蝦夷のことは良く知らないので多少参考になるかと思ったが、それはあまり無さそうで、単に高梨臨が可愛いから見続けようかなと言うほどのことに尽きる。大沢たかおには「イン・トゥー・ザ・サン」のときの悪い印象があるので好感を持てずにいる。まあこの時代の東北の歴史は良く分からないことも多いのだろうから、作りが雑になるのは仕方のないことだろうとは思う。

    _ [テレビ] NHKスペシャル

    アテルイの録画を見てる間にNHK総合では大変な番組が放映されてた。大王イカ。古くはクラーケンなどと呼ばれて海の男たちを震撼させていた化け物が世界で初めてじかに撮影された、ということなのである。吸盤は五センチ、口はヒトの頭ほどもあるという。おらだんだんワクワクしてきたぞ。潜水艇トリトンはトワイライトゾーン(海面下200−1000m)に。ここにある生物はいずれも生物発光を行なっている。一方クラゲの生物発光を模した水中カメラ・メデューサは30時間の間トワイライトゾーンの映像を黙々と撮影し続けている。また、ニュージーランドから来た学者は打ち上げられた大王イカの肉片をジュースにして、そこに含まれるフェロモンで生きた大王イカをおびき寄せようとしている。引き上げられたメデューサにはなんと!怪獣映画の様に、メデューサに襲いかかる大王イカが何度も撮影されているではないか!あー興奮する!そして、大王イカの宿敵とされているマッコウクジラにもカメラが取り付けられる。長いポールの先に吸盤の付いたカメラを取り付け、マッコウクジラに果敢に挑む。これがフィールドの科学者なのである。興奮する!好奇心の旺盛な若いオスが近づいてきたのを好機として見事取り付けは成功。カメラが、口をあけながら泳ぐ仲間のクジラの映像と彼らの会話をとらえている。獲物を探すときのクリック音を発しながらトワイライトゾーンに向かう若いオス。しかし仲間同士が体当たりをし始めてとうとうカメラは外れてしまう。メデューサの捉えた画像の観察と、過去の解剖学的な知見から、大王イカは斜め下から水面方向に向かって獲物に襲いかかる。そこでその行動パターンにマッチするように餌となるソデイカを泳がせる。熟練した釣り人が行なう囮漁を、潜水艇トリトンを操って行なうのである。さあ、番組終了まであと15分だ、どうする、窪寺博士!つい数日前に「アビス」を放映してたばかりで、深海においてもわれわれは孤独ではないと思えてくる。水深600m。奴が来た!彼らの前にはネモ船長しか見ていないであろう大王イカ。なんかすごく鮮明に写ってて3DCGに見えてしまうのが悲しいぞ!リアルに怪獣が接近するのを目撃できた彼らは全く稀有な経験をしたのである。すごく大きな目をしていて、体の大きさに比べるとひれ(耳)は小さい。体中が金属光沢で輝いている。奴はそのまま深度を深めていく。トリトンは1000mまでしか潜れない。田所教授が乗ってたら怒られそうだ。やがて大王イカは餌のソデイカを離して闇の中に消えていく。こうして小笠原沖の深海には全長7−8m(触椀含む)のクラーケンが生息していた。まさに南海の怒りである。これだからテレビを見ることがやめられない。今日はほとんどそればかりをして過ごしてしまった。


    2013-01-14 5年振りの大雪 [長年日記]

    _ [読書][矢倉沢往還] 5年ぶりの大雪

    …ということをラジオのニュースで聞いた。3連休のうち2日ジムに行き、さらに今日は近所の図書館に本を返してきてから神保町へ向かう。例によってゴアテックスの登山靴を履いていったが、アイゼンもあった方が良かったかもしれない。
     神保町では3冊の興味深い本を見つけた。

  • 「東海道寄り道紀行」種村季弘、河出書房新社、2012.必ずしも東海道に記事は限ってはいないようだが、この著名な独文学者の紀行文と言うのも興味深いと思う。
  • 「キャーッ!大山街道」中平龍二郎、風人社、2011.こんな本が出てたことに何故気付かなかったんだろう。この本は「未知の道シリーズの4巻目で、同じ著者の「ホントに歩く大山街道」を参考にして矢倉沢往還を歩いた。この本のカバー、裏が地図になってる。この本を見ながら、とりあえず柏尾通りの地形図を買ってきたのでそのうち歩きに行く。雪が解けてからだな。
  • 「ユリイカ9月臨時増刊号 平成仮面ライダー」プロデューサーの白倉伸一郎と哲学者の國分功一郎の対談がまず良い。だいぶ前にユリイカでジョジョの特集してた時は、荒木飛呂彦と対談してた社会学者の先生がとてつもない腐女子で頭にきたのをちょっと思い出したが、こちらの対談は良い。9・11を受けて子供たちに本当の正義を教える番組というテレビ局からのオーダーを受けて作られたのが、仮面ライダー龍騎なのだそうだ。これはすごいとんがり方である。13人のライダーのバトルロイヤルであるこの作品には、そのライダーの数の分だけの正義が存在しているからである。龍騎は東映チャンネルではじめて本格的に見た平成ライダーなので思いで深いし、好きなライダーでもある。

  • _ みうらじゅんのサントラくん。

    神保町からの帰りにジムに寄って少しマシントレーニング。ここでは日中餅つきをやってたらしくてせっかくウェイトを落とそうとしてるのに餅をもらってきてしまった。帰ってきてお風呂入りながらラジオ聞くと(お風呂ラジオって好き)みうらじゅんのサントラくんはじまり、聴き始めた。檀蜜の声がちょいちょい入ってなんかすごい番組になってる。檀蜜はヤン・シュヴァンクマイエルの「悦楽共犯者」なんて映画の話をはじめちゃう。これは見なくちゃいけないと思った。だが私はその前に「ルー・サロメ善悪の彼岸」を見なくちゃいけないんだ。でもなかなか見る時間を作れない。ずっと時間が取れないならば、3/20の休みに見ることにしよう。春のお彼岸だからな。サントラくん、後半に大槻ケンジがでてきてなんかさらにすごいことになってきている。筋肉少女隊バージョンの「ドラゴン怒りの鉄拳」はなかなか聴かせる。みうらじゅん曰く「どうかしてる」。彼らにかかるとソフィア・ローレンの名作「ひまわり」も「巨乳映画」ということになってしまう。そうとも、俺だって「ラ・マンチャの男」は巨乳映画だと思ってたさ。


    2013-01-15 [長年日記]

    _ 例によって電車で古新聞を読んでたら会田誠という人の作品がひどすぎる。「ジューサーミキサー」の中身はシラスじゃなくて女の子たちなんだって!ひどすぎる。こういうものに遭遇して「ひどすぎる」としか言えないあたり自分も凡人にすぎないと思う。でも「巨大フジ隊員対キングギドラ」はちょっと良いな。

    _ 大島渚、逝く。

    そういうことなので、追悼のために「愛のコリーダ」を買って見ようかと思ったが、完全版だとちょっと高い。どーすっかなー。代わりに大島渚の曲を聴くかな。カルフォルニアの青いバカ。

    _ google+を使い始めようとしてるのだが、なんかこのアプリ何でもかんでも公開してしまいそうで怖いわ。。。使い方間違うと人生詰む。


    2013-01-16 [長年日記]

    _ [読書] 白倉伸一郎「ヒーローと正義」子どもの未来社(寺子屋新書)2004/宇野常寛「ゼロ年代の想像力」早川書房、2011.

    こないだのユリイカで情報を入手してさっそく買い求めた二冊。前者を少し読み始めたら、正義を行なうということは人を殺すということであり、正義を語らないということは殺されるということだ、と書かれていた。ヒーロー番組に転換期がおとずれるきっかけとなった三つの事件として、オウム真理教事件(1980年代末から90年代半ば)、酒鬼薔薇聖斗事件(1997)、アメリカ同時多発テロ事件(2001)とその報復的行動が挙げられている。第1の事件は悪の秘密結社が実際に存在すること、第2の事件は少年法による保護対象が犯した殺人、第3の事件は特にその報復的行動の是非が、正義とは何かという問題に毎日直面していた特撮番組のプロデューサーにとっての画期たる事件だったということだ。時期的にはマイケル・サンデル先生の白熱教室と同じ頃と思うが、正義のことを誰よりも至近距離で考えているのが特撮作品を作る側の人間であるということが興味深い。

    _ 東横線と東京メトロが相互乗り入れを始めるんだそうで、これが俺の知らないうちに着々と進んでいたのだった。うちの最寄り駅から直通で池袋まで45分かからないというのならば、新宿も池袋も遊びに行く場所の候補としてぐぐんと近くなる感じ。

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    _ うにゃ [ほほう〜 ]


    2013-01-17 [長年日記]

    _ [テレビ]ロケみつ。

    早紀ちゃんはスイスで温泉に。そして「私をデートに連れてって」の台湾娘ズーインは和歌山の湯の峰温泉にきた。つぼ湯のあたりの風景が映像に映るとすごく懐かしく思われる。常宿にしていた民宿はすでにないが、中辺路と大雲取・小雲取越えのときのベースにしていたので何日か滞在した。旅する人にはこのような第nの故郷とも言えるような場所が至る所にあるわけである。にしても、つぼ湯の壁が一部開いて外が見えるのは知らなかったよ俺。また行こう!


    2013-01-18 [長年日記]

    _ ひさしぶりに気分落ち込み中。どうという理由が無いのが不安だが、日照時間が少ないせいかと思う。気分の悪い時でも本が手元から離せない。

    _ [読書] 「マイ仏教」みうらじゅん、2011、新潮社(新潮新書)。

    1時間半くらいでダーっと読んだ。怪獣好きからの仏像好きへの転換、修行としてのコレクター人生。こないだも「親父同士」で、○○グッズを集めるという行為がどんなに愚かなことであるかについて述べている。その引き合いにだされてたのが「勝手に観光協会」で安齋肇さんがおみやげのシールを集めだしたこと。これは「勝手に観光協会」みてたときに確かに痛々しく感じられたことだった。「マイ仏教」にも書かれていたが、ある日、貴重な品物がとある店頭に並んでいた場合、それはコレクターが一人死んだ場合であることが多い。血道をあげて集めたものをあの世に持っていくわけにはいかないから、それは棄てられないのであれば次の誰かに流れていく。これが諸行無常と言うことなのだ。。。それでも、一度とことんまでやってみなさい、そうすればコレクションという行為がどれほど愚かしいことであるかが分かるであろう。
     だいぶ関係ない話だが、いい気であちこちを旅する私は、ひとり楽しんでいる罪悪感を薄めるために、あちこちの名産を実家に郵便爆弾のように送りつけるのが習い性となっている。先だって帰省すると、母がぜひ見せたいものがあると言って出してきたのが、なんとそれらのさまざまな土産もののシールをスクラップブックとしたものだった。これには笑った。「名物を食うが無筆の道中記」とはよく言ったものだが、こういう思い出のよすがをちゃんと陳列するとまた博物館的な面白さが生まれるのだと思い知らされた。食べて良し、シールを集めて良し。それを見返してまたまた良し。そしてまた、この親にしてこの子ありということでもあったのだと深甚に思ったのである。

    _ ユリイカの平成仮面ライダー特集、読み続けてる。だんだんまったりしてきたが、555のスパイダーオルフェノク役の綾乃剛のことなどすっかり忘れていたりしたので、できればもう一度見直したいなと思ってもいる。でもそれ以前に、昭和のライダーシリーズをすべて通して視聴していないという問題も残っている。

    _ [読書]「シュレーバー回想録」平凡社、2002.

    せっかく絶版のやつを高額で買ったのだから読まなくちゃと思って枕元に置いておいたのを、とりあえず年譜とあとがきから読んだ。教養のある人間が、自らを精神病であると自覚したうえで書いた回想録。フロイトがこれを元にして書いた論文によってシュレーバー自身あるいはこの回想録よりも「シュレーバー症例」のシュレーバーとして知られることになったシュレーバー。困難を極めた邦訳作業の果てに手元に今あるこの書と対面することが、現在の私のメンタリティにとってどのような影響を及ぼすかと思うとちょっと不安になるが、それでもここにある本は手に取られなくてはならない。


    2013-01-19 [長年日記]

    _ [コンピュータ] カレンダーちょっといじる。

    cssのことは良く知らないけど、base.cssのところをちょこっといじくって、記事のある日だけ太字になるように直した。こういうことを書いておくと、あとあとインストールしなおしたときとかにちょっと便利なんだよね。

    _ [アニメ] ジョジョの奇妙な冒険

    いよいよ次回はリサリサ先生が登場するのか。楽しみだ。

    _ [アニメ] Theビッグ・オー

    まだしつこく見てる。第18話"The Great Villain"。ヨシフラ・ヤカモトっていう日本系っぽい会社の名前がまず怪しげで、セコイ敵役ベック再登場の回。ドロシーとダストン大佐の会話の無意味なクローズアップとかあまりにもサンライズロボットアニメ的な合体シーン(でもこの作品サンライズの作品なんだよね)とか、なんかこれまでの回と全然違う演出になってて面白い。ドロシーが高速でこぐ自転車が最高にカッコいい。ベックの回はこのあとも楽しみだと思う。

    _ [アニメ] Theビッグ・オー

    最終話まで見た。いろいろ謎の残る結末だったが、ひさびさにアニメらしいアニメ(漫画やライトノベルのアニメ化ではないという意味で)を見たのでかなり満足してる。今みたいに玉石混淆で(昨今は石の方が多いように思われるのだが)増産されている時代でなければ何度も見返したであろう作品と思われるが、バックグラウンドを予感させるだけの複雑さは製作意図からそう多くは備わせていないようであるから、掘り起こすことにも限界はあるだろう。期待のベックは最後にいい仕事してた。ロジャーがR・ドロシーのために買った花束を見て、それはわたしのためかとはしゃぐ執事ノーマンが妖しかった。キャラクターデザインさとうけいいちの関連で、機会あれば「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」「鴉」なども見たい。特撮では「ガオレンジャー」「アバレンジャー」他。「イナズマ!」もそうらしい。

    _ [テレビ] 上原多香子 トルコ ベリーダンス ベリーダンスの心にふれる

    2009年NHKBSで放映された番組の録画。アニメを見た後はドキュメンタリーを見ることにしているのだが、完全に娯楽。なんといっても上原多香子の風貌が異国情緒に大変マッチしている。ベリーダンスの衣装を買いに行くあたりは泣ける。本人が「すごいでもこれ低いのね、下。ギリギリだよね」などと言ってるがごとく、超ローライズ(前が)で、恥骨とはいかずとも腰骨が完全に露出してて実にギリギリなのである。さすが芸能人だけあって普段から油断は無いものと見える。泣けたよホントに。DVD出てる

    _ [映画] 「キューティーハニー」2004、トワーニ/ワーナーブラザーズ。

    ドキュメンタリー見た後は邦画を見ることにしてるので視聴始めた。庵野秀明監督の実写。サトエリがエッチ臭いのはわかってたが、いたるところで体の柔らかさが出てるのには感心する。たしかこの人、開脚すると180°以上開くんだよな(あとで調べたら210°だって!時計の針で言うと6時5分30秒くらいか?。どんな下半身だ、とても興味がある。実写をアニメのコマ撮りのように使用する("ハニメーション"っていうんだって)表現はちょっと面白いけど、サトエリの柔軟性なしには作りえなかったということだ。かれこれ10年近く昔の作品になるが、ずっと見よう見ようと思っていた期待感は強すぎたかもしれない。わずか10年弱前と言うのに特撮が安っぽく見えてしまうのは何故なんだろう。話題性はあったが興行的には成功しなかったらしく、東映+ワーナー+日テレ=トワーニ解散は本作で決まってしまったとのこと。まあそういう作品と思って見てる。でもサトエリの体が柔らかいだけではなく他にも感心できるところはある。オープニングアニメが素晴らしい。本編もアニメなら一層良かった。サトエリが頑張ってたくさんのおにぎりを食べているのも良かった。それから爆発シーンが派手だ。CGも一部使われてるようだが、実際に爆破させてるように見える。それから、サトエリが頑張って街中を露出度の高い服装で歩く。ローライズ短パンで露出デートさせる企画もののAV作品に劣らない。そういうわけでこの作品はかなりの部分をサトエリの頑張りにおんぶしているように見えてしまうのだが、まだ開始25分しか見てないので、このあと永井豪のカメオ出演など見逃さないようにしたいと思う。つづく。
     つづき。コバルトクローを倒すハニーはエヴァ初号機そのものとなる。その瞬間まではどんなに悲愴な感情をあらわにしていようが、天性のファニーフェイスも災いしてどこかふざけた演技にしか見えていないので、この演出は印象的なものになる。でまあ実力のある俳優の力演が目立つ後半なのだが、思うに特撮映画は役者が良いと特殊効果が陳腐に見える傾向があるのではないだろうか。妖怪大戦争(新しい方)のときもそんなこと思って見てたんだが、特撮映画にはせいぜい藤岡弘、やハリソン・フォードくらいまでの演技力で十分なのかもしれない。ちょうどすぐれた歌曲の歌詞が凡百の出来で十分であるように。そして最後は愛。アイシステムのアイは愛か。これはヤマトか。そうだなあ、ハニーもヤマトクルーも愛の戦士だしな。いやいやこのラストはないだろう、やはり。作る側はよく恥ずかしくなかったな。見てるこっちは恥ずかしいぞ。そういうわけで豪ちゃんはいいところにカメオ出演してたし、ラストのサトエリはやっぱり露出モノのAVみたいになってたのだった。松尾スズキが叫ぶ「俺の東京タワーが!」というセリフは問題とすべきかもしれない。松尾スズキは「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で脚本を担当しているが、後年のことである。封切り当時の感想などネットで拾ってみると、やはりこれは後世における付会ということになるのだが、それでもここにピンと来た観客は少なからずいたのである。良い作品だった。

    _ なんで今日はこんなに映像関連の記事ばかり続いてるかと言うと、朝から気分があまり良くなくてヨガも英会話もお休みしてたくせに、なんかあまり実用的でない情報が欲しくてずっとカウチポテト(カウチもポテトもないが)していたためだった。明日への意欲が湧いてきた、というわけではないが、みんな頑張ってるし頑張ってるわりにくだらないものを残してる人も結構いるとか、意図的にくだらなくしてるようにも見えるとか、でも自分はそれ以下だよなとか、まあなんというか気晴らしにはなったような気もする。
     そういえば今思い出したが、先週はずっと右まぶたにチックが出てた。実際の気分はチックが出始めた辺りにはあまり問題を感じていなかったのだが、身体症状として自律神経が疲弊している兆候が出ていたのだろうと今になって思う。

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    _ うにゃ [ジョジョめっちゃたのしい〜^^ 先生もたのしみです]

    _ うにゃ [カウンターのところも表示かわっちゃったね。 ]

    _ うにゃ [サトエリの柔らかさチックショー ]


    2013-01-20 [長年日記]

    _ [テレビ] 「歌会始」

    邦画を見た後は芸能とか芸術とかに関する映像を鑑賞することになっているので、1/16に放送された、宮中行事の歌会始の録画を見ている。せっかく皇室と言う世にも珍しい家族が同じ日本にいるのだから、博物学的な興味によってその行事を知っておくのも面白いのではないかと思って録画してあった。これを見てみると確かに面白い。今年の歌会始は12歳の「実は僕家でカエルを飼っている 夕立来るも鳴かないカエル」という歌から始まった。このコミカルな和歌に、おごそかな節をつけて歌われるのである。歌い手の名前は、姓と名の間に「の」をつけて呼ばれるので、この12歳の作者は"オオタノカズキ"と呼ばれた。歌が詠まれている間中立っている小さな歌人は、なんだか怒られているような神妙な顔つきで立っている。それは終わると女子高生の、昨年の金環食の歌が続く。彼らは、自分らの作った言葉が、かくも親近感の無い節で読まれることに特別な違和感を感じていたに違いない。「カエル」だの「ネクタイ」だのに和歌の節が付けられ、一様に洋装をまとった人たちに詠まれる歌たちである。ちょうど先週末の雪が解け残った皇居である。福島の歌人が安達太良山を詠んだ歌のとき、その安達太良山が映される。「安達太良の 馬の背に立ち はつ秋の 空の青さを ふかく吸ひこむ」。この山の空の青さは、高村智恵子が「ほんとうの空」と呼んだそれに重なるものである。ついで新潟の歌人が竜飛岬の海風を歌う。さすがに陸奥の国も歌枕は宮城までと見えて、竜飛崎は現代になって歌枕となったものと言えるだろう。古代-中世の歌枕は、実際に見に行く機会の極めて少ない人々によってイメージの固定化された幻想の風物である。現代の"歌枕"は、そこを直接訪ねることがたやすくなったがために視覚的には同一の物として共有されながら、その心像風景はおそらく歌い手によって全く異なったものとなっていることと思う。
     入選の十首が終わると撰者の歌となる。書き忘れたが、今年の題は「立」であるので、夕立が立ったり馬の背に立ったり銀杏の古木がビルの間に立ったり、召人が歌ったようにお伊勢さんの心の御柱が立ったりしている。
     皇族を代表して憲仁親王妃久子様は雪の大山が立つと歌った。コハクチョウを撮影に行ってこの山を見て詠める、ということだった。日嗣の皇子の御女(東宮妃・雅子様)は愛子様をお産みになった時の月が立待月であると後に知ってそれを歌った(当人は不在)。皇太子さまは大公孫樹の木が学び舎に立って巣立つ子らを見守ると歌う。これは学習院の校庭の風景である。皇后陛下は「天地にきざし来れるものありて 君が春野に 立たす日近し」と喜ばしい春の到来を切望する歌を詠まれた。最後に天皇陛下の御歌が詠まれる。「立ゥー ということを詠ませたまへる大御歌 万座毛に昔をしのび巡り行けば 彼方(あがた)恩納岳さやに立ちたり」沖縄の歌である。昨年11月にここを訪ねて琉球王朝に思いを馳せた歌とのことである。大御歌は三度朗詠されて、宮中の新年の儀は終わったのである。来年のお題は「静」。半紙に毛筆で書いて、〒100−9111 宮内庁 にあてて 「詠進歌」と書いて送る。昨日からの続きで今宵はだいぶ遅くなった。寝床には「シュマリ」第4巻とシュレーバー回想録が待っている。起きたら特撮だ。


     おはようございます。朝昼兼用食をとって新聞を見たら大鵬さんがお亡くなりになってました。良い天気のようです。

    _ [特撮] 「特命戦隊ゴーバスターズ」

    先回くらいからエスケイプちゃんが何度も初期化されて登場するので初々しいのが良い。

    _ [読書] ユリイカ臨時増刊号・平成仮面ライダー続き。

    ユリイカの続き。社会学者・若林幹夫の記事が面白い。昭和のライダーの戦闘の舞台はなにもない造成地であることが多かったが、平成ライダー達はかつての戦闘の舞台であった造成地の後に立てられた商業施設やスタジアム、高架下などである。平成ライダー達の闘う敵は、外部からあらわれる「我らを」そして「我が街狙う黒い影」でなく、都市の中で我々の中に紛れ込んでいる恐怖である。アギトの不可能殺人はまさに都市伝説と重なり合うものだったことが思い出される。社会学(都市学と言うべきなのだろうか)的なアプローチに或る可能性を感じたのが私にとっては日曜の朝にふさわしい気分をもたらした。"かつて街道であった"というしるしだけをよすがにいわば時間を超越する私の好きな旅は、若林氏の言う「社会の地形」という捉え方によって新たな意味を賦与される。そんな可能性を感じたからである。

    _ [特撮] 「仮面ライダーウィザード」

    ところでウィザード。なぜこのときに魔法使いなのかということがやはり腑に落ちないが、じゃあ何故鬼なのか、何故吸血鬼なのか、電車なのかということもあったから、物語世界の描写が深まるに従ってわかってくることなのかもしれない。ただ、仮面ライダーというヒーロー自体がそもそも魔法使いのようにさまざまの不可能を可能とする存在なわけだから、魔法使いでありかつ仮面ライダーであるということは超能力を操る存在としては最強というよりもむしろ冗長、ということにもなってしまう。そういういわば嫌味のあるゴージャスさがこの作が今一つ私には好ましく思えない原因なのかもしれない。では「魔法戦隊マジレンジャー」はどうだっただろう?彼らはそういえば現実世界に生活してはいたけれど、敵味方の抗争は本質的に魔法世界におけるものだったと記憶している。現実世界との接点はあったけれど、彼らの物語の主要な部分は魔法世界にあったと言えないだろうか。その世界の中であれば魔法と言う能力は標準に備わっているものなのであるから、魔法が使えてさらに戦隊ヒーローであるということは冗長さを失う。しかも戦隊ヒーロー達は仮面ライダーたちに比べるとずっと限定的な能力しか持ち合わせていないことが普通だ。本郷猛だって改造される以前からずば抜けた能力の持ち主だったのだ。改造人間になるためにも資格が要る。ましてさらに魔法使いでもあるなんて。なぜどちらか一方ではいけないんだろうか。ついそう考えてしまっている。仮面ライダーを含むヒーローモノにおいても自分はある種の神話的な属性が備わっていることを強く要求しているのだと思う。それは肉親殺しであったり考えを異にするものたちの間の抗争であったり、人類のレベルで繰り返される苦悩であったり、人外から突然およぼされる理不尽な災厄との戦いであったり。。。そういうわけだからだろう、自らの存在をドラゴンと争奪しあうことになるであろう今後の展開にこそ期待したいのである。

    _ [テレビ] 「ゲゲゲの女房」

    そういうわけで、歌会始と言う教養番組(?)を見たので、次に見るのはドラマということになっている。なっているの!只野仁とか柳生一族の陰謀とか他にも見たいものはあるのだけど、「ゲゲゲの女房」に決めた。地味に連続ドラマを録画し続ける苦労は、こういう風に一気に見る喜びへの布石なんである。自分で自分をじらしてより快楽を高めようという、一人暮らしの長いものにはありがちな性向の帰結である。とりあえず第1話だけ見た。松下奈緒、イイ。つづく。


    2013-01-21 [長年日記]

    _ なにやらうつうつだ。しようもない。


    2013-01-22 [長年日記]

    _ またもうつうつだ。仕方が無い。


    2013-01-23 [長年日記]

    _ やはりうつうつだ。まあしかたない。温かい夢にまどろむか。

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    _ うにゃ [コメントうまし w まどろむのもい〜じゃないかby ディオ 休養は必要だよ(^_^) ]


    2013-01-24 [長年日記]

    _ うつうつな気分の中で「ゲゲゲの女房」見てる。赤貧洗うがごとき新婚・第一子誕生時代。ついに電気が止められた村井家。電気の無い生活をしたことはありますか。野宿以外でも自分はある。なんとも言えない不思議な気分になる。そして、朝の来ることの喜びを知るのである。


    2013-01-25 [長年日記]

    _ [テレビ][物理学] 「MIT白熱教室」第3回

    最後時間切れでろくがおわってたのが残念。電磁誘導の法則をデモンストレーションしたファラデーは「これが何の役に立つのだろうか」と聞かれて、「やがてこれに税金がかけられるようになると思います」と答えたというのはホントなの?次もちゃんと見たい。


    2013-01-26 [長年日記]

    _ 英会話の新しい教材もらってきた。結構な出費だ。通常の英会話とビジネス英会話では同じ言葉が違う意味になってしまう。

    _ [物理学] MIT白熱教室第4回

    そういうわけで続きを見ながら日記書いてるとこ。髪の毛をとかすだけで3万ボルトの電圧が生じる(火花が1cm飛べば約3万ボルト)。水滴を落とすだけで火花を飛ばすケルビン発電機。体を張った実験。空はなぜ青いか。レイリー散乱の話。青はもっとも散乱される光。たばこの煙には0.1ミクロン以下の小さい粒子も含まれるので青っぽい。だがこの実験はひどい実験だと言ってレヴィン先生は煙草を三本加えて火をつける。一度吸った煙は水蒸気がついてもう青くはない。後者はミー散乱という現象。すばるが青いのもレイリー散乱。では夕焼けはなぜ赤いか。地平線のほうから光が来ると厚い大気の層を通る。青い光が全部散乱されてしまったら残りは赤、というわけ。

    _ 先週サボったジムへ。今通ってるとこは3月で終わってしまう。やはり体力落ちてた。

    _ [料理]糠漬け

    2月位ほっといたので完全に慣れ切ってしまったのだが、底の方から掘り出して食べたぬかにしん(実家じゃ"すしにしん"と読んでたぞ。寿司には程遠い気もするが発酵食品すべからく寿司と読んでもいいのだとは思う)は酸味が強いが悪くなっているということではなかった。さすが保存食。明日は晴れてたらチキンジャーキーを干したい。


    2013-01-27 [長年日記]

    _ 昨日の白熱教室見ながらメモ取ってたクロッキーノートはいつ買ったか忘れたが、なんだか粋な文句が書かれているんである。

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    _ 「友よ星の数ほどしあわせを」東京銀座・日光荘。

    _ [食事] 乾し物

    乾し飯は良い感じでできた。だが、いきなり煮始めると芯が残るようだ。次、水でほとばせてから煮る。そして今日は鳥のジャーキーを乾し始めたのである。旨く出来ろ!塩と胡椒とパセリで味付けた。保存食的なものとして、浜納豆を買おうかと思ったが送料が高くついてしまうので、アンテナショップに行くか?あと、さらに思いついたぞ。糠ニシンを干物にしてみるのだ!どうだ!手間かかるなあ。

    _ [自転車に乗って] ←いやメンテしただけだが

    鳥むね肉を乾しながら、利きの悪くなった自転車のブレーキパッドを交換してさらにタイヤの外側(これ何て言うんだ?)も交換した。こういうことができるのがスポーツ車の良いところ。廉価な自転車を売る立場の人々はメンテの重要性と簡単な交通ルールの説明を販売時に客に教えるよう義務付けるべきであると思う。せめて車道を左通行することだけは客に教えよう。さて、そういうわけでブレーキシューはだいぶすり減ってたしタイヤも劣化してたので実に快適になってきた。ちょこっと磨いたりなんかしてるうちにピグマリオコンプレックスが強くなってきた。「可愛いよおまえ、俺の手でもっと素敵にしてあげよう。ああファソファソツー、そんなお前が好きだあああ」こんな感じ。この自転車の販売元の名前はファンファンシーで、バイクの商標はMARINEという。しかし説明書には間違いなく「ファソファソツー」と書いてあったのである。おまえはダソヌマソか。ただでさえ無名の会社だったのにさらにパチモンじみてどうするというのだ。
     さて、そのファソファソツーのチェーンがどろどろである。洗う器具は持ってるのだが液体が無い。灯油で洗うのは危険らしいので、そのファソファソツー(←いちいち書きにくい)に載って近くのホームセンターでバイク用のクリーナーとルブ(ルブリカント=潤滑剤)を買ってきてきれいきれいしたら。ブラボー、おお…ブラボー!宙返りしたくなるくらいにルブリカントが利いた。近くを歩いていたいかつい男が言った:「われわれは人間には信じられないものを見てきた。オリオン座のそばで燃えた宇宙船…タンホイザーゲートのオーロラ…」それはレプリカントだ。わかりにくい。そんなわけで晴れた冬の日はこうして暮れてしまった。ほんとはもっとやるべきことがあったんだけどなー。でもまあいい。

    _ [食べ物・飲み物] 解説は後!まず食わせろ。

    ごちそうさま。では解説。

    カシミールカレー。丸大から出てた。上野デリーのに比べるとかなり安いし少々味は落ちる。たぶんターメリックを入れすぎてるんだろうと思う。だがまあ悪くはなかった。具は別に蒸し焼きした人参・玉ねぎ・とり胸・エリンギ。カレーさえうまければ具なんてこんなもんで十分だ。フライパンに蓋して安全機能で自動消火するまでほっとけば勝手にできてしまう←危ないなあ。

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    _ 問題の餉←こんな漢字あったの。糒というのもあった。どちも携帯食と言う意味だろう。水でふやかして(北海道ではこういう行為のことを"うるかす"という。ふやかすとうるかすはなんか違うような気がするんだけどなー)それからほぼ同量の水で炊いたらちょと芯のあるおかゆになる。おかゆを木の椀で食べるとついもののけ姫でアシタカとジコ坊が飯を食うシーンを想起してしまうんですな。ちょっとしか作らなかったのは、残り三食分くらいしかないから。

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    _ チャイ。これはみんな、憶えといた方がいいぞ。このユーモラスなパッケージにだまされるとキビシい思いをする。が、これをミルクで淹れると砂糖無しでもほんのりと甘いチャイになるのだ。しかしでは同じ会社から出ているチャイはどんな味がするんだ?試すよりほかあるまい。

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    以上。すべて旨かった。当然だな。


    2013-01-28 [長年日記]

    _ ヨガ。月曜日の先生とももうじきお別れか…珍しく男の先生なので手ごたえ十分なクラスなので惜しい気はする。

    _ iPhoneのデフォルトの字体が明朝ですごく嫌なのでフォント変えました。ウソじゃないよ、ふぉんとですよ。


    2013-01-29 [長年日記]

    _ こないだの休みの埋め合わせの英会話教室。クラス始まる前に宿題やってたらものすごく眠くなって困った。いつも店の前を通るだけだった喫茶店がわりと良いのでこれからも利用しよう。深入りコーヒーが飲めるのがいい。サイホンなのでちょっと熱めなのはこのさい勘弁する。


    2013-01-30 [長年日記]

    _ [音楽]アンナ・プリュクナル

    iPod聴いてて思った。パンクを歌うのもいいけど、今やアンナ・プリュクナルの"FARAWAY LOVE"で行きたいと思う。
    止まれ!
    そこにいろ!
    その流れのただ中におれ
    そして叫べ!
    なんかこんな感じだろうか?エキサイト翻訳で適当に訳したから自信は無い。
     この女性はポーランドではたくさんの映画に出演して当初はポーランドのオードリー・ヘップバーンなんて呼ばれたりしたんだそうな。こんな激しいオードリーは春日ということだな。


    2013-01-31 [長年日記]

    _ キンタロー。のももクロのモノマネが見たいんだが。


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