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2015-07-27 [長年日記]
_ 昨夜父母と寿司食した。沢山の種類が食べたくて彼らのキャパを鑑みずに大量に注文。当然のごとく残り、俺の今日の朝飯は寿司。冷蔵庫で冷えた寿司って妙な旨さがある。色の悪くなったマグロとかにも。子供の時、酒の付き合いで遅く帰宅した父の人が土産に寿司折を持って帰宅したことがあった。母の人と一緒に遅い父に対して怒っていたはずだったのに、寿司折を見て俺の態度はコロッと変わり、冷めた寿司を喜んでパクついた。寿司はこんなにも旨いのに、母の人はなぜ怒り続けているのか?しかも美味しく食べている俺まで彼女の不興を買っているようだった。あの寿司の味と、その後折に触れ遭遇することになる男には理解しがたい女の不機嫌の味。決して忘れることはできない。 だがこの体験は、密かに自慢でもある。サザエさんで波平が酔って帰宅するときに携えるお土産の折詰。あの日父の人が持って帰ったのは、まさにあの、酔っ払いのお土産の折詰だった。リアルでそれを食べられる体験なんて、今となっては希有なことであろうからだ。