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2019-05-28 [長年日記]
_ [漫画] 「ゴルゴ13 21 ダラスの疑惑」さいとう・たかを、リイド社、2013。
しばらく鳴りを潜めていたので久しぶりに書く。本書の発行日は2013となっているが、掲載作の初出は1974年とある。高校の頃以来第1巻から読み続けたゴルゴ13 もこの巻でようやく自分にとって初見と思われる作に至った。サブタイトルにある作はケネディ暗殺にゴルゴ13 が関与したのではと言う疑惑を意味しているが、それよりも収録されている別の作「海へ向かうエバ」が最高だった。エバというのは言わば女ゴルゴ13 とでも言うべきプロの仕事人である。仕事をこなす徹底したプロ振りや、事前に異性と床を共にしてなおかつ気をやらないというそのスタイルまでゴルゴ13 そのもの。そんなエバとゴルゴ13 はかつて偶然に出会っていた。その再会は偶然のことではなく。。。ラスト、行きずりの子供達と遊び束の間童心を取り戻すエバが何とも可愛らしく物悲しい。これだけを書くと陳腐なストーリーと見えてしまうだろうが、このラストはゴルゴ13 の最終話もかくあろうかという予感を仄めかして大いに感じ入ったことだった。しかしこの後ゴルゴの活躍はさらに100巻を超え、40年を超えるのであった。次も楽しみ。続く。
_ ついこの間、夢うつつで「ケイバーリットは重力子を放射する放射性物質なのか。。。」と思いついてウェルズの「月世界最初の人間」を買うべきところをヴェルヌの「月世界へ行く」を買ってしまった。慌ててウェルズのそれを買おうかと思ったが、ハヤカワSFシリーズ1962年版などの古書で買うとしてもそれなりに高値。しばらくあきらめようかなと。重力子を放射する物質なんてあり得るのか、それよりも重力子なんてあるのかなんかを考えている方が自分には有用かもしれない、などと資料なしでとりあえず書きつけてるところ。とりとめないのでやりかけの定積分にまた取り掛かるかな。。。