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2024-10-11 [長年日記]
_ [文具] 方眼ノート。
国誉という輝かしい言葉にちなむ文具メーカーの方眼ノートを愛用している。A4版のそれはいくつかのメーカーから出ている同種のものと比べてインクの馴染みが少ないという勝手なテストを行なった上で選択した。無表情な黒いデザインに、これまた勝手にデザインしたラベルを貼り付けてカスタマイズして、何か新しい興味が湧く度に「〇〇ノート」「××日記」「△△の書」「□□大作戦」などと勝手な名前をつけてともかく数ページ何かを書き始める。それらは旅の始まりのようなものだが、客死よろしく途絶して葬られないままになっているものも多々ある。ある日書きかけのページは取り除かれて、自作のラベルを剥がして新たなラベルを貼り付けられて「⭐︎⭐︎ふたたび」みたいな新たなタイトルをつけてそこから別の旅が始まるのである。
そのノートのストックがなくなったのでまた5冊ほど買っておこうと思ったら、Amazonに在庫が無い。倍くらいの値段でマーケットプレイスで売っているものを買うよりもこの機会にまた別のメーカーのものを試しに使ってみることにしたのだが、解せぬ。これは生産中止になったかと、その国誉(この『国』は日本国ではなく創業者の出身地・越中国とのこと)のホームページを調べる。紙の重量が、ノートに表示されているJIS規格に、2015年来準拠していなかった、ということで生産中止なのだそうだ。1人のユーザー(ヘビーユーザーと自称して差し支えないだろう)としては長年の信頼を裏切られた気分です…とは、しかしながら何故か全く感じないのだった。ただ、良い物という実感を確かめつつ愛用していたものが手に入らないということだけが残念、というか不便である。僕には2番目に良いモノを探すことや、これを機会に少し高級で普段使いの憚られる"ツバメノート"の同種のものを買って一時的に贅沢気分にひたることしかできない。「としかできない」って書いてるが、やれること結構あるなあ。まあそういうことで、不適合が早く解消されることを望む。