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2025-01-06 伊勢路踏破記念 [長年日記]
_ 正月休みも後半過ぎてからようやく旅に出る決心が付いた。今回は例年に無く自分に課す義務感のようなものが薄かった。こうして次第に出不精になるのであろうか。交通費だけでも結構掛かるし、まして年末年始は混むわけで。
とはいえ蹴りをつけておかねばならないことはあった。それは昨年のGWに踏破した伊勢路の記念品をいただきに上がることである。事前に開場していることと記念品の在庫があることをしっかり確認してから宿と新幹線の手配を行う。いつも悩むのは、宿をとるのが先か交通手段を予約するのが先かと言うことだ。受け取り場所は尾鷲・熊野古道センター。駅から歩けば片道50分ほどかかるところにあるが、今回は運良く行きも帰りもコミュニティバスを捕まえることができた。金ピカで晴れがましいのう。というわけで受け取った後二見浦に向かう。ここから伊勢を経由して松阪・津などを経由して四日市の東海道との追分にたどり着けば、かつての東海道踏破とその先大阪への京街道踏破、そして紀伊路・中辺路・大辺路・伊勢路の熊野街道踏破と合わせて紀伊半島全周を含む巨大なループの完成なのである。まあ完成しようとすまいとそれで人類が幸福になるとか全然無いので、時間と金と体力と足の裏を消費するマニアックな自己満足が達成されるというだけのことではある。以前はその自己満足に大きな価値観を感じていたのだが、ここまで長く続けているとそういう感慨よりも、来し方をしみじみ眺めかえすことの方にこそ価値を感じる。
学びはいつもある。今回は二見浦ー伊勢ー斎宮ー松阪というずっと舗装道路を歩く足裏のマメ育成ウォークだったが、靴下二枚履きにより軽度に収まった。斎宮では時間をたっぷり使って、斎宮の遺跡や博物館・観光施設などもじっくり見てきて冊子も数冊買って帰った。皇室関係の未婚女性から卜占で選ばれ神に仕える斎王という存在にはとても興味が湧いている。仮に神宮の勢力が何故か増大して、この国の行く先に大きな影響を及ぼすような事態(そんな事態ちょっと想像できないが)が起きた場合、斎王制度が復活するようなことをちょっと想像してみたり、結局できなかったり。足はすぐ衰えるとは良く聞くことだが、それは脚力の衰えだけではない。足裏の強さもすぐに衰えるのだ。舗装道路たくさん歩いて鍛えよう!