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2005-11-27 [長年日記]
_ 『日本書紀』紛失。
自宅の中で物がなくなることは多い。猫が犯人の場合もあるが、大抵は散らかしすぎていてどんなに探しても見当たらないということ。普通の人はそれをある日「ああこんなところに」と見出すものなのだろうが、私の場合にはそれは遠い未来のことであり、事実上の紛失に近い。
そんなわけで、岩波文庫版『日本書紀』を、第2巻を除いて紛失した。興味を持っているヤマトタケルや神功皇后の記事は第2巻に入っているのでまあ良かったと思いつつも、はたしてもともと全5巻持っていたのか3巻くらいまでしか持っていなかったのか判然としない。解説は第5巻にある。昨日から散々迷っているが、第5巻だけでも(新たに?再び?)購入するのが目下のところリスク最小であると確率的には解釈できる、などとこじつけて、買い物に行こう。
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追記:その後まもなく、奇跡的に第1巻を発掘した。有隣堂で買ったピンクのカバーつき。なんとなく3巻までは持っていたような気もし始める。
_ [栗山千明] 『イン・トゥ・ザ・サン』見てくる。
栗山千明はかつて、「1800円の入場料に値する女優になりたい」と言ったものだった。が、女優よりもまず、映画そのものがその入場料に値するものでなくてはならない。
_ 『イン・トゥ・ザ・サン』をレイトショーで見てきた。
_ そしてこの映画は学割料金にもレイトショー料金にも値しないものだったのである。
_ TVCMで俳優の名前を羅列していたように、その多くは全く出ては消えていくような使われ方をしていて、映画でもただ羅列されているだけのように見えたのだった。
その羅列されている悲しい俳優の一人としてぼくらの栗山千明がいた。彼女は某スポーツ紙に書かれていたようにヤクザの幹部ではなく都知事候補の令嬢役だったわけだが、登場まもなくその都知事候補が殺される。そこで彼女が父の復讐のために…とかいうストーリーでは全く無く、その後"ちい"は全く出てこない。それでも選挙カーの上から微笑む彼女は大変美しかったが。これでまたひとつ、「栗山千明にNG項目は無い」という自説を確認することができたのはよかった…のか?
何が良くないと言って、かかる映画をわざわざ見に行ったモノをみじめに思わしめる映画と言うのが一番良くない映画なんである。映画と言う比較的に割高な娯楽全体に対する不信感の元であって、ひとりその映画の興行収入だけに損失を与えるものではないと思うのだ。
ともかくこの映画で日曜の夜を〆るわけには行かない。かくして今宵も悪あがきの宵っ張りとなるのだった。