RSSフィード:http://alpha-ralpha.com/diary/index.rdf
2005-11-22 『奇談』見てきました。(ややネタバレあり) [長年日記]
_ 会社帰り、わざわざ川崎まで出向いてレイトショーで『奇談』見る。
愛する諸星大二郎の『生命の木』が原案となっている。
今や便利屋の風情漂う阿部寛はさておき(彼は不幸にも消耗されてはじめているのではないのか?)、70年代の山間の村の風情がなかなか泣ける。見てるだけで森林浴してるような気分になる。ハナレの家屋も縄文住居じみていて非常に良い。
そして、かの有名な「みんな、ぱらいそさいくだ!」(映画では『ぱらいそさいくんだー』になっていたようである)のシーン。感動した。原作でも最大のクライマックスであるこのシーンの演出は、この映画を作るに当たって一番の問題点であったのではないだろうか。その一声の出し方はすばらしい解決を物語に与えていた。エンディングロールを見ると、声の持ち主は声優:三ツ矢雄二である。ここに肉丸くんを起用したのは天才的と言える。
ただ、ありきたりな文明批評と、ぼくは行かなくちゃ行けないんだ的の少年の存在は余計だったと思いますが。
非常に楽しめた。稗田礼二郎はやっぱり長髪がいいけど。