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2006-02-27 [長年日記]
_ [読書] 長谷川町子の太い眉
『長谷川町子 思い出記念館』(朝日新聞社、文庫)を読んでいると、サザエさんの作者というガチガチに固まったイメージがどんどんほぐれてくる。
「女性改造」という雑誌(?)の記事に、自分がプロデューサーなら映画の作成と平行してメイキングムービーを作成して二本同時上映とする、ということが書かれている。昭和26年のこと。メイキングで二度美味しい、の方式を誰が始めたのかは良くわからない。
朝日グラフ昭和26年の5分間アンケートで、「サザエさん一家の間取は?」という問いに対して「ブロンディのように正確ではないが決まってるのは平屋建ての借家で6,7間に洋間がひとつくらいの中流家庭」とある。サザエさん宅の間取がどうなっている問題は1980年代後半くらい(?)に秘密本が出てずいぶん取りざたされていた。同じ頃サザエさんとドラえもんに関する悲愴な最終回の噂が子供の間に流行っていて、いとうせいこうが「ノーライフキング」を書いた。同じアンケートで「絵が古いという批判には」の問いに「私の性格が古いからだと思う。でもこのまま通すつもり」ということで、古いタッチなのだということを理解して読む必要があったらしい。さらに同アンケートで、「結婚の意志は?」「あり」。ただし、無しと答えるときに社会がどう受け取るかを意識した答えである可能性もあると思う。
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入院してた猫が今日退院。事前に聞かされていたが、手術代その他で12万弱。結構複雑な手術だったようで、自宅で1週間安静。エリザベスカラーが邪魔そう。