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2006-02-14 [長年日記]
_ [食べ物・飲み物] ICE AGE/ベンガルスパイス
今日のミネラルウォーターはICE AGE(カナダ)。軟水。瑠璃色のボトルは好きな色だ。飲みやすくうまいと思う。
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Celestial Seasoningsという会社から出ているハーブティは、以前から甘草の入ったエキナセアを良く飲んでいるが、今回Bengal Spiceという虎の絵の描かれたのを買ってみた。シナモン、ローストチコリ、いなご豆(これは何?)、生姜(根)、カルダモン、胡椒、クローブ、ナツメグ、などが入っている。クミンとターメリックを入れればカレーのスパイスになる。で、一口飲んでみたら「うわ!すごい味」と一人ごちてしまった。
なんとも刺激的な味で、ミルクを入れてもいいんだそうだけど試す勇気が無い。
しかし、このお茶結構好きな人が多いみたいだ。馴れると病み付きになってしまう可能性はある。あと19バッグ、飲みきれるかどうか!?
_ [漫画・アニメ] 長谷川町子『いじわるばあさん』『サザエさんうちあけ話・似たもの家族』(読了)
長谷川町子『いじわるばあさん』と『サザエさんうちあけ話・似たもの家族』を読む。いじわるばあさんは相当極悪だ。人を怪我させることなんかなんとも思っていないし、人のパンツひんむいたりオシッコ飲ませたりと下ネタも多い。この作は「うちあけ話」に拠ると、それでもサザエさん各巻15万部に対して25万部ほど出たのだそうで、人はほのぼのしたものよりこういう刺激ある話のほうが好きなようだと町子さんは言う。町子さんの画力をうかがわせると感じたのは、ばあさんのうしろ頭の描写で、クビのうしろに描き込まれた「ぼんのくぼ」を示す二本の縦線だった。メル=ブルックスの「逆転人生」の中でここに現われる死相のことを語っていたのが思い出される。
単純なコマ割りが持つ意味も、単に手塚治虫「新宝島」を画期とする云々という歴史的な説明以上に、そのことが表現上どういう意義を持っているかという観点で問い直されるべきではないかと思う。具体的には、この毒のある内容を現代風のコマ割りを用いて表現すると何が起こるかという実験。他に、田河水泡から如何なる秘法が伝授されたのか(必要最小のオノマトペの用法なんかはその可能性が高くは無いだろうか?)とか、作の元になった本家「いじわるじいさん」や赤塚不二夫「スリラー教授」「天才バカボン」のおやじなどとのいじわる比較論、青島幸男主演でドラマ化されたこと(今後ドラマ化されるとしたら、もちろん主演は女性であるべきだと思う)、描かれた頃の老人を取り巻く状況(しばしばいじわるばあさんは孤独であること、することがないことなどを歎いている)など、読み解くべき問題点(しかし誰が問題にしているんだ?)は非常に多くあるように思われた。
「うちあけ話」は絵文字を読むのが結構面倒くさかった。
さて、こうなるといよいよ「サザエさん」全45巻を何としても読まなくてはいけないという気になる。幸い今月中気になる新刊は「からくりサーカス」くらいしか出ないようなので丁度良いかとも思う。一冊500円の文庫版で揃えるとして、それはそれなりに出費ではあるのだが。。。