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けいりう堂日記

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2006-02-01 入学手続き [長年日記]

_ 来年度の入学手続きをインターネットでやった。

ユング心理学と日本列島の地球科学。ユングの著書は幾つか読んだが、講義として受けるのは全く初めてなので、どのように解釈を進めていくのかが楽しみ。日本列島の地球科学は、あちこちを歩きに行ったときに風景を眺める「まなざし」(この”まなざし”という言葉はことに人文系の学問では良く使われるようだが、いささか胡散臭い言葉のように感じる)に新しい視点を与えることができるのではないかと思ったゆえ。

この間の試験で無事に単位取得できたとしても、卒業までには100単位以上必要。卒業を目指すつもりはもともと無いのだが、単位が溜まってくるとだんだん欲が出てくる。来期は3科目とろうかなと思ったが、やはり自信が無いので2科目にとどめておいた。最低、テキストには2度以上は目を通して、講義は全て聴講する。これだけは確実にやりたいものだ。そして、できるだけ参考文献を…とはいつも思っているのだが…。

卒業を目指している人たちから見れば遊び半分に思われてしまうかもしれないが、もともとは歩き旅を誰よりも深く楽しむためにはじめたのだった。つまり放送大学の講義を聴講することも、旅支度の一環なのだ、わたしにとっては。ただ、今回のユング心理学や今期の経済学はその限りではなかった。本来の目的から少し方向はシフトしてきたかもしれない。

_ [読書] 「ニッポン縦断歩き旅」(読了)

クレイグ・マクラクランの同書を読了。英語で書かれていたものを日本人が訳している(マクラクランさんは日本語が堪能な方であるらしい)ので、作中の人物の語り口は実際とは乖離があるかも知れない、作者の語りも含めて。

しかし、最後まで楽しかった。人の旅の話を聞くのは楽しい。しかし、自分が旅に出るのはもっと楽しいことだ。いつか私も、との思いが強くなる。

マクラクランさんはこのような思いに駆られて飛び出してしまった人々のことを「反逆児」と呼ぶ。わたしもその一人になりたい。すでにして、福島県二本松のおにぎりの店みよし付近では、わたしはそれに近い称号を得ている。

マクラクランさんのその後にも興味がある。


2006-02-02 出張と罪悪感 [長年日記]

_ 名古屋方面に出張。行く前、なんだか妙に罪悪感を感じてしまう。

落ち着いて考えてみると、そんな罪悪感なんて感じる理由が見当たらないのだが、なんだか何かに対して申し訳ない気持ちがぬぐえない。

この理由の無い(深層心理的にはいろいろあるかも知れないが)罪悪感は、考えるゆとりのあるときには若い頃からたびたび私を苦しめてきたのだった。

罪悪感を感じないならばエネルギッシュに前進し続けることができるかもしれない。まあしかし、立ち止まっても良いのではないか?とも思う。きっとやっぱり何か、ココロの奥底で許しがたい自分を感じているのだろう。その感覚は捨てなくても良いのではないか。罪悪感が自分を押しつぶしてしまわない限りは。


2006-02-03 『妖怪大戦争』『マルクス一番乗り』 [長年日記]

_ DVD『妖怪大戦争』は今日発売。特典映像の「妖怪大寸劇」期待してたのだが、大変つまらない。まあつまらないものを作りたかったのかもしれないけど。

『マルクス一番乗り』は500円だったので買った。ほんとは「我輩はカモである」が見たかったが。


2006-02-04 [長年日記]

_ 『マルクス一番乗り』

昨日かって来た500円の『マルクス一番乗り』を見た。マルクス兄弟のことを知ったのは一番初めは筒井康隆をよく読んでいた高校から大学初年度くらいのことだったと思う。筒井康隆がこのマルクス兄弟の映画を好んでいたということを知ったが、その映画を見る機会はしばらくおとづれなかった。

やがて1984年になり、ときどき「ユリイカ」なんて読むようなお年頃に。「ユリイカ」で笑いの特集をしていたときに、四方田犬彦さんがマルクスブラザーズを取り上げていた。そのころ札幌に居た私はいろいろな自主上映会の情報に目を光らせていた。「ある日どこかで」とか「パンダコパンダ」とか「やぶにらみの暴君」や「東京物語」などを見たのもその頃だが、念願かなって始めてマルクスの「我輩はカモである」だった。マルクス兄弟ははじめ4人でスタートしたが、やがて個性の無いゼッポ・マルクスは(四方田さん曰く長男のグルーチョに吸収される如く)消えてしまう。今日見た「マルクス一番乗り」もグルーチョ・チコ・ハーポの三人だった。あきらかに付け髭(なんか紙か布か海苔を貼り付けたような)のグルーチョ、あやしげなテクニックでピアノを弾くチコ、ハープの名手で動物や子供達、下層階級の人々と妙に溶け込んでしまうハーポを、懐かしく見た。500円は大変有意義に使われたことだった。


2006-02-05 [長年日記]

_ [読書][交通史] 『街道の日本史32 京都と京街道』(読了)

風邪気味のようでお腹が不調だ。

年末に歩いた京都-大坂のことを思い出しつつ『街道の日本史32 京都と京街道』昨日読了。道にはその行き先を名前につけることが多く、「京街道」は地方から京を目指す道に付く名前。


2006-02-06 『名僧列伝1』読み始める [長年日記]

_ [読書] 『名僧列伝1』紀野一義、講談社学術文庫。

この人の文章はところどころ自慢げなところが鼻に付くのだが、面白く読むことができると思う。この巻には明恵・道元・夢窓・一休・沢庵が収められている。明恵はかなり変わった人らしく、木の上に坐って座禅したり、美しい風景に心を奪われて、それが修行の妨げになるとして鼻だの目だのを自ら失おうとしたもののそれらを失えばかえって仏道の妨げになるからと、わざわざ耳を選んでそぎ落としたり。西行に愛されたというようなことも書かれている。明恵の歌。

「あかあかやあかあかあかやあかあかやあかあかあかやあかあかや月」


2006-02-07 [長年日記]

_ [読書] 『名僧列伝1』続き。

道元・夢窓の項に読み到る。

ここに描かれる坊主の生き方にはひかれ、共感できる。

坊主の生き方だから共感できるのか、共感できる人柄の人が坊主になりがちということなのか。

日常の中で坊主を見かけると何となく得した気分になる。リアル坊主めくり。坊主の友達が欲しい。


2006-02-08 [長年日記]

_ [読書] 『名僧列伝1』続き

『名僧列伝1』の続き。一休と沢庵。 一休の伝記のような物は、坂口尚の「あかんべえ一休」を読んだことくらいしかないが、やはり相当面白い人だと思う。難解な人柄とも感じる。著者曰く、中世の坊主には土性骨ががっちり通っている人が多いということだ。 電車の中で沢庵の項を読んでいて、家の冷蔵庫に沢庵漬けが残っていることを思い出した。明日のために玄米炊かなくちゃ。


2006-02-09 [長年日記]

_ [食べ物・飲み物] 期間限定かっぱえびせん

今日は久し振りに会社帰りが遅くなった。

スーパーに寄ってかっぱえびせんを買う。期間限定品、「都こんぶ味」と「永谷園のお茶漬け味」。前者は一日履いた靴下の匂いを思わせる味だが、旨い。

_ [読書] クレッチマー『医学的心理学』読み始め。

古書店で探したのは去年9月で、爾来ずっと机の上にまさに積ん読だった、クレッチマー『医学的心理学』を今日から読み始める。冒頭、「直接体験を名づけて心と呼ぶ。」と書かれていて、衝撃を受けた。今朝まで禅坊主ばかりが出てくる『名僧列伝』を読んでいたので、これも禅僧の言葉なんじゃないかなんて思った。が、確かに体験した(あるいはする)ことの全てによって心が成り立っていると考えることは正しいように思う。ついで唯物論や唯心論、二元論などの立場を簡単に述べている。こういう記述に触れることは久し振りだ。

昔考えたこと:もし肉体と精神という二元論が成り立つのなら、肉体と精神の間には相互作用を認めないわけにはいかない。精神が肉体の動きを制御するからだ。肉体は物質だから物質と精神の間には相互作用がありえる。かくして念力は存在しうる。

問題は、その肉体は精神によって認識されているに過ぎないということだった。それに、精神が肉体を制御しているのだという認識もまた。

また時として、唯心論を信じている自分に気の付くこともある。やはり自分が亡くなってしまえば全てなくなってしまうのだ。死後の自分を歎く人々なんて存在しないかもしれないのだと。

これらの真偽は認識の外のことになるので、証明のしようも無いことだとは思うが、それでも極端に過ぎて正しくないだろう、と考えるのが健康的だと思える。そこで思考を停止して次に進もうとするわけだが、認識の及ばないことどもであってもそれらに関わらずには生きていけそうに無い、というところが世界の面白さではないかと思う。

たとえば幽霊は存在しないともするとも言える。どちらもそう信じる人の立場からは、より確からしいことだろう。そこで、いないと考えるのいると考えるのと、どちらがより精神的に豊かであるかと考えると、幽霊の影に脅かされる人にとってはいないほうが豊かであり、幽霊の生態に興味のある人にとってはいるほうが豊かだと思えよう。豊かさは計量しうる量であるから、どちらを信じるべきかということは経済学的に解かれるべきものなのだろう。


2006-02-11 [長年日記]

_ [矢倉沢往還] 三軒茶屋から高津まで

年末の続きのウォーキング。途中駒沢オリンピック公園や長谷川町子美術館などに立ち寄って、25000歩ほど歩いた。長谷川町子の漫画以外の絵画が発見されたのは2000年のことだったようだが、細密画などもあって、大した画力だったのだと知らされる。ミュージアムショップで「いじわるばあさん」のピンバッジを買った。美術館から旧街道にもどる途中、桜新町の本屋で「いじわるばあさん」(朝日新聞社、文庫全4巻)と「サザエさんうちあけ話」を購入して帰った。町子さんは決して単にヒューマニスティックな穏健な漫画家なのではなかった。マイブームになる予定。

夕陽の沈んだ頃、二子で、大日本百科事典で昔見たことのある岡本かの子の文学碑を見た。空に伸びていく、だらしなくたるんだストッキングという風に見える。そのたるんだストッキングの彼方に、月。


2006-02-13 今日思いついたこと。 [長年日記]

_ ホワイトストーンズと、喜国雅彦さんの描く精子の精はとっても良く似ている。

ある理由があって、いろいろなミネラルウォーターを試してみることにした。今日の一杯は「富士のバナジウム水」と「AQUA QUEEN(オーストラリア)」。後者は正方柱のボトルがなかなか良い。


2006-02-14 [長年日記]

_ [食べ物・飲み物] ICE AGE/ベンガルスパイス

今日のミネラルウォーターはICE AGE(カナダ)。軟水。瑠璃色のボトルは好きな色だ。飲みやすくうまいと思う。

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Celestial Seasoningsという会社から出ているハーブティは、以前から甘草の入ったエキナセアを良く飲んでいるが、今回Bengal Spiceという虎の絵の描かれたのを買ってみた。シナモン、ローストチコリ、いなご豆(これは何?)、生姜(根)、カルダモン、胡椒、クローブ、ナツメグ、などが入っている。クミンとターメリックを入れればカレーのスパイスになる。で、一口飲んでみたら「うわ!すごい味」と一人ごちてしまった。

なんとも刺激的な味で、ミルクを入れてもいいんだそうだけど試す勇気が無い。

しかし、このお茶結構好きな人が多いみたいだ。馴れると病み付きになってしまう可能性はある。あと19バッグ、飲みきれるかどうか!?

_ [漫画・アニメ] 長谷川町子『いじわるばあさん』『サザエさんうちあけ話・似たもの家族』(読了)

長谷川町子『いじわるばあさん』と『サザエさんうちあけ話・似たもの家族』を読む。いじわるばあさんは相当極悪だ。人を怪我させることなんかなんとも思っていないし、人のパンツひんむいたりオシッコ飲ませたりと下ネタも多い。この作は「うちあけ話」に拠ると、それでもサザエさん各巻15万部に対して25万部ほど出たのだそうで、人はほのぼのしたものよりこういう刺激ある話のほうが好きなようだと町子さんは言う。町子さんの画力をうかがわせると感じたのは、ばあさんのうしろ頭の描写で、クビのうしろに描き込まれた「ぼんのくぼ」を示す二本の縦線だった。メル=ブルックスの「逆転人生」の中でここに現われる死相のことを語っていたのが思い出される。

単純なコマ割りが持つ意味も、単に手塚治虫「新宝島」を画期とする云々という歴史的な説明以上に、そのことが表現上どういう意義を持っているかという観点で問い直されるべきではないかと思う。具体的には、この毒のある内容を現代風のコマ割りを用いて表現すると何が起こるかという実験。他に、田河水泡から如何なる秘法が伝授されたのか(必要最小のオノマトペの用法なんかはその可能性が高くは無いだろうか?)とか、作の元になった本家「いじわるじいさん」や赤塚不二夫「スリラー教授」「天才バカボン」のおやじなどとのいじわる比較論、青島幸男主演でドラマ化されたこと(今後ドラマ化されるとしたら、もちろん主演は女性であるべきだと思う)、描かれた頃の老人を取り巻く状況(しばしばいじわるばあさんは孤独であること、することがないことなどを歎いている)など、読み解くべき問題点(しかし誰が問題にしているんだ?)は非常に多くあるように思われた。

「うちあけ話」は絵文字を読むのが結構面倒くさかった。

さて、こうなるといよいよ「サザエさん」全45巻を何としても読まなくてはいけないという気になる。幸い今月中気になる新刊は「からくりサーカス」くらいしか出ないようなので丁度良いかとも思う。一冊500円の文庫版で揃えるとして、それはそれなりに出費ではあるのだが。。。


2006-02-15 [長年日記]

_ [食べ物・飲み物] 森の水たより/Contrex

今日のミネラルウォーター。

コカコーラ「森の水だより」。白州の水。無難な味。飲みやすい。

ネスレ・フランス「Contrex」。500cc中に牛乳1本くらいのCaが入っているバリバリの硬水。味が口に今一合わない気がする。


2006-02-16 [長年日記]

_ [食べ物・飲み物] 今日のミネラルウォーター。

一本目:ブルボン天然名水出羽三山の水

硬度46mg/l

Na7.5mg

Ca5.5mg

Mg2.4mg

K0.3mg

(100mlあたり)

*家で飲んでるトレビーノの水と大して違いがないような癖の無さ。

_ 二本目:Asahi富士山のバナジウム天然水

硬度27mg/L

Na0.46mg

Ca0.64mg

Mg0.26mg

K0.10mg

V6.2μg

(100mlあたり)

_ *バナジウムは、人体内でインスリン(インシュリン)に似た働きをする(血糖値を下げる)ので糖尿病に聞くといわれるが。口当たりは悪くない。私は糖尿ではない。

_ どうしてこう毎日日替わりでミネラルウォーターを試しているかというと、せめて水だけは旨いのが飲みたい、という状況にある所為。まだ詳しいことは言えない。

_ [読書] クレッチマー『医学的心理学 上』(続き)

用語に馴染みが無くてなかなか読み進めないが、少し馴れてきた。

メスカリン中毒の実験というのがあるらしく、「環界は眩いほど明るく輝いて調和にみち、色づき、立体性を増し、神秘を告げ、細部という細部が深い意味を持ち、周囲の人々の顔が役者のようにはっきり引き立ってくる」のだそうだ。全てを理解した、悟りが得られた、などと感じるとき、メスカリンなど用いなくとも、世界はまさにこのようになる。『賢者の石』でフィル・コリンズ、じゃなかったコリン・ウィルソン(←リアルにしばらく名前が思い出せなかったのだ)が書いていたValue experienceというのがまさにこれなのだろう、と思う。少しずつ面白くなってきた。

_ [食べ物・飲み物] ついでにペリエを一本。

今日は帰りがけに久し振りに銭湯に行った。いいな、銭湯はやはり。

家に帰ってきてから、ペリエを開けた。330mlの緑の小瓶もなかなか気に入っている。炭酸の強さもほどほどで、飲みやすい。

BSで「十戒」をやってる。特撮が大変稚拙に見えるが、当時としては画期的なものだったに違いない。現代の特撮もいずれは稚拙なものに見えてしまう時が来るのだろうか。科学技術の進歩と共に特撮やSF考証は急速に陳腐化してしまう。それが定めというならば、それらは常にそれらのパロディに凌駕されてしまう定めでもあるのだと言えるだろう。


2006-02-17 [長年日記]

_ [食べ物・飲み物] 今日のミネラルウォーター

「ずっとおいしい横浜の水」軟水。はっきり言って、これこそは我が家のトレビーノでろ過した水そのものです。都市の水としては旨いほうなんじゃないでしょうか。ヨコハマはG30です。

今日は会社帰りにドンキホーテで3本ほど目新しいミネラルウォーターを入手しました。またレポートします。(〆^ー)★シュ!


2006-02-18 [長年日記]

_ [食べ物・飲み物] 今日のミネラルウォーター

「北海道・水彩の森」黒松内銘水。Na17.8mg/L,Ca27.2mg/L,K4.9mg/L,Mg9.4mg/L,硬度105mg/L。

硬水と軟水をわける(アメリカ硬度)値は120ppmということだそうで、これはちょっと固めの軟水ということになる。

_ 逃げ出してしまった猫が戻ってきたが、前足を引きずっている。病院に行かなくては。


2006-02-19 [長年日記]

_ 吐き気が

夕べから少々吐き気がする。ベンガルスパイスを飲んだせいかなぁ。

ボウケンジャー始まる。ボウケンジャー、文化遺産破壊しまくってる。

そしてスコップで地面を掘って敵を倒す。

_ 猫入院-神保町「カロリー」-高津の大山街道フェスタ-糠鰊

前足を引きずっていた猫と病院に行った。レントゲンを見ると、ぽっきりと骨折している。結構な手術費が掛かる予定でうろたえる。とりあえず今日入院。大変ねえ。。。 神田伯剌西爾の珈琲がどうしても飲みたくて、猫を病院に預けた帰りに神保町に行く。丁度飯時なのでエチオピアでカレーと思ったがちょっと込んでいたので、何年ぶりかな、洋食屋「カロリー」(創業50年だそうです)で鉄板焼き定食(ハンバーグとカロリー焼という焼肉のセット)を食べる。旨いなあ。近頃ハンバーグ好き。味覚が幼稚になってきたかもしれない。それにつけてもこの店の名は…。ダイエット中の女性は絶対に入らないことでしょう。本屋でとり・みき「パシパエーの宴」買う。 今日は先週歩いた二子-高津の辺りで大山街道フェスタという催しをやっていることを思い出し、半蔵門線-田園都市線直通電車で向い、二子新地で降りる。ニコタマで急に地下鉄が地上に出るのがなんだか印象的だ。そして多摩川が見える。この辺の多摩川の眺めは京浜東北線や東横線で見るよりも景観が良いと思う。かの子碑のある二子神社に行くと大山名物の豆腐を温めて配っているので、「カロリー」で腹いっぱい食べた後だが美味しくいただいた。ご町内に4箇所スタンプポイントがあり、集めると何かくれるというので全部まわった。6つくらいの品から選べといわれて、手首に巻きついて暗いところで光る30cmのものさし状の物体をもらう(この説明でこれが何だかわかるという人は大したもんだ)。 そのまま溝口まで行って南武線で武蔵小杉まで。小杉で乗り換える途中、地方の名産を売る出店につかまって糠鰊を買った。そういえば、もう春だし、そろそろ山椒を入手して身欠き鰊で山椒漬けを作る計画をキックオフしなくては。

2006-02-20 [長年日記]

_ [食べ物・飲み物] 今日のミネラルウォーター

ティ・ナント。イギリス・ウェールズの硬度102.25ppm。このボトルは透明で不定形を思わせる不思議な形で気に入っている。あまり硬くなくて飲みよい。

_ [コンピュータ] Wikiをインストール

(コンピュータネタはものすごく久し振りだな)

会社からも自宅でもHPを構築できるようにしたいと思って、Wikiを導入した。YukiWikiにしようと思ったけど、結城浩さんの「Wiki入門」は現在品切れで、Pukiwikiについて載っている「Wikiでつくるかんたんホームページ」という参考書を買い、その日のうちに自分のHPにインストールした。PHPのスクリプトにははじめて触れる。これを使って何をするかというと、RとかTeXとかのTipsを作っていくのだな。今までは会社でネタができたらメールで家に送ってたが、家でメール見てもなんかHP更新するのもめんどうになってしまい。

会社でWikiに手を入れる時間があるかどうか。まあ多分あるのだ。

_ [栗山千明] 「春、バーニーズで」と「PHPスペシャル」と「ピクトアップ」

WOWWOWのドラマ「春、バーニーズで」を同僚に録画してもらったのでこれを見る。PHPスペシャル(PHP研究所って、何を研究しているんだろ?)とピクトアップという雑誌を買う。これらには全て栗山千明が出ている。ピクトアップには大泉洋も出ていた。ちぃはどういう女優になっていくのかな。


2006-02-21 [長年日記]

_ サボる気は無かったのだが

今日は書き物の日だったのだが、午後も三時を過ぎればだらけてくる。そのときに書いてた文章

_ …いずれにしてもその際にサンプルから算出する特徴量がどの程度 ううーんいけずぅ

_ 早帰りしてきました…

明日はアニソンカラオケの日らしいです。勇気を出して「荒野のヒース」を歌ってこようと思います。

ハルカリのTipTapsTipはこの次ってことで。

_ 泣くほどのことも無い数々のことがらについて。

泣くほどのことも無い数々のことがらについて、僕がそれらについて言うべきことはもうそれほど残ってはいない。

全ては煩悩、思い煩う心の移ろいが呼び起こす詩想と曲想だ。それ以上のものではないんだよ どんなにそれが尊いものに見えようと、どんなに大事なものに見えようと、そんなことはまやかしだ。

しかも知るべし、泣くと言うことにさえ、崇高な心は今や寄り添ってはいないのだ。涙なんて 涙なんて。

思うに、世の中の坊主という坊主は皆んな そんなことには気づいているのだ。初めて頭を丸め、思いがけずもいびつな形をしていた自分の頭に新鮮な驚きを抱いたそのときに、世の中のありとある坊主は知ったのだ。涙の意味は驚くほど軽いものであり、そんなものに古今の詩人達が自らの理想や秘めた恋心をよくもまあ仮託しつづけたものだ、と。

坊主の坊主頭に幸あれかし。坊主は、坊主が、坊主が坊主に坊主の坊主な絵を描いた。


2006-02-22 [長年日記]

_ カラオケの日、世界の新しい見方を知る。

所謂ヲタの同僚と共にカラオケに勇んで出かける。

エウレカのオープニング”Flow”のラップは練習の余地がどこまでもある。なんでエウレカの曲はラップが多いんだろ。けど覚悟が若干できたので、次回までに「少年ハート」も練習することに決めた。

でも、ほんとはもう少し普通の歌も歌いたいんだよね、吉川晃司の「モニカ」とか(←この歌歌ったときに『あんた軽薄だな』と言われました)。

それで新しいモノの見方なのだが、つまり全てには「責め」と「受け」があるということなのだ。サイボーグ009でジョーとジェットリンクが絡んでる辺りの映像を見てるうちにそう思った。

明日からの私は誰であれ絡んでいる二人の人間を見るにつけ、(こいつらどっちが責めでどっちが受けだろう)などと思わずにはおれないことだろう。

もののついでのように「やおい穴」という新しい言葉も覚えた。「やおい」と「ボーイズラブ」の違いはまだ良くわからないけど、きっと覚えます。


2006-02-23 [長年日記]

_ [漫画・アニメ] ガン×ソードDVD Vol.5

ガン×ソード、サイッコー。

Vol.5は「カルメン故郷に帰る」「海よサンキュー」サブタイトルもいいですな。

オーディオコメンタリーの谷口監督の言を聞いて、このカルメンというキャラクタは相当神経を使って作っていたのだな、というのが良くわかる。

まあしかしキャプテン・カイジの個性にはなかなか勝てるキャラはいないだろうね。乗ってる船の名前がまた「サンキュー海サイッコー号」ですって。いいわぁ、やおい穴が濡れちゃいます←昨日覚えた言葉を早速使ってみたけど、やっぱちょっと下品だな。


2006-02-24 [長年日記]

_ [漫画・アニメ] 『KIZUNA』

アニソンカラオケに参加して以来変なスイッチが入ったらしく、やたらと攻めと受けのことが気に掛かるようになった。会社でも男の同僚が二人で仲良くしていると、(こいつらどっちが攻めでどっちが受けだろう)とついつい妄想する癖が早くも付いてしまった。こんなこと考えてるうちに性別に「腐」の字が付いてしまうようになるのかもしれない。

ネットでいろいろ探していると、『女王受け』とか『俺様受け』とか『強気受け』とか似て非なる概念がいくつもあって、どう違うのかをテッテ的に検証したいと思っていたが、生半可に干渉するのはかなり危険なんじゃないか、などど思いつつもテキストを求め、Be-Boy-Comicsのこだか和麻著『KIZUNA』を買ってみた。

_ 意外に興奮してうろたえた。

_ [食べ物・飲み物] 本日のミネラルウォーター

シーテックプラチナウォーター。白金ナノコロイド4μg/500mLというのが配合されているので、天然水ではない。バナジウムだの白金だの、体にいいのか悪いのか良くわからないが、特に味が変と言うことは無かった。500mlで200円以上するので高い。

一週間くらいいろいろな水を飲んでみたが、一本飲んでみて「ああ旨かった、これからはこの水にしよう!」などという宿命の出会いは無かった。わかったことはカルシウムの多い硬水は口に合わない、ということくらい。カルシウムは牛乳やマテ茶で摂るようにします。


2006-02-25 猫のお見舞い [長年日記]

_ 骨折で入院中の猫のお見舞い。と言っても特に何も持っていったわけじゃないが、面会に行った。

時間があったので、病院そばの公園でひなたぼっこした。いい季節になってきたね。梅も咲いてる。水鳥も遊んでる。

病院で猫に合うと、なんだか家にいたときより神妙にしていた。早く帰りたいのだな、と思う。ポッキリの原因は良くわからないが、命に別条が無くてよかったと思う。なんかオレよりも看護婦さんになついているようにも見えたが。。。

保険が無いから幾ら掛かるのかビクビク。

_ [漫画・アニメ] 『交響詩篇エウレカセブン』DVD8/『創聖のアクエリオン』DVD8/上野顕太郎『夜は千の眼を持つ』

アニメDVDはいつもの如く面白く拝見させていただきました。エウレカDVDはedがハルカリになったばかりのあたりで、チャールズとレイが相次いで死ぬというレントン少年にとって非常に重要な回。特典でボックスがついている。アクエリオンはop「Go Tight!」がかっちょいいなあ。来月でおしまいかと思うとホッとするんだが、近頃「Blood+」が気になってきているので…。

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しかしこの日の収穫は、何と言ってもうえけんの『夜は千の眼を持つ』。ものすごい漫画だ。初期の頃の帽子男は本人も認める泉昌之のパクリにしか見えなかったのだったが、五万節のシリーズから恐ろしい男だという印象が芽生え、爾来無視することのできない漫画家さんとなったのでした。

この本は1260円+税なのだが、ギャグ一話当たりの値段に直すと17円以下なのだそうで、ものすごく経済的な漫画だ。圧巻なのは、一ページで「レ・ミゼラブル」全てのストーリーを描ききったというヤツで。漫画の持つ力というものを見せ付けられた思い。うえけん、サイコー。この作が代表作、みたいなトーンがあちこちに見られるけど、描き続けて欲しいです。


2006-02-26 [長年日記]

_ えい!とても珍しいニホンカモシカのお尻

とても珍しいことに、日曜に持ち帰り仕事をだらだらやっている。ちょっと文章書いては珈琲淹れて、CD取り替えて、溜まった洗濯物をちょっとずつ洗ったり干したりして。効率すこぶる悪し。そうこうするうちにもうすぐお昼だ。昨日作った煮物とまだしつこく残ってる白石うーめんにするか。

さっさと終わらせて、思い切って買った「マルクス兄弟」のDVD全五巻を見倒したいのだけどね。

今のBGMはアダムスの「シェイカー・ループス」だ。20代後半の頃にライヒを初めとしてミニマルミュージックにはまって、アダムスとかライリーとかグラスとか次々聞いたのだけど、現在のところはライヒとアダムスが好きかな、というところであまり沢山追いかけるには至っていない。いろいろ聞き散らかしても人生の最後には全て捨ててしまうのだろうが、最後まで残る音楽は何だろう。「少年ハート」とか「Days」とかではないだろうな、今マイブームだけど。

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タイトルのカモシカには意味が無い。まあ山上たつひこのフレーズの幾つかは後世に残すべき文化遺産の如きものではないかと思うので、機会があれば使ってみようというほどのもので(でもそれだって徹底してやるつもりは無い)。

_ [音楽] やっぱりポルナレフが好きだ。

夜になって外出。愛するミシェル・ポルナレフのインタビューのDVDを入手。白黒。

まずは容貌なのだが、この人のトレードマークは顔のど真ん中に、顔全体の長さの半分くらいあるような印象を受ける大きな四角いサングラス。これのためにウルトラ兄弟の、特にウルトラマンエースに似た顔立ちに見える。エルトン・ジョンよりもウルトラマンエースよりも、この人のほうが早いはずだ。映像に見え隠れする素顔の眼は、このサングラスのかなり上部のほうに位置している。ちょっと見よりもずいぶんと面長なのだ。

インタビューが始まる。話す声がまたなんとも綺麗な声なんだ。この声でトランペットの真似をしたり地声と滑らかにつながるファルセットを奏でたり、ジェリー・リー・ルイスの「火の玉ロック」をがなったりするんだ。

この人の活躍していた時代は、今よりもずっと偏見に満ちていた時代だったようだ。ミシェルはホモ疑惑や薬物疑惑(まったく未経験ということではないようだが、中毒ではなかった)なんかに、おそらくはたった一人で立ち向かっていた。あふれる才能を飯の種にする人間にとってその戦いは当時は当然のようにみなされていた節がある。

ある日、鳥の歌が「バラ色の心」の出だしのメロディを歌っていた。それを歌にした。誰からも非難されない盗作。

私は12才頃にトランジスタラジオと出会い、そしてこの人の声に、そう、まずその声に出会った。明星とか平凡とかにちょっとだけ載っていたこの人のポートレートとやはり限りなく美しいその歌声に、多分恋したのだと思う。

入手が難しくなる前に「カーマスートラ」を探さなくてはいけない。


2006-02-27 [長年日記]

_ [読書] 長谷川町子の太い眉

『長谷川町子 思い出記念館』(朝日新聞社、文庫)を読んでいると、サザエさんの作者というガチガチに固まったイメージがどんどんほぐれてくる。

「女性改造」という雑誌(?)の記事に、自分がプロデューサーなら映画の作成と平行してメイキングムービーを作成して二本同時上映とする、ということが書かれている。昭和26年のこと。メイキングで二度美味しい、の方式を誰が始めたのかは良くわからない。

朝日グラフ昭和26年の5分間アンケートで、「サザエさん一家の間取は?」という問いに対して「ブロンディのように正確ではないが決まってるのは平屋建ての借家で6,7間に洋間がひとつくらいの中流家庭」とある。サザエさん宅の間取がどうなっている問題は1980年代後半くらい(?)に秘密本が出てずいぶん取りざたされていた。同じ頃サザエさんとドラえもんに関する悲愴な最終回の噂が子供の間に流行っていて、いとうせいこうが「ノーライフキング」を書いた。同じアンケートで「絵が古いという批判には」の問いに「私の性格が古いからだと思う。でもこのまま通すつもり」ということで、古いタッチなのだということを理解して読む必要があったらしい。さらに同アンケートで、「結婚の意志は?」「あり」。ただし、無しと答えるときに社会がどう受け取るかを意識した答えである可能性もあると思う。

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入院してた猫が今日退院。事前に聞かされていたが、手術代その他で12万弱。結構複雑な手術だったようで、自宅で1週間安静。エリザベスカラーが邪魔そう。


2006-02-28 [長年日記]

_ [栗山千明] いっそ殺して。

今週もGirl's Lockで栗山千明がしゃべってる。

今日は漫画の話題で更なる腐女子っぷりを発揮している。

もう見も心も捧げます。

で、最近のマイブームはニルバーナなんだって。わたしも聞こうかな、なんて思い始めた。彼女の口から「カート・コバーンが…」なんて言葉が出てくるのはちょっと不思議。椎名林檎が同じこと言うのとは随分違うなあ、と感じる。


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