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2006-05-26 [長年日記]
_ [読書] 『曾我物語』真名本、下巻に突入。
いよいよ富士野の巻き狩りに。なんだかすごく面白くなってきた。色々なことを考えるきっかけになっている。伯母達との交流、虎御前との交流など。柳田國男の「妹の力」に曾我物語に触れた記述があったような記憶がある。伯母という存在は、母より隔たっていながらも「もう一人の母」の属性を強く持っているので、母とは別の面から甥をサポートする役割を持つことが多く、時に性的な手ほどきをすることなどもあるというようなことを何で読んだのだったか。ヤマトタケルとヤマトヒメだけのことでなく、現代では「ふともも作家」牧村僚の作品にまでその「伯母の力」が生き続けていると言えるだろう。
このところ伊勢原の伯母様を訪ねたり、慶事で親戚に会ったりして、"オバ"という存在のことを考えさせられる機会が多かった。