RSSフィード:http://alpha-ralpha.com/diary/index.rdf
2011-08-08 [長年日記]
_ なんか左の肩甲骨の裏側あたりに筋肉痛のごとき痛みを感じる。あくびすると痛くて思わず「うっ…」なんて声が出て同僚の美人社員に笑われてたが、ヨガやったら痛みが軽くなった。
_ [新聞を読んで]8/2、日経夕刊プロムナード、食あれば楽あり
新井素子さんがプロムナードを書いてる。ほとんど同い年なんだよなこの人。高校時代にSF作家として鮮烈なデビューをしたこの人は、今家の電球をLEDに変えようとして一個2200円の値段にビビったとか25000時間も持つなんて自分より長生きしそうだとか、およそSF作家らしからぬほほえましいというか天然な記事を書いている。「なにも足さない、何も引かない。変わらないものがここにある」みたいなことを思ってしまった。そもそも30と数年も前のことだが、なんというか日本の小説は純文学でなければユーモア文学かミステリかSF、みたいな巾の狭いジャンル分けをされていた。そういうことなので、山尾悠子も新井素子も、他に適当なジャンルがないからSF、ということになっていたように思う。NHKのFMで新井さんの「大きな壁の中と外」のドラマを広川太一郎さんがやってたのを昨日のことのように思い出す。夏休みだったかもしれないな。
同じ日の別の紙面に発酵学者の小泉武夫さんの「食あれば楽あり」が載ってたのだが、この方の文章から香り立つ「食欲のアドレナリン臭」たるや毎度むせかえるほどだ。今回はパイナップル。「それを歯で噛んだ瞬間、冷たいパイナップルからジュルルジュルルという感じでジュースが溢れ出て、プッと口から逆流する始末」特に汁物の描写が貪欲で良い。きっと官能小説を書いてもかなりいけることだろうと思われる。