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2016-03-29 [長年日記]
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[漫画]水木しげる漫画大全集018
『戦艦「比叡」の悲劇他』。この中の「空母飛龍の最後」に、「ペーパーシネマについて」という一文がある。これは、書いている漫画の中で、劇中の"当時"の天候や虫が何匹飛んでいたかなど調べ上げて逐一記載するということを意味しているようだ。それでも映画を作るよりも容易だというのだが、そんなことはないだろうと思う。が、これを描いた当時の水木さんは、漫画で映画を越えようとしていたのだ。冨野善幸が「伝説巨神イデオン」で「2001年宇宙の旅」を超えると豪語したのよりもっと昔でもっとすごい。きっと、新しい表現が生まれる度に、このようなことを考える人はいたのだろう。それは、(漫画で映画を超えるとかアニメでSFXを超えるといった)既存の表現でなお新しい表現を超えるということだったりするのだが、必ずしも成功するとは限らない。「空母飛龍の最後」は第一回ペーパーシネマ作品と銘打たれているが、その後第二回以降は無いのではないか。
_ こないだスーパーの二階で見かけた市川紗椰のムービー。あまり関係ないけどこないだ買った能町みね子のエッセイ読んでて、妙な感じに印象がシンクロしてしまうのが困る。