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2025-04-14 [長年日記]
_ [音楽] 『水原弘 GOLDEN☆BEST』
何と言うか、唐突に「もしもお前が貝になったら♪」というフレーズを思い出したのだった。誰が歌ってたのかもよくわからなかったが、調べるとこれは水原弘。水原弘と言えば、地方には時々残っているアース製薬の宣伝をしているホーロー看板でおなじみであろう。知らねえか、ハハ。ちなみにこういうことなのでとり・みきさんは「アース様と言えば水原弘」というギャグを発明したのだが、今ではアース様のことさえも説明せねばならないという面倒くささである。
という訳で中古CDを入手したのである。さて、当の曲は『愛の渚』という。聴いてみると思いの外ハイトーンで意外だった。聴いてて思い出したのだが、僕が子供の頃母方の叔父が結婚式を挙げ、僕はそこで花束を渡すという重大な役を果たしたのだが、もう一人重大な役を果たした人がいた。それは母方の長男の伯父殿である。披露宴で一曲披露するという重大な役である。その際に彼の選んだ曲が正に『愛の渚』なのである。彼はその曲を「もしもお前が貝になったら 俺は渚の砂に~ナッハッハッハ~ろ~♪」と甘く切なく歌い、式場は大爆笑となった。ところが、今オリジナルを聴いてみると、なんと水原弘自ら「ナッハッハッハ~ろ~♪」と歌っていたのである。伯父は忠実に歌っていたということにこんな後日になって判明するとは、人生の機微というものであるなあ。そして、原典をあたることで思いもよらぬことを見出すという学びを得たのであった。それにしても、大ヒットした「黒い花びら」の二番煎じみたいな「黒い落葉」「黒い貝殻」よ。わたしゃやっぱり「ウパウパティンティン♪」で始まる「へんな女」が好きですよ。浜口庫之助作詞作曲。またお前かよって感じがする。もう生きてませんけど。今こそ浜口庫之助ではないだろうか、などと勝手に思い込んでみる。