RSSフィード:http://alpha-ralpha.com/diary/index.rdf
2006-01-30 [長年日記]
_ [読書] 『ニッポン縦断徒歩の旅』読み始める。
ニュージーランド人マクラクランさんの『ニッポン縦断徒歩の旅』(小学館文庫)を読み始める。ビール飲みながら山道を歩く体力は真似できるはずも無いが、3200kmの長距離を「通し」で歩く、ということの面白さがわかってくる。
今の私の行脚は土地土地の史跡をなるべく丹念に辿ろうとする方向にあるが、やがては日本全土に木の根のようにめぐらされた街道を網羅する日も来るのかもしれない。それでさえ大変なことには違いないが、もしもそんな旅に満足する日がおとづれたなら、そのときは全てのおさらいのつもりで、この3200kmを通しで行く旅をやるのもいいのではないか、そう思い始めた。
もしもそれがかなう時を迎えられるとしたら、その時の私は高齢者と呼ばれているだろう。両親も死んでいるかもしれないし、今共に生活している猫達にはとうに寿命がおとづれているはずだ。そのときの私は、本当に天涯孤独と言って良い立場にあるのではないだろうか。肉体的にもかなり衰えているだろうし、もしかしたらそろそろぼけ始めているという可能性もある。
なんだか恐ろしいことを思いついてしまったかもしれない。が、そんな幸福な未来を実現するためには、とりあえず命は粗末にしないようにしなくてはならない。