RSSフィード:http://alpha-ralpha.com/diary/index.rdf
2013-01-16 [長年日記]
_ [読書] 白倉伸一郎「ヒーローと正義」子どもの未来社(寺子屋新書)2004/宇野常寛「ゼロ年代の想像力」早川書房、2011.
こないだのユリイカで情報を入手してさっそく買い求めた二冊。前者を少し読み始めたら、正義を行なうということは人を殺すということであり、正義を語らないということは殺されるということだ、と書かれていた。ヒーロー番組に転換期がおとずれるきっかけとなった三つの事件として、オウム真理教事件(1980年代末から90年代半ば)、酒鬼薔薇聖斗事件(1997)、アメリカ同時多発テロ事件(2001)とその報復的行動が挙げられている。第1の事件は悪の秘密結社が実際に存在すること、第2の事件は少年法による保護対象が犯した殺人、第3の事件は特にその報復的行動の是非が、正義とは何かという問題に毎日直面していた特撮番組のプロデューサーにとっての画期たる事件だったということだ。時期的にはマイケル・サンデル先生の白熱教室と同じ頃と思うが、正義のことを誰よりも至近距離で考えているのが特撮作品を作る側の人間であるということが興味深い。
_ 東横線と東京メトロが相互乗り入れを始めるんだそうで、これが俺の知らないうちに着々と進んでいたのだった。うちの最寄り駅から直通で池袋まで45分かからないというのならば、新宿も池袋も遊びに行く場所の候補としてぐぐんと近くなる感じ。
ほほう〜 <br>