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けいりう堂日記

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2013-01-18 [長年日記]

_ ひさしぶりに気分落ち込み中。どうという理由が無いのが不安だが、日照時間が少ないせいかと思う。気分の悪い時でも本が手元から離せない。

_ [読書] 「マイ仏教」みうらじゅん、2011、新潮社(新潮新書)。

1時間半くらいでダーっと読んだ。怪獣好きからの仏像好きへの転換、修行としてのコレクター人生。こないだも「親父同士」で、○○グッズを集めるという行為がどんなに愚かなことであるかについて述べている。その引き合いにだされてたのが「勝手に観光協会」で安齋肇さんがおみやげのシールを集めだしたこと。これは「勝手に観光協会」みてたときに確かに痛々しく感じられたことだった。「マイ仏教」にも書かれていたが、ある日、貴重な品物がとある店頭に並んでいた場合、それはコレクターが一人死んだ場合であることが多い。血道をあげて集めたものをあの世に持っていくわけにはいかないから、それは棄てられないのであれば次の誰かに流れていく。これが諸行無常と言うことなのだ。。。それでも、一度とことんまでやってみなさい、そうすればコレクションという行為がどれほど愚かしいことであるかが分かるであろう。
 だいぶ関係ない話だが、いい気であちこちを旅する私は、ひとり楽しんでいる罪悪感を薄めるために、あちこちの名産を実家に郵便爆弾のように送りつけるのが習い性となっている。先だって帰省すると、母がぜひ見せたいものがあると言って出してきたのが、なんとそれらのさまざまな土産もののシールをスクラップブックとしたものだった。これには笑った。「名物を食うが無筆の道中記」とはよく言ったものだが、こういう思い出のよすがをちゃんと陳列するとまた博物館的な面白さが生まれるのだと思い知らされた。食べて良し、シールを集めて良し。それを見返してまたまた良し。そしてまた、この親にしてこの子ありということでもあったのだと深甚に思ったのである。

_ ユリイカの平成仮面ライダー特集、読み続けてる。だんだんまったりしてきたが、555のスパイダーオルフェノク役の綾乃剛のことなどすっかり忘れていたりしたので、できればもう一度見直したいなと思ってもいる。でもそれ以前に、昭和のライダーシリーズをすべて通して視聴していないという問題も残っている。

_ [読書]「シュレーバー回想録」平凡社、2002.

せっかく絶版のやつを高額で買ったのだから読まなくちゃと思って枕元に置いておいたのを、とりあえず年譜とあとがきから読んだ。教養のある人間が、自らを精神病であると自覚したうえで書いた回想録。フロイトがこれを元にして書いた論文によってシュレーバー自身あるいはこの回想録よりも「シュレーバー症例」のシュレーバーとして知られることになったシュレーバー。困難を極めた邦訳作業の果てに手元に今あるこの書と対面することが、現在の私のメンタリティにとってどのような影響を及ぼすかと思うとちょっと不安になるが、それでもここにある本は手に取られなくてはならない。


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