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2015-10-01 [長年日記]
_ [漫画][カムバック!マイ中二時代] 「木枯らし泣いた朝」河あきら、集英社マーガレットコミックス、1974。
生まれて初めて買った少女マンガのコミックス。当然その昔買ったものは紛失していたので、マーケットプレイスで購入。なんか、当時のなつかしさとストーリーの哀しさが相乗効果を生んで涙ぐみながらラム肉炒めたの食べてた。ちなみに最近、家にラム肉があると俺はご満悦。収録作はほかに、実の母を求めて少女が能登を訪ねる「さすらいジーンズ」、姉の結婚話を背景にやんちゃな少女が暴れまわる「つむじ風の日記」、石ノ森章太郎に大きな影響を受けた作者の初期のSF「ありがとうエス」。「ありがとうエス」は、読んだ当時はわりと良くあるアンドロイドものと思っていたが、技術的特異点をま近に控えた昨今読み返すと、なかなか感じ入るものがある。この本買った当時は俺は中学生で、どこかから転校してきて短い期間でまたどこかに行ってしまった転校生の女の子のことを思い出す。表情に乏しかったが、きれいな子だった。クールな外見と無口で物静かなしぐさがアンドロイド・エスのようだ、と思ったのだった。俺もだいぶ色気づいたころで、ふとした時にその転校生が入浴している姿を想像したら、実際に見たわけでもないのにそのイメージが頭から離れない。さすがに今では顔立ちの記憶はおぼろげだが、忘れられない。