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2015-10-17 [長年日記]
_ 昨夜は驟雨に濡れた。秋雨の冷たさを味わいつつ、道を歩きながらまたしてもトキソプラズマの事を考えていた。シートン動物記はジュブナイルでしか読んだことが無いのでいつか読破したいと思っているが、俺の好きな話に「豹の愛情 The Leopard Lover」というのがある。いつの戦争の頃の話か、仲間にはぐれたフランス兵が雌豹とともに暮らすようになる。雌豹と言ってもビッチの事を比喩的に言ってるのではなくて本当の雌豹。兵士は彼女のことをミニョーヌと呼ぶ。それは彼のかつての恋人の名だった。兵士の仲間が救出に来て彼らの関係にも終わりが来る。ミニョーヌは彼を行かせまいとするのだが彼はミニョーヌを撃ち殺し仲間のもとに帰る。
雌豹が兵士への警戒を解くためには兵士もまた雌豹への警戒心を解く必要があるだろう。兵士の感情を操ったものは、雌豹のセクシャルなイメージとかつての恋人のそれのマッチングであったかもしれないが、あるいはまた、雌豹に宿っていたトキソプラズマに兵士が感染したためであったのかもしれない、と思うのである。トキソプラズマは恋愛感情を媒介する。恋愛、特にクレージー・ラブはトキソプラズマ感染症である。この仮説で説明すると都合のいいケースは存外多いのではないかと思う。
_ 英会話行って帰宅。今日はそれ以外予定ないのでだらりと過ごす。くだんの「シートン動物記」だが、そういうシリーズとして認識されているのは日本独自のことのようだ。少なくともテリー先生はシートンの事は知らなかった。シートンはイギリス人。「豹の愛情」の話はナポレオンの頃が舞台となっているようだ。シートンの事をテリー先生と話してたら、動物にも知能があって道具を使うのはヒトやサルに限らない、カラスも棒のようなものを咥えて自動販売機の下を漁ることがある、とか言っていた。カラス賢い。タコも賢いと言ってた。それは聞いたことがある。賢さにもいろいろあるということだし、脳の容量が賢さと必ずしも相関がある訳じゃないのだ。さもなければ、あの愚かな人間たちの頭蓋骨を満たしているのはごみクズかなにかなのだろう。
昭和50年代に購入したシートン動物記がなぜかある我が家。雌豹読んで見ますね!
感染症の事なんか一切書いてないはずなので、清らかな気持ちでお読みください。できれば出版社とか訳者とか教えて。
偕成社版 白木茂訳である。昭和44年発行だった。定価は390円。よく保存してたと今更だが驚いた
女豹の話は載ってましたか?