RSSフィード:http://alpha-ralpha.com/diary/index.rdf
2005-09-03 [長年日記]
_ [奥州街道] 本宮から二本松へ。
昨日は20kmほど歩いたにもかかわらず、そのうち奥州道中と重なる部分は1kmにも満たなかったため、改めて二本松から電車で本宮に戻り、奥州道中を歩く。歩きつつ、「自分は『でんどう息子』なんだなあ」と思い出す。
今日は中世の舘跡を一つと、平安末期ごろの郡衙(ぐんが:役所のようなところ)と推定される郡山台の二箇所がエクスカージョンである。ここを過ぎると舘の跡はあまり無いようだ。平安期や中世の考古資料というのは余り多くないらしいから、もはや単なる小高い丘でしかないような舘の跡というのも、それなりの気持ちで訪ねることができる。歴史を示す何物も見当たらなくとも、その土地の地形を見ていろいろ想像することは楽しいことだし、その想像を確認するために後日いろいろと調べることはまた楽しいだろう。さらに事前知識があればあるほど実地で楽しめることはもちろんのことで、街道を貪欲に楽しむためには実際に歩く前にいろいろなことを調べておくのが良い。東海道を歩いていた頃にはここまでビョーキが進行することは予想していなかったし、歩くことだけで気力を使い果たしていて地形を楽しもうなどという頭は一切働かなかった。歩きに馴れてきて、歩きつつ多少頭を働かせる余裕ができてきたおかげなのだと思った。
それでも、地図に石段の記号が描いてあったりすると、うんざりする。
ともかく無事に二本松までたどり着いたが、その頃には日も暮れていた。またしても「おにぎりの店 みよし」でビールとおでん、おにぎり。歩いていて良くわからなかった地名の読み方などママさんに教わってきた。午後11時過ぎに帰着。