RSSフィード:http://alpha-ralpha.com/diary/index.rdf
2005-09-02 休暇とって福島へ [長年日記]
_ [奥州街道] 本宮から杉田まで。
夏の名残を惜しむべく、休暇をとって福島県本宮町に出かける。初めて、新横浜から東京への新幹線を使ってみた。結構使っている人はいる。1320円出せば20分ほどで東京駅に着くというのは便利だと思う。東京からさらに新幹線で郡山、そして本宮。このあいだ休みだった歴史資料館で資料を2冊ほど買う。支払いの窓口が資料館にないために歩いて4分ほどの公民館へ学芸員の方と二人で行く。そこには図書館もあって、郷土史関係の本の所在を教えてくれた。「本宮の地名」という本を読むと、以前訪ね歩いた「五百川」というのは「京都から五百番目の川」の意味で、こんな伝説があるという:
京の殿様の子は乳離れが悪く、歯が生えてからも母乳を飲んでいた。あるとき乳を噛んでしまい、その傷が元で母親は亡くなってしまう。父は激怒して家来に、その子を京より五百番目の川まで行って捨てて来いと命じた。子と家来は陸奥へ向うが、500番目の川に着く頃には情が移って子を捨てることができない。そこでその地を京に見立てて永住することとした。それで付近には「祇園」という土地もある。ところで現在の五百川は、実は京から499番目であって、本当の五百番目の川は非常に小さな川だったので五百川という名はその一つ前の大きな川につけたということである。
他にもこの川にまつわる伝承はあるようだったが、上記の話の面白いところは、恐らくは正確な数ではない500に対して、さらにあえて一つずれているというような500という数字の正確さを強調するようなところだと思う。
そんなことを調べてから、昼食をとってから歩き出すが、この日は奥州街道から東へ西へとエクスカージョンが多く、最終的には全然街道筋とは異なる道を、隣り駅の杉田まで辿っていって電車で二本松へ行き宿泊。「おにぎりの店 みよし」にて飲みかつ常連の方々と打ち解けてしまい、ビール一本おごっていただいた。
私のようにいろんなものを省みずに好き放題の気ままな旅をする者は、「でんどう息子」だ、と言われた。いなくて良い人、という意味らしいのだが、語源が知りたいばい。語尾の「ばい」の使い方は正しくないかも知れない。