RSSフィード:http://alpha-ralpha.com/diary/index.rdf
2015-04-03 [長年日記]
_ 悪しきミームの存在。例えば、その行為が決して賢い選択でないとわかっていながら、その愚かな行為を止められないのは何故か。合理的でないことを理解していながら、その不合理を選択することが正しいと思わせているものは何か。このままでは私たちは不幸な結末を迎えてしまう。それがほぼ確実なのに、それを止めずに不本意な別れを実現してしまうのは、一体どうしてなのか?
生物の生存戦略は驚くべく多様であり、何かがそういうプログラムをしているとしか思えない。その何かが、他ならぬジーン(遺伝子)であるという説がある。そのジーンからのアナロジーで、情報を媒介とする文化や習慣の伝播を司るものの最小単位がミームというものと考える。人には自らの意志など無く、ただジーンのために恋をして争い、ミームに踊らされて愚かな行為を行ない、広めていく。安っぽいメロドラマのような人生に感動を覚えているかもしれないが、それは邪悪なミームに踊らされている人生なのかもしれない、あなたが好んで選んだものではなく。かくして、人には愚かな行為がやめられない。邪悪なミームは自らの存続と伝搬のために、愚かな行為に手を染めようとしている人を絶えず探し回っている。マーラ、悪魔、天魔、さまざまな名で呼ばれる邪悪なミームのいいなりにならないように。それは一見楽な選択のように見えるが、後の人生を台無しにしてしまうことだからだ。