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2016-08-07 [長年日記]
_ [特撮] 動物戦隊ジュウオウジャー
失った母の記憶を巨獣(だめだ、ついこの指が”kyonyuu”ってタイプしてしまう)ハンターの能力によって実体化され、その後それを破壊されるヤマトは、そのことによってかえって「覚えていればいつまでもつながっていられる」と言うことを自覚する。素晴らしい逆転の発想。
_ [特撮] 仮面ライダーゴースト
その一方仮面ライダーゴーストはもっと直接的にその”つながり”ということの価値を語ろうとしていた筈なのだが、結果的にはそれが”甘え”の推奨ででもあるかのように映ってしまっている。朝の同じ時間帯に比較的近い年代を対象にして作られているこの二つの番組の片方が希望に満ちたものと見えるのに他方は閉塞感がぬぐえない。この差は何だろうか。前者は考えるヒントを与えるにとどまっており後者は閉じた結論を提供しようとしているという姿勢の違いがある。それはとりもなおさず、それぞれの作品が、誰に向かってその作品を作っているのかに自覚的であるかどうかの違いでもあるように想われる。プレゼンテーションにせよ説明資料にせよ、通常はそれが誰を対象にして何をどこまで語るかのスコープをまず示すことが多い。その上で、与えられた枚数なり時間なりを守って行われる。こういう形式を逸脱してもなお魅力的なプレゼンテーションを行なうことは実に難しい。形式を軽視した挙句うまくプレゼンテーションのできないヒトは、なぜ名曲と呼ばれる音楽作品が形式に乗っ取って作られているのかを思ってみると良いのではないか。たぐいまれな天才であっても形式を無視して聴衆に訴える作品を作ることはできない。形式を逸脱してなお聴衆に訴える作品をつくることに幸い成功した場合であっても、その背景には形式への造詣が必ずあるはずだ。その点テレビ番組という表現手段は不利だ。必ずしも確立した形式が無いし、むしろそこからの逸脱こそが新味として歓迎される傾向もあるだろう。戦隊ヒーロー番組は40年と言う歴史の中でその”形式”を確立したと言っていい。その形式の中で、改めて何を崩すか、何を追加するか、そして何を語るか、あるいは過去の作品との関連を思いもよらない形で再提示してみるとか、そういった、制約は多くとも失敗することなく発展させるための下地ができている。仮面ライダーシリーズはその点でブレ続けながら今に至っている。仮面ライダーシリーズも戦隊ヒーローと同様の時代を過ごしてきているのだが、戦隊ヒーローほどに形式ができているわけではなく、ライダーと言いながらほとんどライドしないものも居れば、そもそもヒーローじゃないのもいる。今のライダーに至っては放映当初に死んでしまってたりして今生きてる状態なのかどうかも良くわからなっている。仮面ライダーと名付ければどんな形であっても仮面ライダーになるのであり、必ずしも人間でなくても良いし必ずしも生きていなくても良い。必ずしも正義の心を持っていなくても良いし人のために戦う必要もない。自らに特訓を課して成長する必要もない。子供が仮面ライダーを自称して遊んでいるときに誕生する仮面ライダーと、新しい企画で誕生する仮面ライダーは、それが仮面ライダーであるための条件においては変わらないのだ。番組において仮面ライダーと呼ばれながら視聴者には仮面ライダーとは認知されない仮面ライダーや、人間体のままで変身することなく、あるいは自ら行動を起こすことさえないのに仮面ライダーである仮面ライダーが出現しても可笑しくないのだ。仮面ライダーがシリーズとしてここまで来ていることや、映画などで歴代のライダーがコラボすることは実は奇跡のようなことだ。
今回のライダーについて。今日のあかり君はオレンジの服にオレンジの眼鏡のツルのコーデ。このコーディネートに気付いたのは先週あたりだったが、もっと前からのファッションコンセプトだったのだろうか?そしてラスト直前に驚きの御成・アラン様の合体。アラン様が完全にオナリ化してる。この番組こういうの得意だな。芸達者な俳優を集めている。
_ [テレビ] ももくろchan
アマゾンプライムナウ倉庫からももクログッズを注文したところへももクロメンバー(withoutかなこ)が直接配達する。有名人が直接配達、というアマゾンとのコラボ企画であるようだ。でもなんでBGMが「プロポーズ大作戦」のそれなのw プライムナウの倉庫が映されている。想像した通り、配送に都合が良いように分類されて保管されている。これを実現するには在庫管理システムのみならず潤沢な保管スペースも必要になる。それは詰め込むのに適しているというのではなく、探したり選んだり移動したり入れ替えたりするのに都合が良いように空間設計されているということだ。
プロポーズ大作戦のBGM使ってる理由はきっとこうだ:「見知らぬあなたと見知らぬあなたの仲を取り持つ」。そう思ってちゃんと調べたら、それは「パンチdeデート」のフレーズ。ちなみにプロポーズ大作戦のテーマは浪速のモーツァルト、キダ・タロー作。