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2016-08-24 [長年日記]
_ 絶対やめろ、サクマ式ドロップス火垂るの墓バージョン。泣くから。
_ [物理学] ブロッホの定理
御子柴先生の本で勉強してきたが、ちょっと樹を見て森を見てない感じになってきてしまった。ブロッホの原論文、浜口智尋「電子物性」、キッテル「固体物理学入門」などいくつかのレファレンスを比べてみると、御子柴先生のやつがちょっと他と異なっている。結局ウィキペディアの説明が一番わかりやすい感じなのでこれを参考にまたちょっと導出を追ってみようと思う。記憶の続かない人の読書そのもので、何度も同じ式の解法を楽しめてしまう。進まないのも道理だという事実にまたしてもぶち当たった。そんなときはこういうのだ:ハロー、道理!えーと、これのどこがおもしろいのかと言うと(略)。そうそう、上記のリファレンス中、キッテルの教科書は例によって魔窟に埋もれて出てこない。でもいい世の中になった。名著の類は無料でダウンロードできるのだ。全頁。本居宣長が古事記を所持者宅に通ってひたすら書き写したのとはわけが違う。昔はこういう理由で、教育上も格差問題が存在していた。今は買うと高価な名著をpdfでダウンロードしてみんなでそれを教科書として使えるという訳だ。何しろ教養部時代に買わされた教科書は高かった。教科書が有償であることによくよく気付かされたのも大学入学直後のことだ。しかも、その多くは講義をする先生たちが書いた本の在庫処分だったりするわけだ。冗談じゃない。価値の無い教科書を買わされて挙句内容が身についていないのではどうしようもない。そういうわけで、今は良い時代だよ。。。