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2018-08-04 [長年日記]
_ 午後から学習センター。やることが2つあった。1つは受験。「物理の世界」。前回の平均点は何と70点。自信無かったけど、通信問題と過去問をやって行ったらなかなか良い感触。因みに物理系で大学院を出てる。でもこんなもん…なんて言うと他の優秀な先輩後輩同輩の方々には申し訳ないのだけど、こんなもん、なのだ。これまでに多くの科目を履修してきたけど、物理ってやっぱり難しいんだよ、とっても。ニュートンの運動方程式とか当たり前に積分したりするけれど、何でこの式で良いのかなんて全然自明じゃないんだもの。そう、物理現象は何一つ自明ではない。そしてそこが魅力なんだ、と思う。ことにする。今朝試験勉強してて気づいたのだけど、ブラッグ反射と光の反射って、行路差の考え方がなんか違う。そんなことも特に考えないで済まして来た。人のことなんか言えない。せっかく高いお金払って受けさせてもらった教育を、自分は何て軽んじて来たのだろう。まあ終わった。色々な気づきがあると言うことが、本当のstudyなのだと信じたい。だから、私は一生studentであることにした。ゴセット氏はそんなこと思ってペンネームをstudentにした訳ではないだろうけど。思うに、同じように求道していても、何故か先生になる人と生徒である人がいるようだ。私はきっと後者なのだ。だから永遠に驚き続けることができるだろう。
ところでもう一つの「やること」。それは、他大学の図書館に貸し出しを申し入れていた図書の閲覧。残念ながら学習センターでの閲覧に限られていた。一つは歴史の道調査報告者、今一つは歴史の道整備報告書で、どちらも和歌山県内の熊野街道を対象としている。閲覧の目的は、現物を確認して購入の是非を判断することだった。今回、各図書館から本部・美浜への送料が1820円である。それでも、古本で購入すればこの三倍以上するので、迂闊に買ってしまって期待外れだった時のことを考えるとこれを高いと見るのは必ずしもあたらない。でも、確認したらこれはやっぱり欲しい本だってなったので、貸し出しを頼まずに即購入すれば良かった、と思うかどうかは微妙なところ。調査報告書は付録の地図が12枚もついてて、閲覧してた学習センターの図書館で1枚1枚確認しているうちに、これまでに歩いた道程が思い出されて涙ぐみそうになった。これは購入と決まる。印象的だったのは整備報告書の方で、整備の内容ばかりかその整備後の画像が豊富についていた。ただし今回閲覧したのは那智勝浦町担当の部分で中辺路の那智側の部分。この道を辿る者たち(私もその一人だ)に大いなる休息を与えてくれる東屋、経験の浅い人々は苦しさに不満たらたらで歩く(私もその一人だった!)であろう悪路の普請。これを折々読み返すなら、きっと汗水垂らしてヤマビルに怯え足にマメをこさえて歩いた記憶を補完して補強してくれるに相違ないのだが、手間のかかった報告書で営利目的でもないために一冊一冊が安くはないのだ。仕方無い。機会あるごとに一冊づつ揃えていこう。こんな調子だからもうじき家に隙間が無くなります。
_ 学習上の気づきではないのだが、ウチの中では寝床が一番涼しい。これは寝る場所の近くに窓置きのエアコンがついてるのと、ガスコンロや乾燥機やパソコン・録画機の類が動いていないためと、何よりも北向きなので昼の日差しが直接入らないのと、何故かアイビーが窓を覆っていて仄暗いためだ。なので今日は、朝から昼過ぎまでエアコンと扇風機を併用してアイロン台を机代りに、あたかも子供の頃にノートに漫画を描いていた時のように試験勉強を割と快適に進めることができたのだった。尤も、ここを常の寝床としているぬこさん達は普段と勝手が違って、私に懐けば良いのか威嚇すれば良いのかわからずにしばしもめていた。最終的には無視を決め込んでいたようだったが。まあ良いことに気づいたので、本格的に折りたたみテーブルを持ち込んで酷暑の時の避難所にすることにしたのだった。