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2012-12-23 [長年日記]
_ 「平清盛」最終回。
このころの映像を見るにつけ、「平家物語」とか「義経記」とか読まないとなーとは思うんだが、角川ソフィア文庫版を全巻持っていながらほとんど目を通していない。だが、ちょっといいことを思いついた。現在であっても琵琶曲としての平家物語のCDなんかは出ているのだ。これを聴き続けていれば…だがさすがに全巻ものとなるとそう安価でもない。安徳帝入水の物語はやはり泣けてくるものがある。諸星大二郎「海竜祭の夜」読んだ時も泣けてきた。ことに平家の物語は栄華の時代から衰退の時代までが短くて、二つの境遇のコントラストが際立っているのが日本人の滅びる者へのまなざしを決定づけたのだろう。わたしには「海道下り」の段なども興味深いものがある。
誰だったろう、平家の話を知った後「源氏物語」というものもあると知って読み始めたら力強い鎌倉武士とはかけ離れた物語で、武士はいつ出てくるのだとしばらく読み続けたという人がいた。そうだなあ、たしかに源氏側からの長大な戦記物があってもいいとは思うよ。