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2012-12-02 [長年日記]
_ [特撮] ゴーバスターズとウィザード
ゴーバスターズには怪盗・ピンクバスターというのが登場。新川優愛というセブンティーン専属モデルの18才なんだそうで、この子は怪盗のコスチュームのときはスカートの下にピンクのズロース(ズロースで合ってるのか?と思っていろいろ探ってみたが、どちらかというとドロワーズと言う方が近いように思われる。ただ、字義的にはズロースと同じということになる)を履いてる。なぜ自らバスターと名乗っているのかが不明なのだが、ゴーバスターズの名前は作品世界においては良く知られており、それを何らかの形で意識しているのであろう。ちょうど、バンドのポリスとか頭脳警察(←知らねえよw)というネーミングが我々にある種のムードを想起させるようなものだろう。そんな自称ピンクバスターが(そう云えば能力もないのに勝手に戦隊の名前を名乗ってるキャラはこれが初めてではなかったと思う。でもすべての戦隊ヒーロー作品をまだ見ていないのでこれ以上語ることができない)、いろいろあって赤のヒロムと共闘するのだが、このときのヒロムは何のためらいもなく普段の仲間に対してと同様に「バスターズ、レディ、ゴー!」の掛け声をかけるのである。思うにこの瞬間ヒロムはピンクバスターのハートをわしづかんだに違いないのである。
ところで、今回を見て思ったのだが、怪盗のイメージを決定的なものにしたのはルブランのルパンであろうことは疑いないが、日本の場合はそれに加えて変態二十面相のイメージが加わってちょっと複雑なことになっているのではないかと思う。これを掘り下げると、去年あたりたくさん出た海賊モノの歴史本に匹敵するものができると思うのだが。日本だけでも怪盗と言える存在は石川五右衛門だったり鼠小僧次郎吉だったり女ねずみ小僧小川真由美だったり大地真央だったりするわけであって、とりわけ歌舞伎や時代劇にまで手を広げる余裕のない私には辛いテーマということになる。しかし、もしも日本の特撮に対して文献学的なアプローチをせねばならないとすると、時代劇や古典・近世の芸能の知識はベースとして必須なのだと思わないわけにはいかないのである。そんなことを思いつつも、ラストの犯行予告に対して黒木司令官が手でハートマーク作ってたのを見逃したりしないという、トリビアルなものに対する興味を保ち続けないと、テーマそのものへの興味が失せてしまうことだろう。
一方、仮面ライダーウィザード。ぱすぽ☆の女の子(そろそろ名前覚えたほうがいいな、奥仲麻琴というのか)の情報。ヤングマガジングラビアネットによるとT153 B77・W58・H80ということである。おかしい。俺の目は節穴なのか。それともあのマント姿が見た目を増大させる効果を持っているというのか。下着のテクノロジーの進歩の真実を知ったら独身男性のQOLは下がってしまうかもしれない。一方メデューサは変身後にバストが5割増しくらいになっていると思われる。バストアップの手段の一つに「変身」という方法があるのだと認識した。なに言っちゃってるのか良くわからんと思うが、つまり本来の変身の目的に絡めて本質的でない部分まで変身の影響がしばしば及ぶということを問題としたいのである。変身の大義名分と変身の隠れた目的ということがここでの問題なのである。でも今まであまりそういう目で特撮番組を見てはいけないような気がしていたので、急には具体例が出てこない。なのでこの件、つづく。
続くと書いてすぐ続けてしまうが、どうも「そういう目で見てはいけない」という罪悪感のもとになっているのは手塚先生の「ふしぎなメルモ」だったり画狂人永井豪の「キューティーハニー」だったりするのだと思う。いずれも男性作家の作品であるということは決して偶然ではないと思う。つづく。