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2012-12-01 [長年日記]
_ トップページの画像入れ替えた。常にネタがあるわけじゃないので、月が変わってすぐ入れ替えるのは珍しい。
_ NHKラジオでは今「朗読の時間」をやってる。もうずいぶん昔から続いていると思うのだが、この番組CDで出したら良いなと思ってアマゾンで検索したら、代表的なものは商品として出ている。で、今流れてるのは森鴎外・意地と殉死と称して「興津弥五右衛門の遺書」をやっている。背伸びして高校の時に読むだけは読んだのだがさっぱり理解できなかったと思う。ただ、候、候にて候という文語だけが印象に残っていた。興津氏は静岡の興津の出自で後年肥後細川家に仕え、主人の使いで買い物に行った弥五右衛門と相方が、香木を高い値で買う買わないの口論が抉れて切りあいになったという話が書かれている。1641−49の間に忠利公および先代藩主、さらに新藩主が相次いで没して、肥後には殉死者が多くあったという。鷗外はこのことに託して乃木将軍の殉死事件のインパクトから「興津弥五右衛門の遺書」を書いたということである。この作がどれほど史実をもとにしているのかが良く分からない。わからないけど、ついこのあいだの身延道・興津筋を歩いた時に、興津氏の居城であった横山城あとは見てきた。だいぶ藪が茂ってて見晴らしは悪かった。←城を愛でる目がないもんでこんなことくらいしか書けない。