RSSフィード:http://alpha-ralpha.com/diary/index.rdf
2007-12-01 豊後街道・熊本城から立田口まで [長年日記]
_ [豊後街道] 豊後街道・熊本城から立田口まで
昨日までとは打って変わっていきなりウォーキングの話題。ホテルに送っておいたウォーキング装束に身を包んで、ホテルから熊本駅へ。駅に荷物を預けて熊本城に向かう。途中百貨店の脇を通ると、こちらに向かって後ろ足を上げている女性の像があった。前に回ると「おてもやん」と書いてある。むふう。
城までは結構な距離があった。街道の起点「札の辻」で一休みして、藤崎台に向かう。球場の脇に大きな楠が数本生えているところがあり、昔ここには将門の乱鎮撫を願って建立された八幡宮があったとか。
さらに歩くと、ほどなく熊本県立博物館。ここで入場したとき、はたとホテルに今回のポスター資料を忘れてきたことに気づく。電話を入れ、時間があれば取りに行くが、無ければ自宅に送ってもらうよう連絡。あたたたた。
博物館は思いのほか良かった。特に科学系の展示が充実していたが、標本の展示にとどまらず、物理系の展示に非常に意欲的のように見えた。太陽望遠鏡を覗くことができたり、ワットの蒸気機関(実物大!)から原子炉までのエネルギーをテーマにした模型があったりするほか、てこや滑車を使って同じ仕事をするのに掛かる力が確かにちがってくることを体感できる展示、天秤の片方に乗って自分の体重を量る体重計、45mはなれた2つのパラボラアンテナの間で空気だけを媒体にして会話をする野外展示(私は、片方のアンテナの焦点のところにポータブルプレーヤーを置いてボイスレコーダー機能を動かしておいてから、もう一つの方に走っていって『聞こえますか?』と声を出してまた走って戻って、録音を再生することでこれを確認したのでした)、ファラデーの法則(もうすっかり忘れていた)や磁力線の向きのデモなど、法則をビジュアライズする工夫が素晴らしかった。ここで初めて知った認知心理学の現象は「ベンハムの輪」。
_ http://webkoukai-server.kumamoto-kmm.ed.jp/web/kids/k_rikou/05color_05.htm
_ に紹介されている。白黒で描いた画像を回転させると何故か色がついて見える。残念ながら静止画像にすると色がついているように見えないのは、これがヒトの認知のメカニズムにもとづいた現象だからなのだそうだ。異なる色に対して、それを知覚できるタイミングが異なるためなのだそうだ。多分この輪の絵をアニメGIFにすると色がついたように見えるんじゃないかな?
_ その後熊本城天守閣(工事中のため第3層までの参観。そのため通常の4割引)を見て昼を過ぎた。歩く道の途中に食事どころと喫茶店が無かったため、手ごろな公園でおにぎりを食べる。さらにエスビットストーブを使ってお湯を沸かし、味噌汁とコーヒーをいただく。ほとんどホームレスだな。落ち葉が多かったので火には十分気をつけたけど。