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2009-10-11 2日目。 [長年日記]
_ [自転車に乗って]津久井湖。
津久井湖に来ました。ダム湖です。ダムと言えば漫画家の上野顕太郎によって日本語の中で最も力強い言葉に指定された言葉です(ちなみに、最も弱々しいのは「ふな」)。津久井城登ろうかどうしようか迷ってます。
_ 結局、お城を見てきました。
標高400mちょっとかな?自転車こぎで上がんなくなったモモをさらに酷使してひいひい言いながら登りました。もちろん自転車ではこんなところには登れないわけで。こういう山城はどこも一緒で、天守閣も門もありません。地形を見て「うんうんなるほどなあ」とか納得するだけ。頂上付近でこっそりコーヒー淹れて飲んだらもう旨いのなんの!上から目線で見る津久井湖は緑色。
_ そしてもう一泊。
相模川沿いに海を目指し、いつのまにか相模川から逸れて寒川神社に行ってしまったりして。おだんご1本100円。河口に出てからは海沿いのサイクリングロードを走ってみました。家を目指していたけれど、砂混じりの茅ヶ崎で海を見てるうちに、こんなにいい眺めの場所をスッと去ってしまうのが惜しい気がして、近くのコンビニで水とカレーとお酒を少々購入。禁断の2泊目、と言う訳です。すると、同じコンビニで飲み物を買っていた若い女性が声を掛けてきた。
「砂浜でお泊りですか?」
荷台に積んでいるテントその他を見て、長旅の男かと思って興味をひいたらしく。ちょっと話してるうちに気づいたけれど、この女性は確かに自転車乗りの恰好をしている。
「わたしは三浦半島を一周してきたんですよ。うちは平塚なのでもうすぐです」
と彼女は言う。この間ママチャリで行って来たことなんか話したのだけど、あとでよくよく考えてみると、1日で平塚から三浦半島に行って帰ってきたのだとすると100kmは優に超えている。この人もまた距離感の壊れた人だったのだった。そして私は、三浦の海の色が湘南の海の色と違うとかいう野暮ったい話をするよりも、何よりその距離感の壊れっぷりこそに触れるべきだったのに違いない。
そんなこんなで夜。近くの道を湘南爆走族が流していたり、波の音がしたりして賑やか。今日は月も雲に隠れがち。