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2009-10-03 自転車取りに行った。 [長年日記]
_ [自転車に乗って]午前中はすごい雨だったみたいですが。
駐輪場の人との約束もあったので真鶴駅までMTBを迎えに行った。1日100円で600円。輪行の練習しようと思って輪行袋を持って行ったけど、すっかり雨が上がってたので、真鶴半島を1週して自宅を目指す。小田原のあたりから保土ヶ谷までは、10年ほど前に歩いて京都を目指した東海道を江戸に向かう道。権太坂とか懐かしい。結局自宅に着いたのは夜の10時くらいだったけど、この間よりは疲れてないし車道にもだいぶ慣れたみたい。まあこないだはテントと寝袋も持ってて、それに比べると荷物は少ないわけだけど。
帰ってから地図ソフトで概略の距離を測ってみると、92km。だいぶいい感じに距離感が壊れてきた。それと共に、もうすでに旅する自転車、ランドナーが欲しくなってきた。MTBでこのペースならもっと距離が稼げることだろう。その前に、もうちょっと軽いテントと寝袋が欲しいけどね。
2009-10-08 キャベ2のお茶。 [長年日記]
_ 台風で会社には遅れ気味だった。
オフィスでお茶入れるつもりのお湯に、間違えて手に持っていたキャベ2を入れてしまった。
キャベ2の袋には「ウコン配合」と書いてあったので、勿体ないしお茶として飲もうと思った。しかもひと袋だと味が薄かったので2袋入れたけどまだ薄い。
薬が効きすぎるのも何なのでミントティーなら味が合うだろうと思ってポンパドゥールのミントティーをさらに追加。すると結構厳しい味になった。
が、無理して飲んだら胃がすっきり。おためしあれ。嘘です。
2009-10-11 2日目。 [長年日記]
_ [自転車に乗って]津久井湖。
津久井湖に来ました。ダム湖です。ダムと言えば漫画家の上野顕太郎によって日本語の中で最も力強い言葉に指定された言葉です(ちなみに、最も弱々しいのは「ふな」)。津久井城登ろうかどうしようか迷ってます。
_ 結局、お城を見てきました。
標高400mちょっとかな?自転車こぎで上がんなくなったモモをさらに酷使してひいひい言いながら登りました。もちろん自転車ではこんなところには登れないわけで。こういう山城はどこも一緒で、天守閣も門もありません。地形を見て「うんうんなるほどなあ」とか納得するだけ。頂上付近でこっそりコーヒー淹れて飲んだらもう旨いのなんの!上から目線で見る津久井湖は緑色。
_ そしてもう一泊。
相模川沿いに海を目指し、いつのまにか相模川から逸れて寒川神社に行ってしまったりして。おだんご1本100円。河口に出てからは海沿いのサイクリングロードを走ってみました。家を目指していたけれど、砂混じりの茅ヶ崎で海を見てるうちに、こんなにいい眺めの場所をスッと去ってしまうのが惜しい気がして、近くのコンビニで水とカレーとお酒を少々購入。禁断の2泊目、と言う訳です。すると、同じコンビニで飲み物を買っていた若い女性が声を掛けてきた。
「砂浜でお泊りですか?」
荷台に積んでいるテントその他を見て、長旅の男かと思って興味をひいたらしく。ちょっと話してるうちに気づいたけれど、この女性は確かに自転車乗りの恰好をしている。
「わたしは三浦半島を一周してきたんですよ。うちは平塚なのでもうすぐです」
と彼女は言う。この間ママチャリで行って来たことなんか話したのだけど、あとでよくよく考えてみると、1日で平塚から三浦半島に行って帰ってきたのだとすると100kmは優に超えている。この人もまた距離感の壊れた人だったのだった。そして私は、三浦の海の色が湘南の海の色と違うとかいう野暮ったい話をするよりも、何よりその距離感の壊れっぷりこそに触れるべきだったのに違いない。
そんなこんなで夜。近くの道を湘南爆走族が流していたり、波の音がしたりして賑やか。今日は月も雲に隠れがち。
2009-10-12 3日目。 [長年日記]
_ [自転車に乗って]3連休を3日とも遊び倒すというのはちょっと大人げない。
と思いつつ、早朝の湘南海岸でチキンラーメンを食べてから出発。ここの海岸沿いのサイクリングロードはところどころ砂が溜まっててマウンテンバイクでもこぎ進むことが難しい。江の島が見えてきたり稲村ケ崎を越えたりするともうなんだか帰ってきた感が強くなる。朝比奈峠を押して登ったらあとは楽な道がずっと続く。金沢の海の公園で少々休んで、本牧を通って自宅に着いたらお昼ちょっと前。半日で60kmほど。それにしても沢山の自転車乗りがいる。MTBに乗ってるやつなんてほとんどいないし、寝泊りの道具なんて持ってるやつは皆無だ。乗りなれてる人の動きを見てると勉強になる。路肩を走ることを余儀なくされる自転車で車道を走ることには多くのリスクがある。自動車免許を持ってないから、交通法規なんて小学校の時に自転車の講習をちょっと受けたときくらいしか習ってない。勉強のために原付免許ぐらい取っておこうかな?しかしそうなると私は、たぶん新たな足を手に入れようとしてしまうことだろう。
それはともかく、ランドナーで長旅をするイメージがすごくリアルになってきた。ランドナーの前輪と後輪とにバッグをくっつけた私は、ひいひい言いながら冬の熊野の車道を走っている。よほど本宮の近くに来るまではほとんど登り道だ。正月休みに走るとしたら手足の指先の冷えや時折降るであろう雪への対処をどうするべきなのだろうか?まあ今のところはイメージに過ぎない。しかし人間の行動をリードしてきたものはすべからく、想像の力であったわけで。
2009-10-14 代替器 [長年日記]
_ 仮面ライダーディケイドの色をした携帯のことは以前書いた。それがこの間の相模ツーリングの時に故障した。auショップに持って行くと、充電しようとすると放電してしまうらしい。で、今古い機種を代わりに借りて使用中。タッチセンサーが無いのでむしろ使いやすい。
2009-10-20 危ない本。 [長年日記]
_ [読書]「野宿大全」村上宣寛、三一書房。
この本読むのは二度目。著者は富山の心理学者。同著者の「野宿のすすめ」は10年ほど前の東海道二泊三日野宿旅の入門書だった。この「野宿大全」には自転車でツアーに出る際に参考になりそうなことが山ほど書かれている。でも危ない本。自転車の調整に当たっては「…ハンドルはサドルより数センチ下に固定して、適当に数キロ走る。腕が痛い場合→ハンドルが近すぎるので、下げるか、ステムを長い物に交換する。腰が痛い場合→ハンドルが遠すぎるので、上げるか、ステムを短い物に交換する。最終的に、手、足の裏、尻の痛みが同程度になるように調整する。いわば痛覚の3点調節法である。」バックパッキングに当たっては「ツーリングは3日を越えれば、後は、その繰り返しである。一ヶ月でも、二ヶ月でも、平気になる。これが問題だが。」
もう野宿とツーリングのとりこにならざるを得ない。また、三一書房なんて良いところから出てるよなー。もちろんテントやザックの選び方なんかも私見満載で書かれていて頼りになる?一冊。
_ パンク。
タイヤから勝手に空気が抜けてた訳はやはりパンク。チューブをお風呂に入れて調べたらピンホールが開いてた。土曜日と日曜日のチョイ乗りはこの状態で乗ってたのだと思うとゾッとする。良い機会なのでパンク修理の練習。
2009-10-21 ピンホールの原因。 [長年日記]
2009-10-23 マンモー。 [長年日記]
_ 子供の頃、まだ若い母を傷つけてしまった記憶。
自分で言うのもなんだが、割に聡明な子供だったのだと思う。だから小学校低学年の頃も、時折新聞など読んでみたりしたのだろうと思う。 ふと目に入ったのは「がん」に関わる記事だった。当時癌というのは、おそらく未来においては克服されるであろう病と思われてはいたものの、やはり罹患すればほぼ確実に死に至る病として恐れられていたし、テレビドラマなどでは悲劇的な運命のタグのように用いられていた。 癌になったらどうしよう、という気持ちはその頃の多感な男児には真摯なものだった。 しかし、その多感な男児は、自分が思っているほどに文章の読解力があった訳ではなかったようだ。新聞の記事は、乳がんの早期発見に関するものだったと記憶している。それは、たとえば胸の形が変わってきたり、しこりができたことで発見につながったという記事だったと思うのだが、その頃の私には、記事に書かれた胸の形を示す言葉である「垂れ乳」という単語がそのまま乳がんに結びついてしまったのだった。 もう母とお風呂に入っていたような年ではなかったと思うのだが、私の認識では、母の胸は垂れ乳型に属するものだった。どうしよう、母は乳がんになってしまう。
私は泣いてしまった。仮眠していた母が目を覚まして泣いている私に気付いた。そして、涙の訳を聞いた母は怒りだした、という訳だ。
マンモグラフというのがある。マンモというのは乳房のことであって、「ママ」という言葉と同じ語源であると思われる。多分ラテン語だろう。乳房を撮影するためのX線装置なのであり、ピンクリボンというこの診断を進める活動もあるらしい。
そのピンクリボンがたまたま買った飲み物に印刷されていたのでこんな古い記憶が蘇ったのだった。
2009-10-24 雨降り。 [長年日記]
_ [自転車に乗って]MTBに載って横浜に行った。帰りは結構な雨。
昼頃はまだ天気が持っていたが、昼過ぎから降り始めた。横浜に行く機会が多いので、駐輪場の定期利用を申し込もうとしたが、なんと1年半から半年待ちだという。まんまみーや!
アウトドア関係のお店を覗く。冬に向けてのパンツや、軽いテントなんかを物色してみたがいまひとつピンと来るものがない。
雨の中を家路へ。新横浜から帰ってこようとしたが変に遠回りしてしまった。猫砂と食糧なんか買いこんで帰宅。濡れた体でそのままお風呂に直行。
後で今使っているテントの重さを量ってみたら1.5kgと思いのほか軽い。自立しないのでペグが必須で設営には若干手間取る。あと、結構かさばるのが問題と思っているのだが、実は収納の工夫でもう少しコンパクトになるのかもしれないな。しかしどう工夫してもサイドバッグには入りそうもない。
2009-10-26 [長年日記]
_ 男の修業。
「苦しいこともあるだろう 言いたいこともあるだろう 不満なこともあるだろう 腹の立つこともあるだろう 泣きたいこともあるだろう これらをじっと我慢することが 男の修業である」
山本五十六。
今日はこの言葉が身にしみております。ひょっこりひょうたん島のテーマソングはこれのパロディだな。
2009-10-28 加藤和彦さんが亡くなったの件。 [長年日記]
_ 去る10月16日にお亡くなりになったのでした。
私には語るべき多くのことは無いのですが、この方の誕生日は3月21日だったのですね。わたしも同じ日に生まれました。春の彼岸の日。誕生日はケーキじゃなくて、おはぎ(ぼたもち?)だったような。子供の頃は若干怨んでいたかもしれませんが。でも今思い出すと、あんこにきなこにゴマのおはぎが山ほど並んだ、甘党にはこたえられない誕生日だった気もします。
そんなことはいいや。近頃つまらないことを述懐してしまいますね。「あの素晴らしい愛をもう一度」だの「タイムマシンにおねがい」だのにはとても影響を受けてきたと思っています。だから、この人が鬱で死んでしまったのだとしたら、とてつもなく悲しいのです。鬱なんかで死ぬことはないんです。鬱で悩む人は、発想の転換ができないだけなのです。世界にあって価値あることは、閉塞的な思考のその外にあるはずなのに、鬱という病はそんな可能性をぶち切ってしまうものなのです。なんんかキーボードの調子がおかしいから今日はこれで止めてしまう。書きたいことはもっとあるけどね。
2009-10-29 色々な喪失感に浸る暇が無くなってきた。 [長年日記]
_ それが良い状態だとは思えない。
昨日書いた加藤さんのこともあるが、今月の始め頃、岩手の金田一温泉の、座敷わらしが出ることで有名だった宿が焼けてしまったことにも喪失感を感じている。私の金田一の旅は一昨年のこと。泊まった宿は上記のところではなかったが、最近その宿でも座敷わらしに逢えると評判がたちつつあったようだ。残念なことに、その近辺の写真が残っていない。ハードディスクがクラッシュしたからだ。リンゴくれた青森弁しか話せないお婆ちゃんたちも、急坂のてっぺんであった男性も、みな記憶だけの中だ。でも、またいけば会えるかもしれない。
2009-10-30 神田へ。 [長年日記]
_ ひさびさに東京方面で仕事。
仕事といっても、半ばボランティアのような感じだが、同業他社で同じような問題に悩んでいる人たち(仕事の進め方もさることながら昨今は景気の心配を共感するなんてあたりも…)と、コンサルティングの先生が集まるばであり、雰囲気も今のところ悪くはない。この打ち合わせにどう臨むかということがそのままその打ち合わせの重要性自体を決めているのだと思っている。
終わって神保町へ向かった。小川町にもY's Roadがある。モンベルのパンツを買った。ベルクロで足首のところを絞れるので冬のツーリングには良さそうだ。上はまだしばらくはTシャツとウィンドブレーカーで持たせるつもり。
_ [統計学]ブラウン・ラチェット。
正確には統計学じゃなくて、統計力学。私は学生時代はどちらかというと統計学より統計力学のほうに関心があった(本当は統計学の最小二乗法には興味があったけど、当時の指導教官殿は誤差の少ない実験をするほうが重要という考えだったので大っぴらに取り組むことには心理的に抵抗があった。思えば何て窮屈な考え方だったのだろうか、自分)。しかし胸を張って統計力学が好きといえるほど統計力学のことを理解してはいないようだ。
ブラウン・ラチェットというのがある。1)ランダムな動きをしている気体分子がぶつかると左右に揺れる、非常に軽い羽根車を用意して、車軸に取り付ける。2)車軸の片端には(対称な山型ではなくて)非対称な形に歯を刻んだ歯車をつけます。3)この歯車の歯の部分に軽いばね板を当てる。これによって歯車は、ある方向にしか回らなくなる。逆の方向に回ろうとすると、ばね板が非対称な歯の片側と噛み合って回転をじゃまするのである。
こんな仕掛けを作っておいて、車軸の真ん中に細い糸をぶら下げる。糸の先には軽いけど重さのある荷物、たとえば蚤を一匹ぶら下げる。上の仕掛けを、とある温度の空気の中にさらしたなら、ランダムな気体の運動から、蚤を巻き上げるという「仕事」を取り出すことが果たしてできるであろうか?
_ という問題。答えはノー。軽い羽根車が実現できないからじゃない(微細加工技術を使えば実現できる)。この問題を出したのはファインマン。そういうわけで、学生の頃はちょっと舐めてたファインマン物理学の第二巻を、神保町で買ってまいりました。扉をめくると懐かしいボンゴを叩くファインマンの写真。勉強は一生続く。勉強の仕方を学んでその楽しさ(と苦しさ)を知る人間ならばだれでもそうだろう。教育を受けたということは、つまりそういうことだと思う。
_ ちなみに筋肉の収縮の基本になるアクチンとミオシンは上に書いた仮想的な羽根車のように、ブラウン運動の影響を受けてランダムに揺さぶられているはずだ。それなのにある方向に収縮運動が起こるのはなぜだろう?なんてことを考えている人たちがいる。答えだけ言えば、一方向にだけ動くように局所的な力の場を与え続ける化学反応が起きているから、ということらしい。調べ始めたばかりでまだ理解できてない。
_ うにゃにゃ [雲がでてきたけど、つきみてるかな?]
_ けい [月みてました。曙も綺麗でした。この秋一番の冷え込みだったとか。今津久井湖。]