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2020-02-14 [長年日記]
_ 私の居場所は至るところ積ん読の山となっている。台所も、魔窟と呼ばれる自称書斎も、寝床も。その寝床の床に転がっていたヤングの『ヨブへの答え』を、夜中に、仕事上の困難に関連する幾分象徴的な夢から覚めて何と無くめくっていた。ユングもまたモリスの『裸のサル』に劣らないスキャンダラスな本をいくつも書いているが、中でも、信仰心厚いが故に理不尽な災厄に見舞われたヨブの側に立ち創造主を糾弾するかのようなこの書は取り分けスキャンダラスなものであることは明らかだ。モリスの『裸のサル』は、人間の霊性ーつまり「堕ちた天使」ーでは無く人間の獣性という視点から人間の普遍的な部分を解き明かそうとしているが、『ヨブへの答え』でユングは元型という視点から聖書の登場人物たちーヤハウェ、ヨブ、ソフィア、サタン、アダム、イブ、ヨブ、マリア、キリストーを説明しようとしている。たまたま同時期に読んだというだけで二つの本には特段の類似性はないのかもしれないが、同時性を持ってーつまり何らかの心的な原因を伴って、しかし因果律とは異なる関連性を持って、過去からでは無く今という同時点にー現れた書物のように感じているところ。もともとはユングに憧れて買って最初だけ読んで放っておいた本だが、後年、母を失った際に、存在するとしたら余りにも非情な神性に対する不満を慰められるような気持ちで少し読み進んだ。この本はこれからが面白いはずだが、電車の中や食事をしながら、あるいは騒がしい会社の休憩時間に読めるような本では無い。寝床で睡眠不足を気にしながら読むのが相応しい。
_ だーりお主演の「来世ではちゃんとします」を初めて見てるんだけど、本命君に翻弄されるだーりおが切なすぎる。にしてもセフレ5人とかあり得るのかね。まあわたくしはそろそろそういう感じの圏から一つ上空に移行しつつあるんで、うつろな目で見守ってることにしますわ。