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けいりう堂日記

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2024-05-24 [長年日記]

_ キングにのぼる。

以前横浜三塔のうちジャックの塔こと横浜開港記念館に行ったことは書いた。そのときのボランティアの説明員の方にお聞きしたのだが、キングの塔こと横浜県庁本庁舎は現在もその機能を保持しているので平日の営業日には立ち入りが可能で屋上にも行ける。今日は所用を足すのに休暇を取っており、そのついでにと出かけた。暑い日。
 そろそろお昼という時間だったので、せっかくなら庁舎の食堂で何か食べようと思った。本庁舎の食堂はすでに閉鎖されているようだったので新庁舎に行くも、案内板に表示は見つからず、少し離れた象の鼻パークあたりの合同新庁舎に向かった(関連が良くわからないけどなんか庁舎がいろいろあるのである)。利用者はほとんど職員さんで、こちらはどことなくふざけた格好をしているし勝手がわからない。わからないなりに回りを良く観察して、紅生姜揚げの蕎麦といなりずしを頼む。空席を見つけて確認すると、肝心のお揚げが入っていなかった!ほかにトッピングを2つ追加したのに気を取られて忘れたんだろうか。レシートを持って配膳のところに戻り、無事ゲット!初体験でいささか緊張してるのにこんなトラブルを持ってくるとはハードル高いぜw 
それから県庁本庁舎へ。一応昭和の建物ではあるが古く天井も低い。職員さんは午後の仕事に戻ってくる。今から空調を入れるとかなんとかアナウンスが入ったり、掛け時計みたいに針で階を表示するエレベーターがあったり、プレゼンのアナウンスがあったり、ああ平日だなあなんて思いながら屋上へ。横浜港が一望できる良いスポットである。さらに塔の高いところへ続くエレベーターもあるのだが、そこは関係者以外は立ち入り禁止となっていてボタンも隠されている。が、そのエレベータ手前の部屋に、この建物の歴史に関するちょっとした展示があった。この庁舎は古いといっても4代目なのだそうで、初代の建築は塔部分になまこ壁が使われていた和洋折衷式だったそうだ。
 ひととおり見学を終えて、日本大通りの手近な腰掛けに掛けて少しスケッチを。後で見たら壁の一部の色を塗り忘れていた。結構複雑な建物を野外でスケッチするのは気がせくし、元来不精なので途中で飽きてしまったりする。また拙い絵を描いてしまった。でも拙いものを沢山描かないと上達しないので仕方ない。ただ、鉛筆書きをペンでなぞってから淡彩で塗ると多少は見てくれが良くなることを確認できたのは良かった。使ってる絵具の発色も全然頭に入んないんだよなあ。画像は屋上から見た横浜の港。異人さんに連れられて行く女の子が写ってるかもしれませんから探してみて。

キングからの眺め

_ 帰宅。ふと思いついて、学生時代から使っているマグでコーヒーを飲む。元々何のデザインもない真っ白なただのマグカップだが、買った当時にお付き合いのあった方に、小物をこさえるのが得意な方がいて、こまごましたものをいくつかもらった。その中に、このマグカップに貼ってあるシールがあった。ドクロを数種類デザインしたもので、その一つを貼ったこのマグが壊れることなく今も手元にあるというのはちょっと奇跡的な気もする。何となくめでたいので画像貼っておきます。

カッティングシートのシール付きマグ

_ 帰宅途中に何年か振りで横浜そごうに立ち寄ってロフトでお弁当箱を買った。本当はまげわっぱの奴が欲しかったが、どうせなら大館のをそのうち買おうと思い、今日は少し安めのスリムな奴にした。アフターコロナに出社回数が増えて、そのときだけはお弁当を持っていくことにしている。大したものは作らないけど今までは週末におにぎりを作って冷凍しておき、出社当日に解凍して少し温めて持っていくようにしていた。炊いた飯を詰めていく方式も試そうと思った。鞄に入れやすいスリムな2段式。どうせ玉子焼きと焼き鮭か焼肉くらいしか入れないと思うけど、ごはんには海苔でも敷いてみようと思います。ご飯はたいてい玄米なのでどこまでも茶色い飯。茶色い飯は正義の証だ。

_ [音楽] "The Other World", Judy Roberts, 1980.

二週間ほど前だろうか、NHKラジオ深夜便を寝ながら聴いていた時に、この人の曲が流れてきたんだった。レオン・ラッセルのカバーで"Rainbow in Your Eyes"と紹介されて、耳をそばだてたが、レオン好きの僕はこの曲を知らない。ノイジーで奥行きを感じられないAM放送のせいだろうか、ジュディさん奏でるエレキ・ピアノが妙にピキピキした高音を弾き出し、しまいには彼女のこれも高音のスキャットがキャッキャキャッキャ(と言ってるかどうかはわからないがそう聞こえる)とはじまり、僕はすっかり虜になったのだった。今日届いた。とりあえず素面で聞いていようと思っている。なおこの"Rainbow in Your Eyes"という曲はレオンのウェディング・アルバムにデュエット曲として入っているとのこと。そういえばそんなのあったっけ。存在は知っていたが、どうせ浮かれてんだろうなとか思って買ってなかったんだと思う。注文しました。でもどうせ浮かれてんだろうな。ジョンとヨーコのウェディング・アルバムもそのうち聴いてやるかな。どうせ浮かれてんだろうけど。いっそ古今東西のウェディング・アルバムを聴いて片っ端から茶化してやるというのも音楽鑑賞としては良いのではないかと思う。でもそんなにウェディング・アルバムって出てるんだろうか?

_ そういえばドラマ「VRおじさんの初恋」終わったんだよな。まだ見てないけど。で、その放映の始まりの頃に書いた自分の記事を読んでいて「人間はAIを模倣する」と書いてあることで気づいた。その始まりはもしかするとチャペックの戯曲「R・U・R」にさかのぼるのではないかと。ええ、読んでないし視てませんけど。でもこの作品が「ロボット」という語の嚆矢とされている以上、そこにはロボットが登場しているはずであり、それを演じているのはもちろんその頃実用化されてはいないロボットではなく、人間でしかないのだ。人間の労働を代替する存在としてのロボットであるなら当然その頭脳はAIであるはずだから、「R・U・R」を読んでいなくても、AIという概念の初期段階ですでに人間はAIを模倣していた、ということになるはずなのだ。そのうちちゃんと読んで答え合わせしよう。全然違ってたりして!!
 追記:自分で答え合わせする前にCopilotさんに教えてもらった。大体合ってるみたいだった。Copilotさんも興味深い作品だとおっしゃっている。その後僕とCopilotさんはむつまじく人間がAIを演じることの意味を少し議論したのだった。ロボット・ダンスもその一例と言って良いかもしれない、とか、クラフトワークの"The Robots"なんかどうだとか、そんなこと。ちなみに「Copilotさんはロボット三等兵の仲間ですか?」とたずねると会話を打ち切られてしまいました。何か重要な秘密に触れてしまったようだ!

追追記:クラフトワークの曲はドイツ語なので日本語に訳してとCopilotさんにお願いしたら英語訳が返ってきたので、それを見て自分で邦訳してみた。Copilotさんに褒められたから書いておく:われらは充電する エネルギーは満タンだ われらはロボット 自動的に機能する 機械のように踊る われらはロボット やーとぅぼいするが やとぅぼいろぼとにく… 後ろのほうはチェコ語なんだろうか。ロボトニクというのはワーカーという意味のようだ。これがロボットという語の最初の用例なのだろうと思う。


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