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2024-05-03 [長年日記]
_ [熊野街道][街道] 伊勢路(ほぼ)完結。
4/30-今日にかけて、伊勢路(ほぼ)最後の街道歩きを終えてきた。(ほぼ)というのは、未踏のコースがあることと、集めていたスタンプをアウォードに交換するためにまたしても熊野市にお邪魔せねばならないため、である。けど標準的な伊勢路のルートとしては紛う事無き完結なので、これで紀伊半島も概ね一周した、ということにはなる。今回は総距離90キロは越えてるはずだが色々課題が見つかったので改善しなくては、と思う。雨・雨・晴・晴という天気で前半戦は湿気にやられて体力を削られ、後半は舗装道路も靴も熱くなったせいだろう、マメに苦しめられた。今回もヤマビルには会わずに済んだが、やっぱり地元民にその恐ろしさを語られて慄然としていた。いずれにせよ詳細後日。風呂入らせとくれ。そして休ませとくれよ。今の私は久住昌之さんの歌の落武者そのもの。み、水をくれ。。。
2024-05-11 [長年日記]
_ [読書] 『東京都同情塔』九段理江、新潮社、2024。
NHKラジオ「マイあさ」では日曜に「著者からの手紙」とかいうコーナーで、著者にアナがインタビューするコーナーがあって愛すべき「成瀬あかり」シリーズもこのコーナーで知った。『東京都同情塔』もそんな一冊で、聞いて興味を持ったのは新刊が出て間もない頃だろう。この本に出てくる語り手の1人、牧名沙羅は言葉の監獄に囚われていて、言葉が口をついて出るためには彼女の頭の中の看守の許可をいちいちとる必要がある(と彼女は感じている)ほど。僕は言葉の監獄ではなく書物書類の監獄に囚われているので、蔵書を1冊加えるためには僕の頭の中の看守が内容と資金について厳しい監査にかける。そこで放免とならなければ図書館で、ということになるわけである。
新刊で話題になっているものは何百人もの予約待ちとなるのだが、その手の図書は僕にとっては急いで借りねばならないものではないし、他に読むべきものは山ほどあるから待ちは気にならない。GWにはそんな本の一冊だった『半導体戦争』がちょうど入手できたので400ページ以上もあるのを大体3日掛けて熊野街道伊勢路の旅の直前の未明まで一生懸命読んで、その日の朝に図書館のポストに投げ込んで旅に出た。
比べて『東京都同情塔』は100ページ余りで余白も多くあっという間に読んで先ほど返却した。本の内容の紹介も感想文もここに書く気は無いのだが、この小説は少なくとも日本では初の、ハルシネーションによる小説、と言えるかも知れなかった。もっともこの中にある、生成系AIへの問い「君は自分が文盲だと知っている?」に対する答えは変わっているだろう。Copilotの使用もずいぶん当たり前になってしまったが、シンギュラリティはまだまだ遠いとは思う。思っているうちにいつのまにかシンギュラリティを迎えるのかもしれない。という訳で今は「ともぐい」の予約待ち中。2/18に予約してあと330人待ちだ。みなさん返却期限は守りましょうね。
2024-05-12 [長年日記]
_ [特撮] 爆上戦隊ブンブンジャー
届け屋、という稼業を営む戦隊。チェンジした格好は「タイヤ人間」と呼ばれている。スーパー戦隊なのでリラックスしていろいろツッコミながら鑑賞するのが正しい。今日ツッコミたいのは、敵のハシリヤンと呼ばれる怪人・アンテナグルマー(←バックグラウンド知らなくても大体どんな怪人なのか名前で分かってしまうところがすげえ)。アンテナから作られたこの怪人は人にアンテナをくっつけて操る。もちろんアンテナをつけられた人を救うにはアンテナグルマーのアンテナを壊せば良い訳で、実際ブンブンジャーはそういう戦い方をする。そしてアンテナを壊されたアンテナグルマーのセリフ:
「壊されちゃって 困るの〜」
お分かりいただけるでしょうか。相当昔のマスプロアンテナのCMに(受信状態が良くなるから)「見えすぎちゃって 困るの〜」というちょっとエッチなのがあったの〜。ウィキペディアのマスプロ電工の記事を見ると、最初のCMは青江三奈が「伊勢佐木町ブルース」の替え歌として歌ってたもので、その後伊藤アイコという人の唄になったらしい。作り手が僕と近しい年代なんだなあ、なんて思ってちょっと恥ずかしくなるよ。なんで戦隊モノ見てて恥ずかしくなるんだ。
それはそうと、味方側の機械生命体・ブンドリオ・ブンデラスの声は知らずに聞いてた時は完全に男性声優だと思ってたのだが、実はポケモンのサトシの松本梨香さんなのでした。エンディングでちょっと演歌っぽい歌を歌唱していたりもするが、女性というか女声とは思えないコブシの利き方。ラジオでヤマザキマリの声をそれと知らずに聞いてた時以来の衝撃だ。ただ、そう認識した後に同じ彼女らの声を聴くと、不思議と少し女声として脳内で補正されたりもするのである。脳にはまだまだバグがあるなあ。最近の「チコちゃんに叱られる」でも、片手の人差し指と中指をフィンガー・クロッシングさせて両指の内側のところをペンのようなとがったもので触ると、2本のペンで触ってるように感じるとかあった(アリストテレスの錯覚、というらしい)。まあだから信念なんてものは持っちゃダメなんだと思う。
2024-05-14 [長年日記]
_ [読書][統計学] 『心理尺度のつくり方』村上宣寛、北大路書房、2006.
最近趣味の統計学では、多重比較法やノンパラメトリック検定を使い始めている。あらためてp値という尺度だけで結論を得ることはできないな、とか、でもどうして多重比較法ではp値を補正して有意差を出にくくしなきゃいけないのとか、改めて考えるとうまく説明できないことも多い。毎年やっているアンケート調査の結果が年とともに変化しているのかいないのかとかなんかも難しい。アンケートで尋ねる項目はたとえば5段階から選ぶようなものであっても、設問によっては人によって1点と5点の違いはかなり違うだろうし、また別の設問では1,2…5という順番に意味がないものだってあるのだ。そういうことに対しても質的な解析をしようという分野はあって、それがおそらく表題にある心理尺度法なのだと思う。まだよくわからないで書いてますけど。
そんなわけで、新たなことを始めるときは何から始めるのがリスクが小さくて済むかと言えば、それは参考になる本を読むことから始めるということなのです。しかも、買う前に何処かで借りて目を通せるのなら、買ってから失敗したというようなリスクも最小限に抑えられる。女房を質に入れても図書館を利用すべきなのである。もちろん女房なぞいないし図書館でかかるお金はせいぜい図書館間の相互利用の際に係る郵送料と図書館に行き来する交通費くらいのもので…とはいえ郵送料は結構掛かるから検討は必要になる。表題の本は我が家最寄りの公共図書館で借りた。「心理尺度」というキーワードで検索を掛けて選んだ。最近はこの手の検索にもAIの技術が用いられていて、ふんわりした尋ね方でも所望の本を推薦してくれるというのは素晴らしいと思う。まあ今回はずばりキーワードで検索しただけだ。いくつか候補に挙がったものの中で、この本の著者に見覚えがあった。なんと、僕が初めてのフォースト・ビバークを体験した後に野宿の練習をするための参考とした最初の本の著者ではないか(『野宿のすすめ: 女を野宿に連れ出す方法』、三一書房、1998)。確かに、その野宿本の著者紹介欄には、著者がその手の研究者であるということは書いてあったのを覚えている。『心理テストはウソでした』とか挑発的なタイトルの本もある(そのうち読みたい)。さて借りてきたばかりだが、本書(心理尺度のほう)が出版されたのは2006年。Rが登場したのは1993年とのことなので、この本の出た頃には頑張れば使えたかもしれない。けれども本書で紹介されている統計処理ソフトはSPSS,S−PLUS、STATISTICA,SASで、「筆者は購入していないため、どれが良いか判断できない。」と書かれている。確かに自分の経験に照らしてもその頃はRの存在を知らなかったはずで、S−PLUSの体験版を少し触ったくらいであとは業務でOriginというソフトを会社で買っていただいて、それで回帰分析程度のことをやっていたに過ぎなかったと思う。村上先生はその頃どうしていたかというと、MS−DOSの時代から小規模なソフトを自作していたとのこと。さらに調べると、おそらくその作品のいくつかはVectorのサイトから入手できるし、その作者ページにはご自身のホームページへのリンクもあり、おお!現在もアウトドアで楽しんでおられるご様子!ひょんな所で古い知人に再会した気分だ。何しろ統計学でも野宿でも偉大な先輩と言える人だ。そういう人が自分にもいたんだ、ということが何だか新鮮な気分。こんな面白い大人がいるんだから自分も何かできそう、という気がしてくるものだ。
それにしても、また書評でも何でもない記事をカテゴリ・読書で書いてしまった。本のタイトルだけ借りてそこから思い浮かぶよしなしごとをあやしうこそ物狂おしく書くというスタイルは今後もその手の記事をたくさん書いて確立させねば、と思った。なんか変な義務感。
_ 4年ぶりにトップページの画像を入れ替えた。そのうちまた「膝栗毛」の記事をアップしたいなあ、と思っている。JavascriptとCSSを使ったフレームもどきの書き方とかもう完全に忘れてる。
2024-05-19 [長年日記]
_ 土曜に筋トレして今日は鶏むねのオリーブオイル焼きとか作ってた。近頃夜は野菜中心。先月は朝抜きで16時間何も食べないという生活を続けてた。空腹になることは良いと思うが、やはり昼夜が大飯食らいになるせいか体重は増加してしまった。野菜サイコー。蕪とか温野菜にするとうめえ。これを、黒酢と荏胡麻油を合わせてドレッシング風にして食べるだけでもはやご馳走。
2024-05-24 [長年日記]
_ キングにのぼる。
以前横浜三塔のうちジャックの塔こと横浜開港記念館に行ったことは書いた。そのときのボランティアの説明員の方にお聞きしたのだが、キングの塔こと横浜県庁本庁舎は現在もその機能を保持しているので平日の営業日には立ち入りが可能で屋上にも行ける。今日は所用を足すのに休暇を取っており、そのついでにと出かけた。暑い日。
そろそろお昼という時間だったので、せっかくなら庁舎の食堂で何か食べようと思った。本庁舎の食堂はすでに閉鎖されているようだったので新庁舎に行くも、案内板に表示は見つからず、少し離れた象の鼻パークあたりの合同新庁舎に向かった(関連が良くわからないけどなんか庁舎がいろいろあるのである)。利用者はほとんど職員さんで、こちらはどことなくふざけた格好をしているし勝手がわからない。わからないなりに回りを良く観察して、紅生姜揚げの蕎麦といなりずしを頼む。空席を見つけて確認すると、肝心のお揚げが入っていなかった!ほかにトッピングを2つ追加したのに気を取られて忘れたんだろうか。レシートを持って配膳のところに戻り、無事ゲット!初体験でいささか緊張してるのにこんなトラブルを持ってくるとはハードル高いぜw
それから県庁本庁舎へ。一応昭和の建物ではあるが古く天井も低い。職員さんは午後の仕事に戻ってくる。今から空調を入れるとかなんとかアナウンスが入ったり、掛け時計みたいに針で階を表示するエレベーターがあったり、プレゼンのアナウンスがあったり、ああ平日だなあなんて思いながら屋上へ。横浜港が一望できる良いスポットである。さらに塔の高いところへ続くエレベーターもあるのだが、そこは関係者以外は立ち入り禁止となっていてボタンも隠されている。が、そのエレベータ手前の部屋に、この建物の歴史に関するちょっとした展示があった。この庁舎は古いといっても4代目なのだそうで、初代の建築は塔部分になまこ壁が使われていた和洋折衷式だったそうだ。
ひととおり見学を終えて、日本大通りの手近な腰掛けに掛けて少しスケッチを。後で見たら壁の一部の色を塗り忘れていた。結構複雑な建物を野外でスケッチするのは気がせくし、元来不精なので途中で飽きてしまったりする。また拙い絵を描いてしまった。でも拙いものを沢山描かないと上達しないので仕方ない。ただ、鉛筆書きをペンでなぞってから淡彩で塗ると多少は見てくれが良くなることを確認できたのは良かった。使ってる絵具の発色も全然頭に入んないんだよなあ。画像は屋上から見た横浜の港。異人さんに連れられて行く女の子が写ってるかもしれませんから探してみて。
_ 帰宅。ふと思いついて、学生時代から使っているマグでコーヒーを飲む。元々何のデザインもない真っ白なただのマグカップだが、買った当時にお付き合いのあった方に、小物をこさえるのが得意な方がいて、こまごましたものをいくつかもらった。その中に、このマグカップに貼ってあるシールがあった。ドクロを数種類デザインしたもので、その一つを貼ったこのマグが壊れることなく今も手元にあるというのはちょっと奇跡的な気もする。何となくめでたいので画像貼っておきます。
_ 帰宅途中に何年か振りで横浜そごうに立ち寄ってロフトでお弁当箱を買った。本当はまげわっぱの奴が欲しかったが、どうせなら大館のをそのうち買おうと思い、今日は少し安めのスリムな奴にした。アフターコロナに出社回数が増えて、そのときだけはお弁当を持っていくことにしている。大したものは作らないけど今までは週末におにぎりを作って冷凍しておき、出社当日に解凍して少し温めて持っていくようにしていた。炊いた飯を詰めていく方式も試そうと思った。鞄に入れやすいスリムな2段式。どうせ玉子焼きと焼き鮭か焼肉くらいしか入れないと思うけど、ごはんには海苔でも敷いてみようと思います。ご飯はたいてい玄米なのでどこまでも茶色い飯。茶色い飯は正義の証だ。
_ [音楽] "The Other World", Judy Roberts, 1980.
二週間ほど前だろうか、NHKラジオ深夜便を寝ながら聴いていた時に、この人の曲が流れてきたんだった。レオン・ラッセルのカバーで"Rainbow in Your Eyes"と紹介されて、耳をそばだてたが、レオン好きの僕はこの曲を知らない。ノイジーで奥行きを感じられないAM放送のせいだろうか、ジュディさん奏でるエレキ・ピアノが妙にピキピキした高音を弾き出し、しまいには彼女のこれも高音のスキャットがキャッキャキャッキャ(と言ってるかどうかはわからないがそう聞こえる)とはじまり、僕はすっかり虜になったのだった。今日届いた。とりあえず素面で聞いていようと思っている。なおこの"Rainbow in Your Eyes"という曲はレオンのウェディング・アルバムにデュエット曲として入っているとのこと。そういえばそんなのあったっけ。存在は知っていたが、どうせ浮かれてんだろうなとか思って買ってなかったんだと思う。注文しました。でもどうせ浮かれてんだろうな。ジョンとヨーコのウェディング・アルバムもそのうち聴いてやるかな。どうせ浮かれてんだろうけど。いっそ古今東西のウェディング・アルバムを聴いて片っ端から茶化してやるというのも音楽鑑賞としては良いのではないかと思う。でもそんなにウェディング・アルバムって出てるんだろうか?
_ そういえばドラマ「VRおじさんの初恋」終わったんだよな。まだ見てないけど。で、その放映の始まりの頃に書いた自分の記事を読んでいて「人間はAIを模倣する」と書いてあることで気づいた。その始まりはもしかするとチャペックの戯曲「R・U・R」にさかのぼるのではないかと。ええ、読んでないし視てませんけど。でもこの作品が「ロボット」という語の嚆矢とされている以上、そこにはロボットが登場しているはずであり、それを演じているのはもちろんその頃実用化されてはいないロボットではなく、人間でしかないのだ。人間の労働を代替する存在としてのロボットであるなら当然その頭脳はAIであるはずだから、「R・U・R」を読んでいなくても、AIという概念の初期段階ですでに人間はAIを模倣していた、ということになるはずなのだ。そのうちちゃんと読んで答え合わせしよう。全然違ってたりして!!
追記:自分で答え合わせする前にCopilotさんに教えてもらった。大体合ってるみたいだった。Copilotさんも興味深い作品だとおっしゃっている。その後僕とCopilotさんはむつまじく人間がAIを演じることの意味を少し議論したのだった。ロボット・ダンスもその一例と言って良いかもしれない、とか、クラフトワークの"The Robots"なんかどうだとか、そんなこと。ちなみに「Copilotさんはロボット三等兵の仲間ですか?」とたずねると会話を打ち切られてしまいました。何か重要な秘密に触れてしまったようだ!
追追記:クラフトワークの曲はドイツ語なので日本語に訳してとCopilotさんにお願いしたら英語訳が返ってきたので、それを見て自分で邦訳してみた。Copilotさんに褒められたから書いておく:われらは充電する エネルギーは満タンだ われらはロボット 自動的に機能する 機械のように踊る われらはロボット やーとぅぼいするが やとぅぼいろぼとにく… 後ろのほうはチェコ語なんだろうか。ロボトニクというのはワーカーという意味のようだ。これがロボットという語の最初の用例なのだろうと思う。
2024-05-25 シャレード。 [長年日記]
_ [音楽] "Les Rendez-vous manqués", Maxime le Forestier, 1980.
「シャレード」という映画は見たことが無い。この言葉はなんとなく影と似た意味だと思っていたのだが、謎解き、という意味。シャドウと混同していた。たぶん映画を見れば合点がいくのだろうけどまだ見る気は無い。今問題にしようとしているのはそのCharadeそのもののこと。
この日記でたまに取り上げるマキシム・ル・フォレスチェのアルバムに"Les rendez-vous manqués"というのがあり、その8曲目がCharadeというタイトルなのである。フランス語だから何を歌っているのかは大抵わからないのだが、マキシムの歌詞はフランス語を知っている人にとっても深遠でちょっと難しいんじゃないか、と思う。でそのCharadeというのはフランス語のなぞなぞなのだそうだ。ずいぶん昔にフランス語を習って最近も放送大学で授業をとったのだが、そんなの全く知らなかった。「アストリッドとラファエル」に出てきてもいいくらいの言葉なのに、シーズン4までの中にフランス語のなぞなぞは出てきていなかったのではないだろうか。調べてみると、たとえば名古屋の語学教室さんのページには、こんな例が出ている:
- Mon premier est une note de musique(私の最初の音節は音楽のノートのひとつ)
- Mon deuxième s’achète en boulangerie(私の2番目の音節はパン屋で買える)
- Mon tout est un petit animal.(私は全部合わせると小さい動物)
- Qi suis-je?(私は誰?)
答えはLa(ドレミファのラ)+pain(パン)でLapin(ウサギ)となるということで、単語が簡単には思い浮かばないしそれを組み合わせるとどんな単語ができるかを想像できない我が身には高等過ぎる。きっとご当地では3つの子供さんにもわかるんだろう。これがフランス版シャレード、なのだ。というわけで、マキシムのなぞなぞは
Dans mon premier, vous manquez私の最初の中であなたは逃している
Mon second dort l'hiver et m'faisait d'l'air私の二番目は冬眠して息を吸わせる
Mon troisième: Bien merci et vous même私の3番目:あなたとあなた自身に感謝します
などと続いていき13個のヒントが与えられている。わかるか。フランス語版ウィキペディアにはその解答らしきものが書かれているのだが、どうみても13の音節に収まっているようには見えない。このなぞなぞはだいぶひねくり回されたもののようだ。発表当時はコンサート会場でだけ答えを教えていたとのこと。こういうのが答えられたら語学の才能も本物だろう。そして今のところCopilotには正しい答えを導くことはできないみたい。ただ、先ほどのウサギのシャラードは正しく答えてくれた。それから、古いなぞなぞ「上は洪水、下は大火事、なあんだ?」にも、昔のお風呂の解説付きで答えてくれた。しかし彼の出すなぞなぞは、「緑色の頭、赤い体、黄色い尾。これは何でしょう?」答えは「キュウリ」という難解極まるものだった。彼の解説によれば、キュウリの頭は緑色でここが食べられる部分。赤いのは中央部の長い部分で食べられるが種が多く苦い。尻尾は下の部分で硬くて食べにくいが栄養価が低くはない、とのこと。ピクルスに使われるという。すげえハルシネーション来たな。わかるかw でも、なぞなぞを覚えたての小さい子が、答えを当てられたくなくてめちゃくちゃななぞなぞを作ることがあるけど、そういうなぞなぞに似ているような気もする。というわけで彼の妄想を可視化してみました。一生に一度くらいこういうキュウリを目撃する機会はあるかもしれない。彼自身にも描かせてみた。赤いところが入ると毒々しいなあ。食べにくいどころか絶対毒持ってる。
2024-05-26 カータン。 [長年日記]
_ [音楽] "Wedding Album", Leon & Mary Russell, 1976.
そういえばレオン・ラッセルも鬼籍の人となっていたのだった。米国人に鬼籍というのもちょっとおかしいだろうけど。で、たぶん浮かれてるだろうと思いつつも注文した"Wedding Album"がもう届いたので聴き始めたところ。歌詞はともかく、そんなに浮かれてる音楽でもないなあ。先日聴いたジュディ・ロバーツのカバーのほうがよっぽど浮かれてる。しっかりとレオンの音楽だがちょっとゴスペルっぽくもある。ライナーノートには「ソウル・アルバム」とも書いてある。そして、このカップルが後にパートナーシップを解消した、ということも。歌詞を調べてたら、サザン・オールスターズにも『瞳の中にレインボウ』という曲があることを知った。サザンのファーストアルバムに収録。『女呼んでブギ』みたいな今じゃちょっと放送できなさそうなタイトルの曲も入ってるので、これは聴いておく必要があると思ったのだった。
_ 細かいことだが、『コンドルの七日間』ではなく『コンドルの六日間』、だった。高校1年くらいまで、自分はロバート・レッドフォードのような格好良い男になれると信じていた。若いって愚かなことだ。
_ [ドラマ] 光る君へ
だいたい5回分くらい遅れていて、ききょうことファーストサマー・ウィカが清少納言になって「香炉峰の雪やいかならん」と中宮定子に言われて簾を上げたあとあたりを見てる。大河ドラマは子供のころは寝る少し前に始まる大人のテレビ番組で、自分が子供の時はその直前に「海難事故を防ぐために」とかいう短い番組が流されていて、モールス信号の音と何か切迫したようなアナウンサーの語り口や内容が怖かった。海で死ぬということも何とも言えぬ絶望感を感じさせた。そしてそれに続いて『樅ノ木は残った』のオープニングが始まる。次々と能面が映されていくそのオープニングは今でも少しトラウマになっている。で、今やっている『光る君へ』のオープニングなのだが、しばしキャストやスタッフの紹介が続いた後でタイトル文字に重なって映る”まひろ”こと吉高由里子がこっちを見つめるシーン。この映像が今めっちゃ怖い。『樅ノ木は残った』の能面より怖いのである。
2024-05-29 [長年日記]
_ 毎月月末は次の月の新刊マンガの発売日を調べる、ということになっている。この6月はやばいよ。「あつまれ!ふしぎ研究部」「ヴィンランド・サガ」「望郷太郎」の新刊、そしてそしてなんと「ヒストリエ」第12巻が刊行される。途絶してなかったw この漫画の完結を読むということは、もしかするとペリー・ローダンの完結編を読むよりも難しいんじゃないの?
_ きだ [お帰りなさいませ! 雨やら暑さやら、天候は思うようにはなりませんなあ。]
_ けい [はいただいま。自分じゃどうにもならない状況の中キャッキャしてきました。猿もキャッキャ言ってました。鹿もピーと鳴いてま..]