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けいりう堂日記

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2004-09-10

_ 行きつけでありながらあんまり頻度よく行っていない居酒屋で飲む。

知り合いが私の知らぬ間に私の名前でボトルを入れていてくれたらしい。ためらうことなく半分以上飲んできた。

わたしの知り合いがすべからくこういう人であればいいのにねw


2005-09-10

_ 前期試験結果、届く。

放送大学の試験結果が届いていた。今回は自己採点の結果からはあまり期待できないと思っていたのだが、受けた2科目共に○Aで通っていたのですごく嬉しい。後期の勉強の励みになろうというもの。でも下期も2科目だけ。

_ [栗山千明] 『いつかA列車に乗って』見る

DVD『いつかA列車に乗って』が届いて、すぐに見た。監督は荒木とよひさ。内田吐夢の「たそがれ酒場」のリメイクなんだそうだ。愛川欽也とか穂積ペペとか小倉一郎とか、見かけることの少なくなった俳優が出ていてちょっと懐かしい感じがする。この映画を見るということは、ずっとジャズバーの中で起こるよくある事件の数々を100分ほど見続けるということだった。しらふで見ているとなんだか苦い気分になるのは、自分の酔い様を思い出してしまうせいだろうか。

それはそうと栗ちぃ。ウェイトレスの役というのがなかなか新鮮。後ろに束ねた髪もいい。

そして私は劇中最後の方で津川雅彦に殺意を抱いたのだった。


2006-09-10

_ 一日。

まず、先週に続き今週もカブトを見逃す。なぜかゾロリを録画していた。1時間間違ってる。

劇場版カブトがTVのストーリーと関連しているというのでセンター南のシネマ109に出かけると、満席で見られない。全席指定制も痛し痒し。来週の土日週末はやってるというのだが、たぶん私は横浜にはいない。旅先で見れるかな?

地下鉄で桜木町へ。県立図書館に本を返して、かながわ資料室で「港北区史」読む。これは横浜の古本屋でもなかなか見つからないのだが、やはり手元に欲しい。

横浜そごうへ。「飛露喜」探すが見つからず。何も買わずに地元に戻って髪を切る。

そして例によってホームセンターへ。壁に棚をつけた。ぐらぐらするが、ようやく机の表面が全面露出した!

カブトどうなったのかなあ。。。


2007-09-10

_ [食べ物・飲み物] 食べたことのない魚を食べるシリーズ3:ち鯛。

真鯛は食べたことがあるけど「ち鯛」はまだだと思う。シンプルに塩焼きにしたが、塩をまぶして10分ほどおいて、出た水分をまたキッチンペーパーで吸い取ってから焼いた。

まあ普通に旨かった。骨と頭と尻尾、つまり「尾頭付き」ならぬ「尾頭のみ」は取っておいて明日にでもこんがり焼いて骨湯でいただくつもり。

PCのフォルダをあさってたら、昨日見に行った菊名の不動堂を撮った画像が出てきた。プロパティを見ると2002年1月13日の日曜、午後4時半頃に撮ったとある。改めて史跡の儚さを思う。昨日見た草ぼうぼうの不動滝もこのときはおそらく近在の人によって草が刈られていたようで、画像には滝の水を吐く竜頭とその頭上の不動尊がはっきり写っていた。堂を再建しようという篤信家がこの先現れないとは限らないのだが、難しいことだろう。

綱島街道の歴史街道としての価値が認知されればあるいは、と思うが、いかんせん見所が少ないし、この道を舞台とした歴史的の事件も知る限りは見るべきものがなさそうで、こちらもまた難しいことだろう。

とまれ今回の1日の極短い歩き旅は、非常に教訓的だったと思う。いかに旧街道が廃れていったかの実例のようなものだったからだ。


2010-09-10 図書館へ。・「熱海の捜査官」

_ 図書館へ。

断酒は続いている。モーティベーションを維持するために以下の本を借りてくる。

・西郊(おか)文夫「私のアルコール依存症の記—ある医師の告白」東峰書房、1991.
舞台は横浜。導入部しか読んでないがなかなかの描写力と見た。

・村田忠良「断酒学」星和書店、1983.

・ワイスマン他(水島広子訳)「対人関係療法総合ガイド」、岩崎学術出版社、2009。
大著だが読みとおしたい。水島先生は政治家やりながらよくこんな大著を訳せたものだ。

 その図書館の棚で「多飲症と水中毒」なんていう本を見かけて、これも読んでみたくなった。前者は精神疾患で後者はナトリウムが希釈されることに依る障害、と言う感じだろうか。というわけで、アルコール0.00%だからといって大量に飲むと同じ事が起こりえる。なんか、何を飲み食いしても体に悪いんじゃないかと思えてしまう。

_ [栗山千明]「熱海の捜査官」

毎週楽しみにしている。栗山千明のコミカルな演技がいっぱい見られるのが良い。テシテシテシ。来週が最終回かな。


2011-09-10

_ [特撮] 「悪魔くん(実写版)」#8

「水妖怪」。池に石を投げ込んで遊ぶ子供たち。その石が、なぜか池に浮かんでいる戸板にあたる。その拍子にひっくり返った戸板の反対側に付いていたのは…お岩さま!ではなくておどろおどろしい姿の水妖怪なのであった。ちょっと半魚人風でもあり、BGMもウルトラQっぽい。ちなみにウルトラQのほうは1966年1月から7月までの放映、悪魔くんは同年10月から翌3月の放映で、時間的には大変近い。

次のシーンで水妖怪はなぜか解剖室にいて解剖の結果「これは人間ではない」ということになった。心臓も消化器もないんだって。とりあえず朝まで放置することになったんだが、オープニングでは生きているように見えた水妖怪をどのようにとらえて解剖したのかのいきさつは省略されている。まさか生体解剖…。

さて、放置された水妖怪さんは当然のようにその後ベッドを抜け出し、病院だか警察だかの窓を破って逃げる。シーン変わってまた池。釣り人が釣りあげたのはまたしても戸板にくっついた水妖怪さん。今度は

何やら消化液のようなものを吹きつけて釣り人を殺してしまう。そこにあらわれたのは池の管理人。騒ぎをみて「ん?、くそーこい泥棒だな」などという。一瞬『恋泥棒』かと思ったが、どうも状況にそぐわないのでやはりここは『鯉泥棒』ということだろう。管理人、こらと一括したうえでそれが水妖怪さんだと気づいてぶっ倒れる。どうやら水妖怪さんは管理人にとりついてしまったようだ。

その管理人の家族。お母さんと孫かな。帰るなり布団にもぐりこむおじいちゃん。いつもはお灸をしないと眠らないらしく、不審に思った家族がお灸すべくろうそくの火を近づけるとどうやら火を恐れる水妖怪さんは正体を現して逃げる。

管理人の孫は悪魔くんのお友達だったらしく、事件は悪魔くんの知るところとなった。昼寝してるメフィストをこき使おうとする悪魔くんに対して「これが人間なら労働基準法違反だ」とゴネるメフィスト。そうとうこき使われているようだ。まあ契約書には最低賃金とか有給のこととか多分書かれてないだろう。例によってソロモンの笛によるパワハラが始まるが、今回のメフィストは一味違う。耳にコルク栓を詰めて対抗する。が、霊験あらたかなソロモンの笛の力でそれもすぽんと外れてしまう。現場に行く二人。嫌がってたのに現場に着くなり「腕が鳴る」とか言い出す少年愛マゾのメフィスト。それに対して「おお、いつも変らぬメフィストさん。頼もしーぞー!」などとおだてる悪魔くん。前にもまして悪魔のあしらいが上手になってきている。恐ろしい子…。一方悪魔くんのお友達は悪魔くんが来る前に妖怪を捕まえようとボートを漕ぎだし、ビンを拾って岸辺に捨てる。が、どうやらそのビンの中に水妖怪がいたようだ(特撮表現が拙くていまいち伝わらないのだがw)。そこに悪魔くんたちが近づいてくることに気付いた水妖怪さんは通り道に柿の実を生やす。メフィストが取ろうとすると、ちゃんと料金を払わなくてはいけないという悪魔くん。誰に払えというんだろうか。しかもメフィストのエクスキューズがまた世知辛い。「今月は働きが悪いと言って、閻魔の野郎はこれだけしか月給袋に入れなかったんだぞ」。いくらだかわからないが硬貨を見せるメフィスト。再度悪魔くんに責められてその硬貨を柿の木の枝にぺたっと貼りつけるメフィスト。硬貨の表は菊の花。これは…1955年に発行された穴なし五十円硬貨のようだ。月給五十円でどうもメフィストは地獄からの派遣社員ということのようである。派遣業者に断りなくメフィストを酷使する悪魔くんは確かに法律に触れている可能性が高い。メフィストを足止めしておいて悪魔くんに化ける水妖怪であるが、どっちが本物?的なひねりとか一切無くあっさり正体がばれる。逃げ出した水妖怪は子供を一人襲い巨大化。しかし魔力ファイアストームに逃げ出す。メフィスト池に落ちる。泳げないらしい。服を乾かしつつコーヒーを飲む悪魔くんたちのところに泡に化けて(というかこれが本性らしい)忍びこむ水妖怪。泡のままコーヒーの中に身をひそめ、そのコーヒーを飲んだメフィストは次第に変貌していき、凶暴になる。メフィストの体から水妖怪を追い出すために悪魔くんのとった方法は、スチームバスにメフィストを入れて2時間ほど蒸す、という乱暴なものだった。逃げ出した水妖怪との戦い。魔力消防自動車で出した消防自動車に水妖怪を閉じ込めて、水もろとも火災現場に噴出すれば一石二鳥という悪魔くんの作戦は今一つ効果を発揮せず。「やい妖怪!水臭い奴め」というメフィストはたぶん言葉の使い方を間違えてる。

再三池に逃げた水妖怪はメフィストの魔力連発によりあえなく倒される。

<今回の魔力>

魔力・ファイヤーストーム/魔力・消防自動車(悪魔くんの発案なのだがいまいち効果なし。メフィストのやる気がなかったためにおんぼろ自動車になってしまった)/魔力・花火地獄/魔力・稲妻(水妖怪は光に弱い)/魔力・干ばつ/ドラム缶・山崩し・魔力マシンガン(もういちいち"まりょく"って言ってられるかみたいな勢い)


_ [特撮] 「悪魔くん(実写版)」#9

「吸血鬼」。夜道を帰る若い女性に物陰から現れて「お嬢さんお送りしましょう」と声をかける変質者。これが吸血鬼である。その吸血現場に来た警備員に「見たな!」とこれまた古めかしいセリフを言う吸血鬼。さらにそこに悪魔くんの父ちゃん・歌奴が現れて驚いて逃げ帰る。「ごはんじゃなかった…あの…ママ」とか「ちょいとしたイロノーゼなんだよ」とかうわごととしか思えないダジャレを口走る。

一方メフィストは夜の散歩に出かけている。悪魔くん曰く「お金もないくせに」ほっつき歩いているのである。情報屋が魔法陣で呼びだそうとして「エフレーエム」とか適当な呪文を唱えると蛙が出てくる。メフィストは吸血現場を目撃。「正義の味方メフィストだ」と名乗りを上げる。完全に正義側である。魔力(今回は"まりき"と言った)・地獄の火で吸血鬼を追い払うも、助けた女性にモノを投げつけられて池に落ちる。先回も池に落ちた。メフィストは吸血鬼のことを「時代遅れの化け物」と言っているのだが、ヴァンパイアという語が現れたのが1700年代かそれ以前、ファウスト伝説が16世紀なのでどっちも時代遅れでは負けていない。

悪魔くんは子供だけで「吸血鬼捜査隊」を結成。しかしメフィストは「あなたもハンサムになれるドクトル・キューラ美容研究所」が気になって仕方がない。この研究所の前が被害現場だというのでメフィストは客を装い(というか客になりたいらしい)潜入。出てきた女性は最初の吸血鬼の被害者。待合室の人がすべて死んでいるのに驚くメフィストだが、先生(=吸血鬼なのに全く気付かない。牙が出てないからか)と確認すると皆生きている。

メフィストは言う「この頭のカッコ治るでしょうか?」メフィストの頭には角ともコブともつかない突起があるのである。どうやらこれはコンプレックスになっていたようだ。気付かなかったなあ、そんな悩み。手術のために帽子とマントとステッキを預けるメフィスト。それをポリバケツに入れて外に持って行ってしまう看護婦。ここで吸血鬼の名がドクトル・キュラーであることが判明。CMのあとゴミ収集車にマントその他が運ばれてしまう。ちょうどビルにラーメンの出前(ラーメン屋の名は来来軒)が来たので、それを運ぶのを口実にキュラーの研究所へ乗り込む子供たち。「うちでは何も頼まないわ」「でも、あの、メフィストという人に注文されたんです。スマートになるのにはおなかがへるだろうからって」「じゃあおはいりなさい」真悟、君は本当に1万人に一人の天才なんだろうね。でも納得されたからまあいいのか。でも待合室に入ったとたん「ここの秘密を探りに来たのね」と、すでにばれていたことがわかってしまう。そりゃあそうだろうさ。待合室の人々(みな吸血鬼になっている)にとり囲まれる悪魔くんたち。しかし、「僕たちの代わりにこの料理でがまんしてくれない?」と悪魔くんが出前のおかもちを開くと、そこにあったのは餃子3人前。あ、さすが!悪魔くんの下手な良いわけより餃子の方が効果があったわけだ。吸血鬼がニンニクに弱いことは悪魔大辞典に書いてあるらしい。悪魔くんは調子づいて「魔力・餃子手裏剣」と餃子を吸血鬼たちに投げつける。だが敵もさる者。みないつの間にかガスマスクを装着して逆襲してくるではないか!情報屋が「しっかりしてるなあ」とつぶやくのもうなづける。

吸血鬼たちを撃退してメフィストを救う悪魔くんたち。そこにキューラが現れて対決。キューラは情報屋を人質にとり何だかわからない怪しいスプレーをまき散らして逃げていく。じりじりと追っていく悪魔くんたち。両者はいつしか分電盤のそばで対決。そこに情報屋は、魔法陣で呼び出したガマガエルを思わずポケットから出す。驚いたキューラは分電盤で感電して消滅。今回は悪魔くんの魔力のみが炸裂した回である。

ラスト。ゴミ処理場で自分のアイテムを見つけるメフィスト。無事見つかったが臭くなってしまって「なんて運の悪い悪魔なんだ」と独り語散るメフィストであった。

<今回の魔力>魔力・地獄の火(地獄の火よ、と言ったかもしれないが聞き取れず)/魔力・餃子手裏剣(悪魔くんが使用。このさい本当の魔力かどうかなんてもうどうでもいいや)


_ 鉢呂さん辞任。さっそくかよ。ここんとこずっといろんな失言が問題になり続けてるというのにどうしてこんなことがすぐまた起きてしまうんだろうか。発言をしなくてはならない立場というのはわかるが、寝言は寝て言えというか、口のきき方にはホントに気をつけないとなーと思う。


2012-09-10

_ [特撮] 仮面の忍者赤影

「勝手に観光協会」ほぼ見終わってしまって、だいぶ以前に録画したのを見始めた。
 「豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃、琵琶湖の南に『金目教』という怪しい宗教が流行っていた。。。
 1967年放映開始なので、わたしは5歳。特撮技術の乏しさを役者の演技で補うというのはこれはもう特撮番組の鉄則といえるだろう。赤影はその等身大の演技と着ぐるみの演技のつながりが大変スムースに見える。カメラワークが素晴らしいのだと思う。揺れてもない大地を赤影こと坂口祐三郎が転げ回る。そこをカメラが画面を激しく揺らせばこれはもう震度5くらいの地震に見えてしまう。ガマ法師操るガマの足に刀を切り込ませ、崖から突き落とされたガマの鳴き声の哀れなることは子供心にも何か単に倒すべき怪獣とは違うような妙な感動を与えたものだった。金眼像の恐ろしさは後々不動明王に対する苦手意識を植え付けたかもしれない。傀儡陣内も人間らしからぬ不気味さだったなあ。しばらくはこれをよすがとして過ごすとするか。


2013-09-10

_ いろいろと捗らない時は新聞や論文でもあさる他無いかもしれない。スキルミオンとは何ぞ?とか、オリンピック招致が東京に、日本にもたらすものは?とか、7年もの間熱狂し続けることができるのか?とか、コンパニオン診断に質量分析器が威力を発揮しているのはどういうことなんだとか。どんどん発散する。発散、発散とはまるでアラビアンナイトの登場人物のようではないか。


2014-09-10

_ こうやって、一介の会社員であるということと、プライベートではノンポリな趣味人であるということ。そのことはライフバランスどころかどんどん二極化していくように見えている。自然現象と異なり、どういうわけか均質化していくのでも一つに凝集していくのでもなく、二極化なのである。そしてどんどん人嫌いの度合いが増していく。もともと俺は妖怪とか怪獣とかが好きなわけで、それって人である我が身の有様に対する反発ではないかと思われる。理屈で割り切れない愚かな行為が止められなかったり、泣くべきでないところで泣いてしまったり、子供時代はそんな自分であることがどうしようも無くつらかったように思う。確たる理由は無かったかもしれないが、何かコンプレックスの塊だった。偉人伝を読むのが好きだったのも、そこに人としての理想を見ていたからかもしれず、いつか自然に自分はそんな偉人になっていくのと言うことを信じていたようにも思う。唯我論を否定することがかなり成長するまでできなかった。実際のところ、論理的に唯我論を否定することはできないのだから当然なのだが。なんか書いてるうちに疲れてきたのでとーとつに記述おしまい。つまんないオチなんていらねえよ。けっ。


2015-09-10

_ 片づけしてて思うこと。 物を入手するコストはその価格や手間だけじゃなくて維持管理すること、特にその保管場所を保つことにもかかる。さまざまな種類のものから適切に今欲しいものを得ることができないのが機会損失になる。そこにあることが確実な中から探すことと、そこにあるかどうかわからなくて探すことと、何でもいいから役に立つものを見つけるために探すことはそれぞれ問題の質が違う。最初の者が一番簡単で、二番目は対象が増減をし続けているなら答えにたどり着けるかどうかも怪しいので解ける保証がない。最後のケースは任務として行う場合には度し難いものがあり、それが誰にとっても答えであると認められる保証がない。それが答えなのだと知らしめるためには、その答えを見せるだけではなくその答えがまさに答えなのだということを説いて回らねばならない。それは問題を解決するということではなくて、物の見方を変えるということだ。俺にどうしてかかる偉業がなせようか。あなたが求めているのは私ではない。ボブ・ディランはやはり預言者であったのだと気付く。


2016-09-10

_ [漫画] ゴールデンカムイ 8、集英社、2016.

読んだのは先月。味噌(アシリパちゃんはこれを”杉元のオソマ(=大便)”と呼んでおきながらも愛好している)を付けて食べる行者にんにく(昔はアイヌねぎとも呼んでいた)がおいしそう。カワヤツメは子供の頃父の人が知り合いからもらってきたのを食べたことがあるが、あまり上品な食べ物ではないと記憶している。北の大地のグルメ漫画である。ヒンナヒンナ。挙動すこぶる不自然な剥製マニア江戸貝と鶴見中尉(猫好き?)の訳の分からない愛の交流を挟んで”刺青人皮強奪戦”の舞台は夕張炭鉱へ。


_ [テレビ] タモリ倶楽部

気象庁の建屋にある津村書店。「ひまわり8号気象衛星講座」DVD付き。屋久島を通り過ぎる気流がカルマン渦に発達する動画みてビックリした。渦一個が大隅半島くらい大きい!


_ [漫画] 猫のお寺の知恩さん 1、オジロマコト、小学館、2016.

新刊。これ読んだ直後にこの人の以前の作品「カテキン」読み始めたんだが、あとがきマンガ見て「おや?」と思い、調べたらおお!この人女性だった!女性なのになんであんなに劣情を誘うケツを描けるんだ!童貞をこじらせた経験のある男性と思ってシンパシー感じてたのに裏切られた。いい意味で。「カテキン」描いてたころはあとがきマンガによるとどうやらEカップであったらしい。私の驚きが伝わるだろうか?私にとっては、ケン月影が女性であったと言われるくらいの衝撃なのだ!ああ伝わらんだろうな。「猫のお寺の智恩さん」は、「富士山さん」もそうだったけど、基本のんびりしたヒロインと、わりと冴えない部類に属しつつ特有の可愛らしさとエロさとたまに見せる頼もしい面などを合わせ持つ男子とのほのぼのした交流。こうしたものに寄せる作者のまなざしは、てっきりこじらせ男子の物に違いないと思っていたのに…。ああ、でも結果ヒロインは身持ちが固かったりして、そのあたりにフェミニンな香りが確かに漂ってもいる。面白い作品を作っている人の中で、実はその作品以上にその作り手の人物そのものが面白いというケースはある。フランツ・カフカとか楳図かずおとか赤塚不二夫とか。オジロマコトさんもそういう人なのじゃないのだろうか、などと思う。男でも女でもいいじゃないか、という意見はあるだろう。私も間違いなく同意する。いいんである。だが作り手がどのようなものに関心を持つかと言う作品を味わううえで大きな要素を締める部分を考える際に、作者のプロフィールを考慮することは必要なことと考える。何歳の時にどこで生まれた、ということと、生物学上の女性として誕生した、ということは同等にかんがみられるべきことと思うのだ。そのようなことどもがあるから作品にそれらが反映されるのかもしれないし、あるいは生来の傾向とは関係なく、あるいはそれを上回るほどの衝撃的な事件が彼の人生で起こり、それがその作品の動機となったのかもしれない。それを理解することで作品はよりおいしく味わえる。逆に、そのような理解があったなら、作品において描かれた表層だけを真に受けてそれが有害図書であるなどとナイーブな断定をおかさずに済むというものでもある。さらにはそういう周辺情報を集めたくなることは、知識の交流や購買意欲を活発にするからその結果世界は豊かになっていくかもしれない。何も悪いことはないのだ。興味があるのならあなたの使える情報リテラシーを駆使して周辺情報を可能な限り考慮してみたら良い。世界が単純であると語るためには一度そんな雑多なことにまみれてみることも必要なのではないのか。あなたが、私が思っている以上に世界は複雑で、しかも良くできている。作品との出会いも人との交流も、そのようなことを感じさせられるものであってほしいと思うのだ。


_ まだ少し蒸し暑さを感じる土曜の午前。コーヒーを淹れようと思って用意していたが、なんとなくためらっているうちに可否茶館からフレンチローストが豆のままで届いた。これだけでこの時間は幸せだ。


2017-09-10

_ キュウレンジャーとビルドとミラクルちゅーんずとダーウィンが来たとおんな城主直虎とガリレオの続き見た、全くそれだけの週末。そう言えば来期の放送大学の受講スケジュールが決まった。放送授業、教科書持ってるのを申し込み時に失念してた。買わずに済むようにできるかな?


2018-09-10

_ 週末を利用してまたしても遠出をしようとしてるのだが、バッチリ雨の予報。台風も発生した。もう列車予約しちゃってるんだよな。とりあえず雨装束を確認しとかないと。足濡れるとマメが大量発生する。ヤマビルも活動的になるのでは。。。あまり酷ければ中止もやむなしだが、できれば速玉大社くらい見ときたい。

_ [ヨガ] 夜ヨガ。

月曜の夜ヨガは来週再来週と休みとなる。今日は片足で立ってもう片足を踵をフレックス(伸ばさずに直角に曲げる。立っている時の角度)にしたまま、骨盤を廻旋したり傾けたりせずにまっすぐ前に、体に対して直角に伸ばす。これだけでも良くできないのに、さらにその前に伸ばした足をスッと横に、伸ばしたまま回していくのだ。で、できるか!太腿の裏めっちゃ痛い。でもなんか今日、その痛みが心地良いような気がした。痛いのに良い。そうか、痛くても良いんだ、こういうの。まずい、何かに目覚めてしまったようだ。自主トレでいっぱい痛くしよう。足裏はスッキリ。やはり私は真性マゾ…。つづく。


2022-09-10

_ 涼しい土曜の朝。かくも爽やかというのに朝から天野哲夫『女主人の鞍(ドミナのサドル)』をぱらぱらと読む始末。『家畜人ヤプー』の著者の一人とされるこの人の体験には興味がある。読んでいるのはまだ本の最初の方で、屑屋を装って自身のM性を存分に発揮できる相手を探し、挙句そのような夫婦と出会って…というくだり。夫婦自体はお題目を唱えることを教義に含むとある宗教に帰依する他にはあまり特別なことはない。夫には覗き見嗜好、というか現代ならば寝取られマゾ気質というべき趣味があるが、これも度を過ぎたもののように見えない。ここに収められた物語は1988年頃からスナイパー誌に掲載されたもので、私の大学時代に重なっている訳だが、氏がここに書かれた体験を得たのはそれより以前であることしか今のところは分からない。何がそんなに気になるかというと、それは文中にたびたび現れる体臭や、様々な体液の匂いに関する描写なのである。昭和の頃を舞台とするこの本にはある種懐かしい体臭が充満している。昭和の人々は令和の現代人よりもずっと濃厚にその体臭を放っていたのであり、それが更に度を強めた秘所の臭気は性行為とは切り離せないものであったことだろう。それが性感を高めるのに一役買っていたことは言うまでもない。50年ほど経ったくらいでこれだけの変化が起こるのだ。まして江戸の人は、中世の人は、古代の人は、と遡れば遡るほどに、ヒトは濃厚な体臭を放っていたことだろう。大河ドラマや歴史小説を味わう時、登場人物の体臭のことはいつも頭の片隅にあって、役者のふとした演技の中で蘇る。記憶とは繋がりの深い嗅覚の記録に、ヒトはいつ成功するのか。いや、なんかそれ誰も目指して無いような気もする。何故だ?

_ 大事なこと書くの忘れてた。たまたま同書の文中、上記の夫婦の交接の描写の中に本来の意味で「毛深い」という言葉が出てきて、突如脳内に上坂すみれさんが降臨するの。これ、どうにかならんかな。


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