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けいりう堂日記

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2011-09-10 [長年日記]

_ [特撮] 「悪魔くん(実写版)」#8

「水妖怪」。池に石を投げ込んで遊ぶ子供たち。その石が、なぜか池に浮かんでいる戸板にあたる。その拍子にひっくり返った戸板の反対側に付いていたのは…お岩さま!ではなくておどろおどろしい姿の水妖怪なのであった。ちょっと半魚人風でもあり、BGMもウルトラQっぽい。ちなみにウルトラQのほうは1966年1月から7月までの放映、悪魔くんは同年10月から翌3月の放映で、時間的には大変近い。

次のシーンで水妖怪はなぜか解剖室にいて解剖の結果「これは人間ではない」ということになった。心臓も消化器もないんだって。とりあえず朝まで放置することになったんだが、オープニングでは生きているように見えた水妖怪をどのようにとらえて解剖したのかのいきさつは省略されている。まさか生体解剖…。

さて、放置された水妖怪さんは当然のようにその後ベッドを抜け出し、病院だか警察だかの窓を破って逃げる。シーン変わってまた池。釣り人が釣りあげたのはまたしても戸板にくっついた水妖怪さん。今度は

何やら消化液のようなものを吹きつけて釣り人を殺してしまう。そこにあらわれたのは池の管理人。騒ぎをみて「ん?、くそーこい泥棒だな」などという。一瞬『恋泥棒』かと思ったが、どうも状況にそぐわないのでやはりここは『鯉泥棒』ということだろう。管理人、こらと一括したうえでそれが水妖怪さんだと気づいてぶっ倒れる。どうやら水妖怪さんは管理人にとりついてしまったようだ。

その管理人の家族。お母さんと孫かな。帰るなり布団にもぐりこむおじいちゃん。いつもはお灸をしないと眠らないらしく、不審に思った家族がお灸すべくろうそくの火を近づけるとどうやら火を恐れる水妖怪さんは正体を現して逃げる。

管理人の孫は悪魔くんのお友達だったらしく、事件は悪魔くんの知るところとなった。昼寝してるメフィストをこき使おうとする悪魔くんに対して「これが人間なら労働基準法違反だ」とゴネるメフィスト。そうとうこき使われているようだ。まあ契約書には最低賃金とか有給のこととか多分書かれてないだろう。例によってソロモンの笛によるパワハラが始まるが、今回のメフィストは一味違う。耳にコルク栓を詰めて対抗する。が、霊験あらたかなソロモンの笛の力でそれもすぽんと外れてしまう。現場に行く二人。嫌がってたのに現場に着くなり「腕が鳴る」とか言い出す少年愛マゾのメフィスト。それに対して「おお、いつも変らぬメフィストさん。頼もしーぞー!」などとおだてる悪魔くん。前にもまして悪魔のあしらいが上手になってきている。恐ろしい子…。一方悪魔くんのお友達は悪魔くんが来る前に妖怪を捕まえようとボートを漕ぎだし、ビンを拾って岸辺に捨てる。が、どうやらそのビンの中に水妖怪がいたようだ(特撮表現が拙くていまいち伝わらないのだがw)。そこに悪魔くんたちが近づいてくることに気付いた水妖怪さんは通り道に柿の実を生やす。メフィストが取ろうとすると、ちゃんと料金を払わなくてはいけないという悪魔くん。誰に払えというんだろうか。しかもメフィストのエクスキューズがまた世知辛い。「今月は働きが悪いと言って、閻魔の野郎はこれだけしか月給袋に入れなかったんだぞ」。いくらだかわからないが硬貨を見せるメフィスト。再度悪魔くんに責められてその硬貨を柿の木の枝にぺたっと貼りつけるメフィスト。硬貨の表は菊の花。これは…1955年に発行された穴なし五十円硬貨のようだ。月給五十円でどうもメフィストは地獄からの派遣社員ということのようである。派遣業者に断りなくメフィストを酷使する悪魔くんは確かに法律に触れている可能性が高い。メフィストを足止めしておいて悪魔くんに化ける水妖怪であるが、どっちが本物?的なひねりとか一切無くあっさり正体がばれる。逃げ出した水妖怪は子供を一人襲い巨大化。しかし魔力ファイアストームに逃げ出す。メフィスト池に落ちる。泳げないらしい。服を乾かしつつコーヒーを飲む悪魔くんたちのところに泡に化けて(というかこれが本性らしい)忍びこむ水妖怪。泡のままコーヒーの中に身をひそめ、そのコーヒーを飲んだメフィストは次第に変貌していき、凶暴になる。メフィストの体から水妖怪を追い出すために悪魔くんのとった方法は、スチームバスにメフィストを入れて2時間ほど蒸す、という乱暴なものだった。逃げ出した水妖怪との戦い。魔力消防自動車で出した消防自動車に水妖怪を閉じ込めて、水もろとも火災現場に噴出すれば一石二鳥という悪魔くんの作戦は今一つ効果を発揮せず。「やい妖怪!水臭い奴め」というメフィストはたぶん言葉の使い方を間違えてる。

再三池に逃げた水妖怪はメフィストの魔力連発によりあえなく倒される。

<今回の魔力>

魔力・ファイヤーストーム/魔力・消防自動車(悪魔くんの発案なのだがいまいち効果なし。メフィストのやる気がなかったためにおんぼろ自動車になってしまった)/魔力・花火地獄/魔力・稲妻(水妖怪は光に弱い)/魔力・干ばつ/ドラム缶・山崩し・魔力マシンガン(もういちいち"まりょく"って言ってられるかみたいな勢い)


_ [特撮] 「悪魔くん(実写版)」#9

「吸血鬼」。夜道を帰る若い女性に物陰から現れて「お嬢さんお送りしましょう」と声をかける変質者。これが吸血鬼である。その吸血現場に来た警備員に「見たな!」とこれまた古めかしいセリフを言う吸血鬼。さらにそこに悪魔くんの父ちゃん・歌奴が現れて驚いて逃げ帰る。「ごはんじゃなかった…あの…ママ」とか「ちょいとしたイロノーゼなんだよ」とかうわごととしか思えないダジャレを口走る。

一方メフィストは夜の散歩に出かけている。悪魔くん曰く「お金もないくせに」ほっつき歩いているのである。情報屋が魔法陣で呼びだそうとして「エフレーエム」とか適当な呪文を唱えると蛙が出てくる。メフィストは吸血現場を目撃。「正義の味方メフィストだ」と名乗りを上げる。完全に正義側である。魔力(今回は"まりき"と言った)・地獄の火で吸血鬼を追い払うも、助けた女性にモノを投げつけられて池に落ちる。先回も池に落ちた。メフィストは吸血鬼のことを「時代遅れの化け物」と言っているのだが、ヴァンパイアという語が現れたのが1700年代かそれ以前、ファウスト伝説が16世紀なのでどっちも時代遅れでは負けていない。

悪魔くんは子供だけで「吸血鬼捜査隊」を結成。しかしメフィストは「あなたもハンサムになれるドクトル・キューラ美容研究所」が気になって仕方がない。この研究所の前が被害現場だというのでメフィストは客を装い(というか客になりたいらしい)潜入。出てきた女性は最初の吸血鬼の被害者。待合室の人がすべて死んでいるのに驚くメフィストだが、先生(=吸血鬼なのに全く気付かない。牙が出てないからか)と確認すると皆生きている。

メフィストは言う「この頭のカッコ治るでしょうか?」メフィストの頭には角ともコブともつかない突起があるのである。どうやらこれはコンプレックスになっていたようだ。気付かなかったなあ、そんな悩み。手術のために帽子とマントとステッキを預けるメフィスト。それをポリバケツに入れて外に持って行ってしまう看護婦。ここで吸血鬼の名がドクトル・キュラーであることが判明。CMのあとゴミ収集車にマントその他が運ばれてしまう。ちょうどビルにラーメンの出前(ラーメン屋の名は来来軒)が来たので、それを運ぶのを口実にキュラーの研究所へ乗り込む子供たち。「うちでは何も頼まないわ」「でも、あの、メフィストという人に注文されたんです。スマートになるのにはおなかがへるだろうからって」「じゃあおはいりなさい」真悟、君は本当に1万人に一人の天才なんだろうね。でも納得されたからまあいいのか。でも待合室に入ったとたん「ここの秘密を探りに来たのね」と、すでにばれていたことがわかってしまう。そりゃあそうだろうさ。待合室の人々(みな吸血鬼になっている)にとり囲まれる悪魔くんたち。しかし、「僕たちの代わりにこの料理でがまんしてくれない?」と悪魔くんが出前のおかもちを開くと、そこにあったのは餃子3人前。あ、さすが!悪魔くんの下手な良いわけより餃子の方が効果があったわけだ。吸血鬼がニンニクに弱いことは悪魔大辞典に書いてあるらしい。悪魔くんは調子づいて「魔力・餃子手裏剣」と餃子を吸血鬼たちに投げつける。だが敵もさる者。みないつの間にかガスマスクを装着して逆襲してくるではないか!情報屋が「しっかりしてるなあ」とつぶやくのもうなづける。

吸血鬼たちを撃退してメフィストを救う悪魔くんたち。そこにキューラが現れて対決。キューラは情報屋を人質にとり何だかわからない怪しいスプレーをまき散らして逃げていく。じりじりと追っていく悪魔くんたち。両者はいつしか分電盤のそばで対決。そこに情報屋は、魔法陣で呼び出したガマガエルを思わずポケットから出す。驚いたキューラは分電盤で感電して消滅。今回は悪魔くんの魔力のみが炸裂した回である。

ラスト。ゴミ処理場で自分のアイテムを見つけるメフィスト。無事見つかったが臭くなってしまって「なんて運の悪い悪魔なんだ」と独り語散るメフィストであった。

<今回の魔力>魔力・地獄の火(地獄の火よ、と言ったかもしれないが聞き取れず)/魔力・餃子手裏剣(悪魔くんが使用。このさい本当の魔力かどうかなんてもうどうでもいいや)


_ 鉢呂さん辞任。さっそくかよ。ここんとこずっといろんな失言が問題になり続けてるというのにどうしてこんなことがすぐまた起きてしまうんだろうか。発言をしなくてはならない立場というのはわかるが、寝言は寝て言えというか、口のきき方にはホントに気をつけないとなーと思う。


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